土曜日。
てんこ盛りの旅行も、早や最終日となった。
昨夜はホテルに戻った後、荷物整理。なんだかんだとお土産類で荷物がかなり増えている。息子の両手が空いているのが頼みだ。大方整理して早めに休む。
最終日は前日までより1時間以上出発時間が遅い。目覚まし時計を少しゆっくり目に合わせて、起床。今朝も予想気温は37度。浴槽足湯を済ませてから、レストランへ向かう。ホテルの朝食も3日連続で少し飽きてきた感じ。目先の違うものに手を出してみる。
今日は3日間ご一緒した静岡のご夫婦に加え、初めてご一緒するご夫婦1組と私たち8名で観光だ。加えて、午後空港に行く段階でピックアップする人が数名いるということで、この人数なのに40人乗りの大型バスだ。
まずは極彩色の外観が目を引く、台北最古の寺廟、龍山寺(ロンサンスゥ)へ。1738年創建、絢爛豪華な廟建築で精緻な彫刻が屋根や柱に施されている。観音菩薩が主神だが、文殊菩薩や普賢菩薩、媽祖や文昌帝君などの道教の神様も祀られているという。こちらのお寺も二酸化炭素縮減のためにお線香は少なくとのことで、一人1本だけ配られる。
これまで同様神様を順々に回る。縁を取り持ってくれるという神様の前で、息子が筊(一組の三日月形の木) を投げる。何度やっても裏だけが出て、神様に意思がちゃんと届いていない、わからないという返事が返ってくる。ガイドさんから具体的に名前を出して、とアドバイスを頂き、4度目にトライしたところ残念ながらNOの答え。赤い糸を持ち帰ることは出来なかった。
そこから清朝の面影を残す剥川寮老街(ポーピーリャオラオチェ)へ。清朝時代の商店建築をほぼ完璧な形で残しており、郷土教育を推進するスポットだという。煉瓦づくりでなかなか趣のある通りで、とても絵になる界隈だ。地元の高校生のグループが見学中で、仲良くポーズをとりながら写真を撮っていた。
再びバスに乗り込み、迪化街(ディーホワチェ)へ。ガイドさんに問屋街の建物等について説明を受け、多くの信者や恋愛成就を願う若者の参拝者で賑わう道教の廟、霞海城隍廟(シャーハイツェンホァンミャオ)をお参り。その後解散して1時間半ほど自由散策時間に。台湾名産のカラスミや茶葉、ドライフルーツ、フカヒレ等乾物系のお店が立ち並び、歴史散策も楽しめる問屋街だ。20世紀初頭の煉瓦造りのレトロな建物も残り、リノベーションされたセンスの良い雑貨店、カフェなども素敵。ここも女子には人気な感じだが、夫と息子は暑い、お茶したいと私たち2人を置いてどんどん先に行ってしまう。
昨日までのいわゆる旅行会社御用達の総合お土産屋さんを見るよりずっと楽しいのに・・・、と1件だけ立ち寄ってお土産のお茶やドライフルーツを買い求める。そこでフルーツがサービスされ椅子に座って一服。
それでも喉の渇きは癒えず、カフェを探すがテラス席ばかりで冷房の利いた室内でゆっくりお茶を飲めそうなところがない。
最後に見つけたところは、高雄に有機栽培農場と牧場を持つ日月潭紅茶のアンテナショップのようだった。一人もお客さんがおらず、お店では英語が通じない。一生懸命身振り手振りでなんとか冷たい紅茶をオーダーする。
ところがサービスが良いことこの上ない。最終日、既に台湾ドルの現金が殆ど底をついており、大したお金も落とせないのに、お茶はどんどん継ぎ足してくれるわ、ドライフルーツも出してくれるわ、なんとガラスの器に入ったパイナップルヨーグルトまで出てくる。恐縮して、何か買わなくてはとパイナップルジャムを購入したのだけれど、それが後でトラブルに発展するとはその時はゆめゆめ思わなかった。
とても親切な店員さんと握手して、ツーショットで写真を撮ってご機嫌でお店を後にし、集合場所へ戻る途中、母が道路のスロープに躓いて転ぶというハプニングも。幸い四つん這いになって腕をちょっと打ったようだったが、本当に肝を冷やした。ここまで来て怪我でもして帰国後病院直行にでもなったら、と思うと冷や汗が出た。どこも痛くない、大丈夫とは言っていたが結構メンタルはダウンしたようだった。
ラストデューティーフリー!ということで免税店へ。前回も立ち寄ったこのお店、空港まで5分ほどの便利な場所だが、小一時間のショッピングタイム、うろうろ物色するだけで欲しいものは見つからず、母にはお茶席で待っていてもらってただの草臥れもうけとなった。
この後、3組ほどのツアー客をピックアップしながら松山空港へ。
無事チェックインして、いざ手荷物検査。ここで予期せぬトラブル発生である。何気なく買い足したパイナップルジャムを受託手荷物に入れ忘れ手提げに入れていたため、手荷物検査でシャットアウト。せっかくの思い出の品、そこで放棄するには忍びず、私一人再びチェックインカウンターに戻る。専用のカウンターがあるのでそこでパッケージをして再び預けるようにとのこと。
だが、言われたところを歩いてみてもそれらしきカウンターは見つからない。まだ出発時間まで2時間近くはあるけれど、焦る。ちょうどパイロットらしき人の姿が見え、話しかけるとラッキーなことに日本人だという。状況を話すとチェックインカウンターで確認してくれて、一緒にパッケージしてくれる場所まで来てくださった。
結局、持っていた最後の小銭をほぼ全額使って一番小さな専用ボックスを購入、日本でもお世話になっている宅配便カウンターでパッキングして頂き、胸をなでおろした。もう大丈夫そうでしょうか、と見届けてくれたその方はなんと私が乗る予定の飛行機のパイロット。ご親切に感謝、最敬礼でお別れした。
心配そうに待つ3人のもとへ戻り、無事出国手続き完了。入国時、写真撮影はともかく指紋まで取られたのには恐れ入ったが、出国する際も同様の手続きがあり、無事OKサインが出て晴れて出国。遅いお昼を搭乗ゲート近くで摂り、ほっと一息。
離陸すれば後は僅か3時間足らずのフライト時間。早めの夕食を頂きながら、往路で見損なった映画のラストシーンを手早く見終わり、さらにもう一本の邦画を観終わったタイミングで羽田空港に到着。
ところがなぜか荷物がなかなか出てこない。スーツケースが出た後、件の小さなパッケージが出終わるまでに小一時間。息子の用事もあり、自宅最寄駅までのバスに乗り込むまで着陸から1時間半近くかかってしまった。
帰路も渋滞で帰宅は11時を回った。遅くに母一人帰宅させるわけにもいかず、再び4人で狭い我が家に帰宅した。
機内から稲光が見えて凄かったと窓側の席だった息子と母が言っていたけれど、東京は凄い雷雨だったようで、道がびっしょり濡れている。最寄り駅に到着したときには止んでいたけれど、旅行中もこちらはずっと雨だったようだ。
3人で手分けして大車輪で荷物を整理し、汚れ物の山を放置しておいたら週明けから大変なことになる、と1度だけ目一杯洗濯機を廻した。
母には先に休んでもらったが、私たちが眠りにつけたのはなんだかんだでかなり遅い時間になってしまった。
日曜日。
やはり自宅のベッド、短い時間ではあったが熟睡出来た。
今日は月1回のリフレを予約していた。朝寝坊もせず、頑張って起きる。母は相当早く目覚めて身支度をすっかり整えていたようで、私たちが起きた気配を察して、準備万端でリビングに出てきた。
朝食後、タクシーを呼び、最寄り駅で私は降ろしてもらって、母は実家に戻った。20分ほどで無事到着の電話があった、と夫からのLINE。私はいつものようにサロンのオーナーにピックアップして頂く。
昨日夜遅く帰国してかなり疲れていること、ずっと痛みがなく調子が良かったが、旅でかなり疲れたせいか今朝は胸痛があることをお話した。後は、先月と同じ香りのコースをお願いして2時間近く微睡の世界へ。やはり目、肩、腰以外に左肺の反射区が硬くなっていたそう。ほぐして頂き、かなり楽になった。
施術後は疲労回復ブレンドのハーブティを頂き、甘酸っぱい味に心もシャンとする。今月のプレゼントはラベンダーとペパーミントのアロマジェル。来月の予約を入れて駅まで送って頂き、駅ナカで軽食を済ませ、久しぶりにヨガベーシックのクラスに参加して気持ちよくリフレッシュ。
夫と待ち合わせてお茶をして買い物をして帰宅した。息子は明日下宿に戻るというのに、今日もお昼からお友達と会うために都心に出かけてしまった。夕飯も不要だそうだ。
昨夜の洗濯が乾かない中、もう一度洗濯。お天気がはっきりしないが、これでなんとか明日からの通常生活に戻れそうである。
てんこ盛りの旅行も、早や最終日となった。
昨夜はホテルに戻った後、荷物整理。なんだかんだとお土産類で荷物がかなり増えている。息子の両手が空いているのが頼みだ。大方整理して早めに休む。
最終日は前日までより1時間以上出発時間が遅い。目覚まし時計を少しゆっくり目に合わせて、起床。今朝も予想気温は37度。浴槽足湯を済ませてから、レストランへ向かう。ホテルの朝食も3日連続で少し飽きてきた感じ。目先の違うものに手を出してみる。
今日は3日間ご一緒した静岡のご夫婦に加え、初めてご一緒するご夫婦1組と私たち8名で観光だ。加えて、午後空港に行く段階でピックアップする人が数名いるということで、この人数なのに40人乗りの大型バスだ。
まずは極彩色の外観が目を引く、台北最古の寺廟、龍山寺(ロンサンスゥ)へ。1738年創建、絢爛豪華な廟建築で精緻な彫刻が屋根や柱に施されている。観音菩薩が主神だが、文殊菩薩や普賢菩薩、媽祖や文昌帝君などの道教の神様も祀られているという。こちらのお寺も二酸化炭素縮減のためにお線香は少なくとのことで、一人1本だけ配られる。
これまで同様神様を順々に回る。縁を取り持ってくれるという神様の前で、息子が筊(一組の三日月形の木) を投げる。何度やっても裏だけが出て、神様に意思がちゃんと届いていない、わからないという返事が返ってくる。ガイドさんから具体的に名前を出して、とアドバイスを頂き、4度目にトライしたところ残念ながらNOの答え。赤い糸を持ち帰ることは出来なかった。
そこから清朝の面影を残す剥川寮老街(ポーピーリャオラオチェ)へ。清朝時代の商店建築をほぼ完璧な形で残しており、郷土教育を推進するスポットだという。煉瓦づくりでなかなか趣のある通りで、とても絵になる界隈だ。地元の高校生のグループが見学中で、仲良くポーズをとりながら写真を撮っていた。
再びバスに乗り込み、迪化街(ディーホワチェ)へ。ガイドさんに問屋街の建物等について説明を受け、多くの信者や恋愛成就を願う若者の参拝者で賑わう道教の廟、霞海城隍廟(シャーハイツェンホァンミャオ)をお参り。その後解散して1時間半ほど自由散策時間に。台湾名産のカラスミや茶葉、ドライフルーツ、フカヒレ等乾物系のお店が立ち並び、歴史散策も楽しめる問屋街だ。20世紀初頭の煉瓦造りのレトロな建物も残り、リノベーションされたセンスの良い雑貨店、カフェなども素敵。ここも女子には人気な感じだが、夫と息子は暑い、お茶したいと私たち2人を置いてどんどん先に行ってしまう。
昨日までのいわゆる旅行会社御用達の総合お土産屋さんを見るよりずっと楽しいのに・・・、と1件だけ立ち寄ってお土産のお茶やドライフルーツを買い求める。そこでフルーツがサービスされ椅子に座って一服。
それでも喉の渇きは癒えず、カフェを探すがテラス席ばかりで冷房の利いた室内でゆっくりお茶を飲めそうなところがない。
最後に見つけたところは、高雄に有機栽培農場と牧場を持つ日月潭紅茶のアンテナショップのようだった。一人もお客さんがおらず、お店では英語が通じない。一生懸命身振り手振りでなんとか冷たい紅茶をオーダーする。
ところがサービスが良いことこの上ない。最終日、既に台湾ドルの現金が殆ど底をついており、大したお金も落とせないのに、お茶はどんどん継ぎ足してくれるわ、ドライフルーツも出してくれるわ、なんとガラスの器に入ったパイナップルヨーグルトまで出てくる。恐縮して、何か買わなくてはとパイナップルジャムを購入したのだけれど、それが後でトラブルに発展するとはその時はゆめゆめ思わなかった。
とても親切な店員さんと握手して、ツーショットで写真を撮ってご機嫌でお店を後にし、集合場所へ戻る途中、母が道路のスロープに躓いて転ぶというハプニングも。幸い四つん這いになって腕をちょっと打ったようだったが、本当に肝を冷やした。ここまで来て怪我でもして帰国後病院直行にでもなったら、と思うと冷や汗が出た。どこも痛くない、大丈夫とは言っていたが結構メンタルはダウンしたようだった。
ラストデューティーフリー!ということで免税店へ。前回も立ち寄ったこのお店、空港まで5分ほどの便利な場所だが、小一時間のショッピングタイム、うろうろ物色するだけで欲しいものは見つからず、母にはお茶席で待っていてもらってただの草臥れもうけとなった。
この後、3組ほどのツアー客をピックアップしながら松山空港へ。
無事チェックインして、いざ手荷物検査。ここで予期せぬトラブル発生である。何気なく買い足したパイナップルジャムを受託手荷物に入れ忘れ手提げに入れていたため、手荷物検査でシャットアウト。せっかくの思い出の品、そこで放棄するには忍びず、私一人再びチェックインカウンターに戻る。専用のカウンターがあるのでそこでパッケージをして再び預けるようにとのこと。
だが、言われたところを歩いてみてもそれらしきカウンターは見つからない。まだ出発時間まで2時間近くはあるけれど、焦る。ちょうどパイロットらしき人の姿が見え、話しかけるとラッキーなことに日本人だという。状況を話すとチェックインカウンターで確認してくれて、一緒にパッケージしてくれる場所まで来てくださった。
結局、持っていた最後の小銭をほぼ全額使って一番小さな専用ボックスを購入、日本でもお世話になっている宅配便カウンターでパッキングして頂き、胸をなでおろした。もう大丈夫そうでしょうか、と見届けてくれたその方はなんと私が乗る予定の飛行機のパイロット。ご親切に感謝、最敬礼でお別れした。
心配そうに待つ3人のもとへ戻り、無事出国手続き完了。入国時、写真撮影はともかく指紋まで取られたのには恐れ入ったが、出国する際も同様の手続きがあり、無事OKサインが出て晴れて出国。遅いお昼を搭乗ゲート近くで摂り、ほっと一息。
離陸すれば後は僅か3時間足らずのフライト時間。早めの夕食を頂きながら、往路で見損なった映画のラストシーンを手早く見終わり、さらにもう一本の邦画を観終わったタイミングで羽田空港に到着。
ところがなぜか荷物がなかなか出てこない。スーツケースが出た後、件の小さなパッケージが出終わるまでに小一時間。息子の用事もあり、自宅最寄駅までのバスに乗り込むまで着陸から1時間半近くかかってしまった。
帰路も渋滞で帰宅は11時を回った。遅くに母一人帰宅させるわけにもいかず、再び4人で狭い我が家に帰宅した。
機内から稲光が見えて凄かったと窓側の席だった息子と母が言っていたけれど、東京は凄い雷雨だったようで、道がびっしょり濡れている。最寄り駅に到着したときには止んでいたけれど、旅行中もこちらはずっと雨だったようだ。
3人で手分けして大車輪で荷物を整理し、汚れ物の山を放置しておいたら週明けから大変なことになる、と1度だけ目一杯洗濯機を廻した。
母には先に休んでもらったが、私たちが眠りにつけたのはなんだかんだでかなり遅い時間になってしまった。
日曜日。
やはり自宅のベッド、短い時間ではあったが熟睡出来た。
今日は月1回のリフレを予約していた。朝寝坊もせず、頑張って起きる。母は相当早く目覚めて身支度をすっかり整えていたようで、私たちが起きた気配を察して、準備万端でリビングに出てきた。
朝食後、タクシーを呼び、最寄り駅で私は降ろしてもらって、母は実家に戻った。20分ほどで無事到着の電話があった、と夫からのLINE。私はいつものようにサロンのオーナーにピックアップして頂く。
昨日夜遅く帰国してかなり疲れていること、ずっと痛みがなく調子が良かったが、旅でかなり疲れたせいか今朝は胸痛があることをお話した。後は、先月と同じ香りのコースをお願いして2時間近く微睡の世界へ。やはり目、肩、腰以外に左肺の反射区が硬くなっていたそう。ほぐして頂き、かなり楽になった。
施術後は疲労回復ブレンドのハーブティを頂き、甘酸っぱい味に心もシャンとする。今月のプレゼントはラベンダーとペパーミントのアロマジェル。来月の予約を入れて駅まで送って頂き、駅ナカで軽食を済ませ、久しぶりにヨガベーシックのクラスに参加して気持ちよくリフレッシュ。
夫と待ち合わせてお茶をして買い物をして帰宅した。息子は明日下宿に戻るというのに、今日もお昼からお友達と会うために都心に出かけてしまった。夕飯も不要だそうだ。
昨夜の洗濯が乾かない中、もう一度洗濯。お天気がはっきりしないが、これでなんとか明日からの通常生活に戻れそうである。