患者会のホームページを見ると、今年のテーマは「抗がん剤が高い」だという。抗がん剤だけにとどまらず、治療費全般にわたる闘病中の患者の厳しい経済的負担について、皆で考えることにしましょう、とあった。
私は15年以上パソコンの家計簿ソフトを使っているし、毎年の医療費控除の手続きの為に記録をとってある。
ちょうど初発から10年経過したところで、一体どんなものだろう、と、試しに書き出してみた。
下記は病院と薬局で支払った3割負担額に往復の交通費(体調不良時のタクシー代も含む)、入院時の個室差額ベッドも含めてあるが、脱毛のため用意したカツラやそのメンテナンスに関するもの、体調不良等で前泊せざるを得なかった時のビジネスホテル代は含めていない。
2004年12月:3回通院 ¥20,680
術前検査等(超音波、CT、MRI)
2005年 :47回通院 ¥552,540
腫瘤摘出術日帰り手術後、初発左乳房温存手術入院18日、術後25回放射線治療、ホルモン療法(ノルバデックス)、経過観察検査(CT、超音波、骨シンチ等)
2006年 :13回通院 ¥173,570
ホルモン療法(ノルバデックス)、経過観察検査(CT、超音波、マンモグラフィ、骨シンチ等)
2007年 :23回通院 ¥383,340
卵巣嚢腫・子宮筋腫手術入院11日、ホルモン療法(内服ノルバデックス)、経過観察検査、再発前各種検査(CT、超音波、骨シンチ等)
2008年 :43回通院 ¥1,232,170
再発後各種検査(CT、骨シンチ等)、ホルモン療法(内服フェマーラ、点鼻ナサニール、内服アロマシン)+ゾメタ(点滴3週に1度)+ハーセプチン(点滴毎週)、タキソテール(点滴3週に1度) 好中球減少症による緊急入院1回含む入院3回
2009年 :52回通院 ¥1,557,875
タキソテール(点滴3週に1度)6クール後、ホルモン療法(内服アロマシン)+ハーセプチン(点滴毎週)+ゾメタ(点滴3週に1度)、爪等皮膚障害による皮膚科受診を含む
2010年 :50回通院 ¥1,366,340
ホルモン療法(内服ヒスロンH)後、ナベルビン(点滴2投1休)+ハーセプチン(点滴毎週)+ゾメタ(3週に1度)、ポート抜去・再設置手術緊急入院含む
2011年 :50回通院 ¥1,204,010
ナベルビン(2投1休)+ハーセプチン、ゾメタ(点滴3週に1度)
2012年 :36回通院 ¥1,335,380
ホルモン療法(フェアストン内服)+EC4クール(3週に1度) 好中球減少症による緊急入院、免疫抑制による急性歯根膜炎口腔外科受診も含む
2013年 :28回通院 ¥1,128,220
ホルモン療法(フェソロデックス注射4週に1度)+ハーセプチン+ゾメタ(点滴3週に1度)、顎骨壊死による口腔外科受診も含む
2014年 :21回通院 ¥590,480
ゼローダ+タイケルブ(内服)→タイケルブ4割+ランマーク(注射5週に1度)
タイケルブ副作用の爪囲炎による皮膚科受診も含む
2015年1月 :1回通院 ¥57,370
タイケルブ(内服)+ランマーク(5週に1度)
合計 ¥9,601,975
いやはや、今年で1千万の大台を超えてしまいそうだ。しかも3割負担だから、実際共済組合が負担してくれている額は・・・と思うと、やはり“抗がん剤は高い”。抗がん剤を投与した年は軒並み年間の医療費が100万を超えている。現在は規定量4割(2錠)のタイケルブなのでこれで済んでいるが、実際に規定量(5錠)+ゼローダを使えば、この3倍ほどかかっているということだから、やはり年間100万を優に超える。
命を繋げているのだから、文句を言うな・・・と言われてしまえば返す言葉もないが、こうして生きていれば生きているほど、間違いなく大金がかかるというのは紛れもない事実である。
もし、この10年間、このお金を使わないで済んでいたら・・・などということを考えるのはやめよう。もし、とか“れば・たら”は言っても詮無きことだから。
それにしても、再発治療はお金がかかることは間違いない。だからこそ再発したから、と仕事を辞めざるを得ない状況に陥ったら、本当に厳しいと思う。
体調が悪化すれば、それに伴って本当は治療費がかかる。にもかかわらず、経済状態も悪化する、ダブルパンチで心身ともに参ってしまう、ひいては治療を止めてしまわざるを得なくなる・・・これでは何ともやりきれないではないか。
私は15年以上パソコンの家計簿ソフトを使っているし、毎年の医療費控除の手続きの為に記録をとってある。
ちょうど初発から10年経過したところで、一体どんなものだろう、と、試しに書き出してみた。
下記は病院と薬局で支払った3割負担額に往復の交通費(体調不良時のタクシー代も含む)、入院時の個室差額ベッドも含めてあるが、脱毛のため用意したカツラやそのメンテナンスに関するもの、体調不良等で前泊せざるを得なかった時のビジネスホテル代は含めていない。
2004年12月:3回通院 ¥20,680
術前検査等(超音波、CT、MRI)
2005年 :47回通院 ¥552,540
腫瘤摘出術日帰り手術後、初発左乳房温存手術入院18日、術後25回放射線治療、ホルモン療法(ノルバデックス)、経過観察検査(CT、超音波、骨シンチ等)
2006年 :13回通院 ¥173,570
ホルモン療法(ノルバデックス)、経過観察検査(CT、超音波、マンモグラフィ、骨シンチ等)
2007年 :23回通院 ¥383,340
卵巣嚢腫・子宮筋腫手術入院11日、ホルモン療法(内服ノルバデックス)、経過観察検査、再発前各種検査(CT、超音波、骨シンチ等)
2008年 :43回通院 ¥1,232,170
再発後各種検査(CT、骨シンチ等)、ホルモン療法(内服フェマーラ、点鼻ナサニール、内服アロマシン)+ゾメタ(点滴3週に1度)+ハーセプチン(点滴毎週)、タキソテール(点滴3週に1度) 好中球減少症による緊急入院1回含む入院3回
2009年 :52回通院 ¥1,557,875
タキソテール(点滴3週に1度)6クール後、ホルモン療法(内服アロマシン)+ハーセプチン(点滴毎週)+ゾメタ(点滴3週に1度)、爪等皮膚障害による皮膚科受診を含む
2010年 :50回通院 ¥1,366,340
ホルモン療法(内服ヒスロンH)後、ナベルビン(点滴2投1休)+ハーセプチン(点滴毎週)+ゾメタ(3週に1度)、ポート抜去・再設置手術緊急入院含む
2011年 :50回通院 ¥1,204,010
ナベルビン(2投1休)+ハーセプチン、ゾメタ(点滴3週に1度)
2012年 :36回通院 ¥1,335,380
ホルモン療法(フェアストン内服)+EC4クール(3週に1度) 好中球減少症による緊急入院、免疫抑制による急性歯根膜炎口腔外科受診も含む
2013年 :28回通院 ¥1,128,220
ホルモン療法(フェソロデックス注射4週に1度)+ハーセプチン+ゾメタ(点滴3週に1度)、顎骨壊死による口腔外科受診も含む
2014年 :21回通院 ¥590,480
ゼローダ+タイケルブ(内服)→タイケルブ4割+ランマーク(注射5週に1度)
タイケルブ副作用の爪囲炎による皮膚科受診も含む
2015年1月 :1回通院 ¥57,370
タイケルブ(内服)+ランマーク(5週に1度)
合計 ¥9,601,975
いやはや、今年で1千万の大台を超えてしまいそうだ。しかも3割負担だから、実際共済組合が負担してくれている額は・・・と思うと、やはり“抗がん剤は高い”。抗がん剤を投与した年は軒並み年間の医療費が100万を超えている。現在は規定量4割(2錠)のタイケルブなのでこれで済んでいるが、実際に規定量(5錠)+ゼローダを使えば、この3倍ほどかかっているということだから、やはり年間100万を優に超える。
命を繋げているのだから、文句を言うな・・・と言われてしまえば返す言葉もないが、こうして生きていれば生きているほど、間違いなく大金がかかるというのは紛れもない事実である。
もし、この10年間、このお金を使わないで済んでいたら・・・などということを考えるのはやめよう。もし、とか“れば・たら”は言っても詮無きことだから。
それにしても、再発治療はお金がかかることは間違いない。だからこそ再発したから、と仕事を辞めざるを得ない状況に陥ったら、本当に厳しいと思う。
体調が悪化すれば、それに伴って本当は治療費がかかる。にもかかわらず、経済状態も悪化する、ダブルパンチで心身ともに参ってしまう、ひいては治療を止めてしまわざるを得なくなる・・・これでは何ともやりきれないではないか。