時系列でここ数日のことをご報告したい。
11日。祝日の夜、息子からは「先輩とカラオケに行くので帰らなくてもいい?」のLINEが入ってそれっきり。深夜バスで帰宅すると聞いていた先輩は、翌朝のバスで京都に戻ることになったそうだ。ならば咳も出るし、起きていても仕方ない、と早々に就寝。
12日。ごく普通に起床し、朝食の支度を整え、夕飯の仕込みも終えて、夫を送り出す。東京の西から東へ横断しての会議出張である。着替えとお化粧も済ませ、さて、出かけようと思ったがなんとなく身体が熱っぽい。念のため、と測ればデジタル表示は7度8分。測り直すと8度。うーん、それほど辛いわけでもないし、出ている症状と言えばちょっとの頭痛と咳だけ。とはいえ、片道2時間半近くかけて出張先に出かけ、先方で具合が悪くなって迷惑をかけても・・・と思い直し、急遽出張先の担当者にメールで欠席の連絡。合わせて職場にも連絡し、いつも通りお腹の薬2種類、低カルシウム血症の薬、ロキソニンを飲んで、アイソトニック飲料を枕元に置き、ベッドに直行。
夫に連絡するとその後もLINEがどんどん届いて、なかなか寝かせてもらえない。うつらうつらしているうちにお昼に。具合が悪いとはいえお腹は空くので、のろのろ起き出して冷凍食品の食事を済ませ、また漢方とお腹の薬、ロキソニンを飲む。朝のバスで先輩を見送った筈の息子はウンでもスンでもなく、いまだ都心にいる様子。それをよいことにずっとベッドでうつらうつら。結局、息子の帰還は夕方近く。それにしても糸の切れた凧同然の人である。
熱は、既に微熱まで下がる。とはいえ、なんとも怠く、咳が止まらず喉の痛みが酷い。咳をしても痰をうまく出すことが出来ず、息が止まりそうになって、慌てた。実際に自力で痰を出すことが出来ず、吸引しなければいけない事態となれば本当に辛いのだろうな、と考え込んでしまう。
鼻づまり鼻水くしゃみも追加され、殆ど風邪の症状オンパレードになってしまった。一日寝ているからといってテレビも見るわけでなく、本を読めるわけでもなく・・・。
夕飯の支度も仕事から帰ってきた夫任せという、トホホな名ばかり主婦である。咳が出るので夕食は別にさせてもらうが、用意して頂いたものは残さず平らげる立派な胃袋だ。
メールチェックも出来ず、夜寝る前に夫から○○さんからメールが入っているよ、と言われ慌ててチェック。職場からのもので「明日の朝迄にご返事を」ということで、慌てて返事をして就寝。
13日。既に平熱。頭痛と怠さと咳、喉の痛みは残っているが、締切仕事が残っており、人も来ることになっていて何があっても休めないと、決死の覚悟で出勤する。
眼元まで隠れそうな巨大マスクをして、大車輪で机の上の書類や溜まったメールを処理する。周りの職員からは「辛そうですね・・・」と言われ、声が出ないので、電話を取ると相手に驚かれ、今日は可能ならメールにして頂きたい旨お願いしながら過ごす。窓口に来た来客にもひそひそ話で対応するという体たらく。
毎週金曜日は同僚たちと学内レストランでランチをするのだが、この状況では・・・とお断りの連絡。昼は一人でサンドイッチとお茶で軽く済ませる。
夕方に来訪予定の業者さんが昼休直後に来てくれたこともあり、仕事の目途がついた段階で、2時間早退させて頂くことにした。
そして、いつも家族ぐるみでお世話になっているクリニックへ。火曜日の夜から軽い咳、水曜日は咳だけ、木曜日の朝、8度熱が出たけれど今は熱はなく・・・と症状を話すと、いつものように喉を診、背中に聴診器を当てた後、正面を向いた途端、鼻に長い綿棒のインフルエンザ簡易検査を強行される。(先生、ちょっと事前説明がなさすぎです!という感じでアタフタ。いや、予防注射もしていますし・・・)とモゴモゴ。
10分ほどで結果が出るので、隣の部屋で待つように言われる。いや、高熱出ていないし、咳止めの薬が欲しいんですけど、と思っていると、先生が登場。「○○さん、インフルエンザA型!」と言われる。
実に10年ぶりの感染である。ちょうど初発の手術後、術後放射線治療最中、小学校3年生だった息子からもらって酷い目に逢った。それ以来、家族揃って予防注射を欠かさずに受けてきた。その間、息子が中2で新型インフルエンザに罹ったことはあったけれど、私達夫婦は無事だった、・・・のであるが。予防接種をしているから熱が上がらず軽く済んでいるのだろう、とのこと。咳が出ているうちはマスクをして、咳が止まればどこに行っても構わないと言われ、何やら信じられない気持ちでクリニックを後にした。
そして、隣接する薬局で薬剤師さんが見ている前でイナビル吸入粉末剤を2キット吸引。私がインフルエンザ感染から逃れていた10年の間に、インフルエンザ治療薬も随分進歩したものだ。この吸引だけで治療は終了だそう。前回はタミフルに助けてもらってすぐに熱が下がったのだけれど、今回は既に熱も下がっているので、快方には向かっている筈だが、土日はお家で安静にしているように、とご指導頂く。
痛み止めで服用しているロキソニンの解熱作用も効いてくれたのでしょうとのこと。食欲が落ちているかもしれないので、とナウゼリン、ビオスリーを、そして炎症止め、気管支を広げる薬、抗生物質、気管支喘息の治療薬等処方された薬を一式頂いて薬局を後にした。
というわけで、いきなりインフルエンザA型のお墨付きを頂き、一人家で隔離されることになった。確かに熱はないけれど、怠さと喉の痛みがちょっとキツイかなと思う程度。それにしても、今回も検査をしなければインフルエンザだとはわからなかったわけで、薬剤師さん曰く、予防注射を済ませている方は普通の風邪だと思って、そのまま外で活動し、菌を広げてしまうことが多いそうだ。
火曜日の通院でもらってきたのか、職場で感染したのかどうなのかわからないけれど。まあ、病気と付き合うようになって以来、白血球が少なめなので(2,000~3,000台で、4,000台に達することは殆どない。つまりは好中球も1,000台しかない。)、免疫力も人並みではないかもしれない。赤いヨーグルトも手洗うがいも欠かさずに乗り越えてきたのだけれど・・・。「俺は白血球は6,000を下ったことがない!」と豪語している夫には適わない。
さすがにしょぼんとなって、ベッドで静かにしている。またも夕食当番は夫に任せ、入浴も我慢して安静に。
14日。バレンタインデー。
就寝前のシングレア錠のおかげで咳き込むこともなく良く眠れた。これだけ薬を頂き、検査して診察して頂いて合わせて5,000円弱なのだから、がんの治療薬がいかに高額であるかを改めて思う。
ベッドの中で朝の連続テレビ小説を視ることだけは欠かさず、あとは、朝食の用意も夫に任せ、ベッドで大人しくしている。2人が朝食を終えた頃、のそのそと起き出して、タイマーセットしてあった洗濯も夫が干し終えていることに感謝して、ブランチ。
2人に用意していたバレンタインのチョコを渡す。息子に「京都に帰ったら、いくつか届いているの?」とヒソヒソ声で聞くと、間髪を入れず「まさか」とのこと。夫は、といえば、先日の朝職場に遅刻しそうになり、駅からタクシーに乗らんとした時に同じ職場の女性がいたので、同乗させてあげたそうで、その方から、“お世話になりました”チョコレートを頂いてきていた。「かみさん以外の女性から頂くのは暫くぶりです」と言ったそうな。うーん、どちらも可哀想な我が家の男性群である。
食欲はあり、昨夕の夕食が軽かった所為か、明け方空腹で胃が痛くなるくらいだから、我ながら食い意地が張っている。用意されたものは時間をかけて全て頂く。それでも今回の感染で既に体重は1kgの減。
お天気もいいし、と2人は以前から行きたかった鉄道公園へと出かけ、ついでに某漫画家の博物館まで足を延ばした様子がLINEで送られてきた。私は、2人がいなければ、うつすかもしれないという心配もないので、ベッドに縛られている必要もなく、リビングで寝たり起きたりしている。3日ぶりに夕飯の支度もボチボチ出来て、咳も収まり、喉の痛みも頭痛もなくなり、ほっとした。
あぁ、今週末は特に出かける約束もない珍しい土日で助かった。その分、本当はヨガも映画も・・・と楽しみにしていたので、なんとも残念ではあるけれど。
11日。祝日の夜、息子からは「先輩とカラオケに行くので帰らなくてもいい?」のLINEが入ってそれっきり。深夜バスで帰宅すると聞いていた先輩は、翌朝のバスで京都に戻ることになったそうだ。ならば咳も出るし、起きていても仕方ない、と早々に就寝。
12日。ごく普通に起床し、朝食の支度を整え、夕飯の仕込みも終えて、夫を送り出す。東京の西から東へ横断しての会議出張である。着替えとお化粧も済ませ、さて、出かけようと思ったがなんとなく身体が熱っぽい。念のため、と測ればデジタル表示は7度8分。測り直すと8度。うーん、それほど辛いわけでもないし、出ている症状と言えばちょっとの頭痛と咳だけ。とはいえ、片道2時間半近くかけて出張先に出かけ、先方で具合が悪くなって迷惑をかけても・・・と思い直し、急遽出張先の担当者にメールで欠席の連絡。合わせて職場にも連絡し、いつも通りお腹の薬2種類、低カルシウム血症の薬、ロキソニンを飲んで、アイソトニック飲料を枕元に置き、ベッドに直行。
夫に連絡するとその後もLINEがどんどん届いて、なかなか寝かせてもらえない。うつらうつらしているうちにお昼に。具合が悪いとはいえお腹は空くので、のろのろ起き出して冷凍食品の食事を済ませ、また漢方とお腹の薬、ロキソニンを飲む。朝のバスで先輩を見送った筈の息子はウンでもスンでもなく、いまだ都心にいる様子。それをよいことにずっとベッドでうつらうつら。結局、息子の帰還は夕方近く。それにしても糸の切れた凧同然の人である。
熱は、既に微熱まで下がる。とはいえ、なんとも怠く、咳が止まらず喉の痛みが酷い。咳をしても痰をうまく出すことが出来ず、息が止まりそうになって、慌てた。実際に自力で痰を出すことが出来ず、吸引しなければいけない事態となれば本当に辛いのだろうな、と考え込んでしまう。
鼻づまり鼻水くしゃみも追加され、殆ど風邪の症状オンパレードになってしまった。一日寝ているからといってテレビも見るわけでなく、本を読めるわけでもなく・・・。
夕飯の支度も仕事から帰ってきた夫任せという、トホホな名ばかり主婦である。咳が出るので夕食は別にさせてもらうが、用意して頂いたものは残さず平らげる立派な胃袋だ。
メールチェックも出来ず、夜寝る前に夫から○○さんからメールが入っているよ、と言われ慌ててチェック。職場からのもので「明日の朝迄にご返事を」ということで、慌てて返事をして就寝。
13日。既に平熱。頭痛と怠さと咳、喉の痛みは残っているが、締切仕事が残っており、人も来ることになっていて何があっても休めないと、決死の覚悟で出勤する。
眼元まで隠れそうな巨大マスクをして、大車輪で机の上の書類や溜まったメールを処理する。周りの職員からは「辛そうですね・・・」と言われ、声が出ないので、電話を取ると相手に驚かれ、今日は可能ならメールにして頂きたい旨お願いしながら過ごす。窓口に来た来客にもひそひそ話で対応するという体たらく。
毎週金曜日は同僚たちと学内レストランでランチをするのだが、この状況では・・・とお断りの連絡。昼は一人でサンドイッチとお茶で軽く済ませる。
夕方に来訪予定の業者さんが昼休直後に来てくれたこともあり、仕事の目途がついた段階で、2時間早退させて頂くことにした。
そして、いつも家族ぐるみでお世話になっているクリニックへ。火曜日の夜から軽い咳、水曜日は咳だけ、木曜日の朝、8度熱が出たけれど今は熱はなく・・・と症状を話すと、いつものように喉を診、背中に聴診器を当てた後、正面を向いた途端、鼻に長い綿棒のインフルエンザ簡易検査を強行される。(先生、ちょっと事前説明がなさすぎです!という感じでアタフタ。いや、予防注射もしていますし・・・)とモゴモゴ。
10分ほどで結果が出るので、隣の部屋で待つように言われる。いや、高熱出ていないし、咳止めの薬が欲しいんですけど、と思っていると、先生が登場。「○○さん、インフルエンザA型!」と言われる。
実に10年ぶりの感染である。ちょうど初発の手術後、術後放射線治療最中、小学校3年生だった息子からもらって酷い目に逢った。それ以来、家族揃って予防注射を欠かさずに受けてきた。その間、息子が中2で新型インフルエンザに罹ったことはあったけれど、私達夫婦は無事だった、・・・のであるが。予防接種をしているから熱が上がらず軽く済んでいるのだろう、とのこと。咳が出ているうちはマスクをして、咳が止まればどこに行っても構わないと言われ、何やら信じられない気持ちでクリニックを後にした。
そして、隣接する薬局で薬剤師さんが見ている前でイナビル吸入粉末剤を2キット吸引。私がインフルエンザ感染から逃れていた10年の間に、インフルエンザ治療薬も随分進歩したものだ。この吸引だけで治療は終了だそう。前回はタミフルに助けてもらってすぐに熱が下がったのだけれど、今回は既に熱も下がっているので、快方には向かっている筈だが、土日はお家で安静にしているように、とご指導頂く。
痛み止めで服用しているロキソニンの解熱作用も効いてくれたのでしょうとのこと。食欲が落ちているかもしれないので、とナウゼリン、ビオスリーを、そして炎症止め、気管支を広げる薬、抗生物質、気管支喘息の治療薬等処方された薬を一式頂いて薬局を後にした。
というわけで、いきなりインフルエンザA型のお墨付きを頂き、一人家で隔離されることになった。確かに熱はないけれど、怠さと喉の痛みがちょっとキツイかなと思う程度。それにしても、今回も検査をしなければインフルエンザだとはわからなかったわけで、薬剤師さん曰く、予防注射を済ませている方は普通の風邪だと思って、そのまま外で活動し、菌を広げてしまうことが多いそうだ。
火曜日の通院でもらってきたのか、職場で感染したのかどうなのかわからないけれど。まあ、病気と付き合うようになって以来、白血球が少なめなので(2,000~3,000台で、4,000台に達することは殆どない。つまりは好中球も1,000台しかない。)、免疫力も人並みではないかもしれない。赤いヨーグルトも手洗うがいも欠かさずに乗り越えてきたのだけれど・・・。「俺は白血球は6,000を下ったことがない!」と豪語している夫には適わない。
さすがにしょぼんとなって、ベッドで静かにしている。またも夕食当番は夫に任せ、入浴も我慢して安静に。
14日。バレンタインデー。
就寝前のシングレア錠のおかげで咳き込むこともなく良く眠れた。これだけ薬を頂き、検査して診察して頂いて合わせて5,000円弱なのだから、がんの治療薬がいかに高額であるかを改めて思う。
ベッドの中で朝の連続テレビ小説を視ることだけは欠かさず、あとは、朝食の用意も夫に任せ、ベッドで大人しくしている。2人が朝食を終えた頃、のそのそと起き出して、タイマーセットしてあった洗濯も夫が干し終えていることに感謝して、ブランチ。
2人に用意していたバレンタインのチョコを渡す。息子に「京都に帰ったら、いくつか届いているの?」とヒソヒソ声で聞くと、間髪を入れず「まさか」とのこと。夫は、といえば、先日の朝職場に遅刻しそうになり、駅からタクシーに乗らんとした時に同じ職場の女性がいたので、同乗させてあげたそうで、その方から、“お世話になりました”チョコレートを頂いてきていた。「かみさん以外の女性から頂くのは暫くぶりです」と言ったそうな。うーん、どちらも可哀想な我が家の男性群である。
食欲はあり、昨夕の夕食が軽かった所為か、明け方空腹で胃が痛くなるくらいだから、我ながら食い意地が張っている。用意されたものは時間をかけて全て頂く。それでも今回の感染で既に体重は1kgの減。
お天気もいいし、と2人は以前から行きたかった鉄道公園へと出かけ、ついでに某漫画家の博物館まで足を延ばした様子がLINEで送られてきた。私は、2人がいなければ、うつすかもしれないという心配もないので、ベッドに縛られている必要もなく、リビングで寝たり起きたりしている。3日ぶりに夕飯の支度もボチボチ出来て、咳も収まり、喉の痛みも頭痛もなくなり、ほっとした。
あぁ、今週末は特に出かける約束もない珍しい土日で助かった。その分、本当はヨガも映画も・・・と楽しみにしていたので、なんとも残念ではあるけれど。