昨日は仕事を終えて真っ直ぐ帰宅。家で夕食を摂った後、病院近くのホテルに前泊した。ここ数日の暑さのせいか眠くてたまらず、入浴後は早々にベッドに入り、テレビをつけたけれどそのまま寝落ち。夜中に一度もお手洗いに起きずに朝、モーニングコールが鳴る10分ほど前自然に目が覚めた。
夫にグッドモーニングLINEをして、恒例の足湯。
外は曇天だが、予想最高気温は34度。湿度も高くベタっとした感じ。朝食は軽めに済ませ、チェックアウトして病院へ向かった。
IDカードを通して採血受付機へ移動。すぐに採血室へどうぞ、と番号が表示され、5分も待たずに席へ案内される。今日は久しぶりに検査技師のSさん。フル検査なので4本。刺す時も抜く時もちょっとチリリと痛んだが無事クリア。
止血しながら腫瘍内科受付に移動。時間はまだ早いのだが、既に定位置が埋まっている。別の席を確保して読書開始。今日の御伴は米澤穂信さんの「満願」(新潮文庫)。
帯には「磨かれた文体、完璧な技巧、至高のエンターテインメント!ミステリ最高傑作、待望の文庫化」とある。最後に登場する表題作の他、五篇が収録されている。裏表紙の紹介をお借りすると、“「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが・・・。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作「満願」”―これにはなるほど、そうきたか、と唸った。
冒頭「夜警」は頁を繰るのももどかしく、次の「死人宿」、「柘榴」もざらっとした後味を残しながら、引き込まれた。中でも私が一番面白かったのは商社のビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」。都市伝説をモチーフにした「関守」にもぞわぞわとし、全作通じて短編ミステリーの雅趣を堪能した。山本周五郎賞受賞作であり、ミステリ部門の文学賞、史上初めての三冠達成というのも頷ける。
本を読みながら小一時間経過。面白くて本を閉じるタイミングを計っているうちに「中待合へどうぞ」の表示が出てしまう。焦って血圧測定に並ぶ。101-66、脈は73。
その後30分もせずに先生が診察室からお顔を出され、ご挨拶しながら診察室へ入る。いつものように「さて2週間、いかがでしたか」と問われ、「今回も気持ち悪さは相変わらずでしたが、金曜日が祝日だったので少しゆっくり出来て身体が楽でした。おかげさまで旅行にも無事行ってきましたが、ちょっと疲れが出たのか日曜日から胸痛が気になり、朝だけでなくロキソニンのお世話になっています。」とお答えする。
診察室での検温は6度6分。採血の結果、白血球は4,300、好中球は2,600ほど。充分な数値だ。気になる腫瘍マーカーの数値は一割に満たない程度下がっている。「少し下がっていますが、まあ安定しているということですね。」とのこと。現在のジェムザールは規定の2投1休が叶わず、隔週で、しかも規定量半分の投与だが、全然効いていないということもなさそうだ、というところか。他にはやや貧血だとのこと。ヘモグロビンは11。これまでも11.5という数値は出ていたようだが、それほど心配することもないか。
ということで、予定通りの治療。ここのところ白血球が4000台で落ち着いているので、次回は採血をパスしてみましょうとのこと。レントゲン撮影のみ予約が入った。
いつもどおり4週間分の各種内服薬に加え、発熱時に備えてクラビットや便秘予防の酸化マグネシウム錠も補充して処方して頂き、化学療法室へ向かった。
今日は予定通りハーセプチンとジェムザール。
化学療法室へ移動し、待ち時間には夫やお友達に報告LIN。まだそれほど混雑していないようで、10分も待たずにヘルプの看護師さんから声がかかる。今日はきちんとリクライニング出来る内側の椅子に案内された。10分ほどすると、初めましてのNさんが針刺しに見える。腫瘍内科の入院病棟に6年間いらしたとのこと。2012年秋(以降入院していないという記録を更新中である!)に入院した時にお目にかかっているかもしれませんね、とご挨拶。
ポートであるという情報が行っていなかったようで、腕からの針刺しの準備をされてきた模様。出直してきますと仰った後、ほどなくしてKrさんが代わりに見えた。ご報告ですが、と仰るので「まさか異動ですか」と訊くと、9月から化学療法認定看護師の学校に半年通うことになったとのこと。春にまた元気でお目にかかりましょう、と言ってくださった。「はい!」と返事をする。Okさんと同様、きちんと化学療法室に復帰してくださるのだから頼もしい。針刺しは問題なく終了、15分ほどでMさんが薬を準備してこられた。
今日は、3.3倍量のハーセプチン、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、5割減量のジェムザール、生理食塩水の4本。
まずはハーセプチンを1時間ちょっと、吐き気止めは20分。ジェムザールの30分と最後の生理食塩水の15分。生理食塩水に替えたところで、Mさんが血圧を測ってくださる。104-65、脈拍は63。Mさんが「○○さんのカルテを拝見すると、歴史を感じますね」と仰る。「はい。年が明ければ10年です。最初は50歳を迎えられないと思っていましたが、還暦も夢ではないかも、というところまで来ました。有難いことです。」とお答えする。
抜針もMさん。相変わらず衝撃があるが、ぐっと我慢。ご挨拶して化学療法室を後にする。
会計をお願いしてから、タイミングを見て採血・点滴で5万円弱をカード支払い。
外は日差しが強く、朝よりもかなり気温が上がっている。薬局へ移動。待ち人は少なかったが、やはり種類が多いので30分たっぷり待つ。待合椅子はそれほどの混雑ではなかった。7種類の薬は相変わらずビニール袋一杯。3000円弱を現金払い。
今日は総じて順調だった。病院と薬局の滞在時間は5時間半弱。駅ビルのランチタイムに十分間に合った。朝も軽かったし、どうせ食べられなくなる夜に備えて、イタリアンでパスタランチのセットを頂いた。電車でも席が確保出来た。点滴後半から2冊目に突入したが、さすがに帰路の車内だけでは読み切らず。
乗換駅でお弁当を調達し、最寄り駅からは当然タクシーに乗るつもりだったが、あいにく車の姿が見えず、タクシー待ちの人が大勢並んでいたので諦めて汗をかきかきフウフウ言いながら帰宅。
帰宅時間は仕事をして帰ってくる時間より1時間ほど早めだったが、あれこれ片づけているうちに、なんと出張先から直帰の夫が帰ってきてしまう。当然支度など何もしていない。リビングのテーブルの上は薬やら荷物やらが散乱している。今日は歯科クリニックの予約が入っていると聞いていたので、いつもより遅い帰宅のつもりでのんびり構えてダラダラしていたのだけれど。
結局、歯科クリニックから帰宅した夫にお弁当やお寿司を並べさせてしまった。だるいし食欲はないし、何やら帰り道から右耳の耳鳴りが続いていて鬱陶しいことこの上ない。押し寿司を2つつまんで薬を飲んで終了。
明日は金曜日なので、会議はない。とにかく明日を乗り切れば、土日である。とはいえ、投与日が普段と1日ずれているから復活するのは日曜日の午後あたりか。せっかくの土日なのに二日とも体調不良が見込まれるのはちょっと憂鬱だ。
記録のために。一昨日届いた今月の鉢は赤紫のミニ胡蝶蘭とアイビーの寄せ植え。玄関の涼しい所に置いてある。次回のお届けは早くも9月。まだまだこんなに暑いのに今年も余すところ3分の1かと思うと、本当にびっくりである。
夫にグッドモーニングLINEをして、恒例の足湯。
外は曇天だが、予想最高気温は34度。湿度も高くベタっとした感じ。朝食は軽めに済ませ、チェックアウトして病院へ向かった。
IDカードを通して採血受付機へ移動。すぐに採血室へどうぞ、と番号が表示され、5分も待たずに席へ案内される。今日は久しぶりに検査技師のSさん。フル検査なので4本。刺す時も抜く時もちょっとチリリと痛んだが無事クリア。
止血しながら腫瘍内科受付に移動。時間はまだ早いのだが、既に定位置が埋まっている。別の席を確保して読書開始。今日の御伴は米澤穂信さんの「満願」(新潮文庫)。
帯には「磨かれた文体、完璧な技巧、至高のエンターテインメント!ミステリ最高傑作、待望の文庫化」とある。最後に登場する表題作の他、五篇が収録されている。裏表紙の紹介をお借りすると、“「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが・・・。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作「満願」”―これにはなるほど、そうきたか、と唸った。
冒頭「夜警」は頁を繰るのももどかしく、次の「死人宿」、「柘榴」もざらっとした後味を残しながら、引き込まれた。中でも私が一番面白かったのは商社のビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」。都市伝説をモチーフにした「関守」にもぞわぞわとし、全作通じて短編ミステリーの雅趣を堪能した。山本周五郎賞受賞作であり、ミステリ部門の文学賞、史上初めての三冠達成というのも頷ける。
本を読みながら小一時間経過。面白くて本を閉じるタイミングを計っているうちに「中待合へどうぞ」の表示が出てしまう。焦って血圧測定に並ぶ。101-66、脈は73。
その後30分もせずに先生が診察室からお顔を出され、ご挨拶しながら診察室へ入る。いつものように「さて2週間、いかがでしたか」と問われ、「今回も気持ち悪さは相変わらずでしたが、金曜日が祝日だったので少しゆっくり出来て身体が楽でした。おかげさまで旅行にも無事行ってきましたが、ちょっと疲れが出たのか日曜日から胸痛が気になり、朝だけでなくロキソニンのお世話になっています。」とお答えする。
診察室での検温は6度6分。採血の結果、白血球は4,300、好中球は2,600ほど。充分な数値だ。気になる腫瘍マーカーの数値は一割に満たない程度下がっている。「少し下がっていますが、まあ安定しているということですね。」とのこと。現在のジェムザールは規定の2投1休が叶わず、隔週で、しかも規定量半分の投与だが、全然効いていないということもなさそうだ、というところか。他にはやや貧血だとのこと。ヘモグロビンは11。これまでも11.5という数値は出ていたようだが、それほど心配することもないか。
ということで、予定通りの治療。ここのところ白血球が4000台で落ち着いているので、次回は採血をパスしてみましょうとのこと。レントゲン撮影のみ予約が入った。
いつもどおり4週間分の各種内服薬に加え、発熱時に備えてクラビットや便秘予防の酸化マグネシウム錠も補充して処方して頂き、化学療法室へ向かった。
今日は予定通りハーセプチンとジェムザール。
化学療法室へ移動し、待ち時間には夫やお友達に報告LIN。まだそれほど混雑していないようで、10分も待たずにヘルプの看護師さんから声がかかる。今日はきちんとリクライニング出来る内側の椅子に案内された。10分ほどすると、初めましてのNさんが針刺しに見える。腫瘍内科の入院病棟に6年間いらしたとのこと。2012年秋(以降入院していないという記録を更新中である!)に入院した時にお目にかかっているかもしれませんね、とご挨拶。
ポートであるという情報が行っていなかったようで、腕からの針刺しの準備をされてきた模様。出直してきますと仰った後、ほどなくしてKrさんが代わりに見えた。ご報告ですが、と仰るので「まさか異動ですか」と訊くと、9月から化学療法認定看護師の学校に半年通うことになったとのこと。春にまた元気でお目にかかりましょう、と言ってくださった。「はい!」と返事をする。Okさんと同様、きちんと化学療法室に復帰してくださるのだから頼もしい。針刺しは問題なく終了、15分ほどでMさんが薬を準備してこられた。
今日は、3.3倍量のハーセプチン、デキサート(ステロイド)とアロキシ(吐き気止めのセロトニン拮抗薬)の混合、5割減量のジェムザール、生理食塩水の4本。
まずはハーセプチンを1時間ちょっと、吐き気止めは20分。ジェムザールの30分と最後の生理食塩水の15分。生理食塩水に替えたところで、Mさんが血圧を測ってくださる。104-65、脈拍は63。Mさんが「○○さんのカルテを拝見すると、歴史を感じますね」と仰る。「はい。年が明ければ10年です。最初は50歳を迎えられないと思っていましたが、還暦も夢ではないかも、というところまで来ました。有難いことです。」とお答えする。
抜針もMさん。相変わらず衝撃があるが、ぐっと我慢。ご挨拶して化学療法室を後にする。
会計をお願いしてから、タイミングを見て採血・点滴で5万円弱をカード支払い。
外は日差しが強く、朝よりもかなり気温が上がっている。薬局へ移動。待ち人は少なかったが、やはり種類が多いので30分たっぷり待つ。待合椅子はそれほどの混雑ではなかった。7種類の薬は相変わらずビニール袋一杯。3000円弱を現金払い。
今日は総じて順調だった。病院と薬局の滞在時間は5時間半弱。駅ビルのランチタイムに十分間に合った。朝も軽かったし、どうせ食べられなくなる夜に備えて、イタリアンでパスタランチのセットを頂いた。電車でも席が確保出来た。点滴後半から2冊目に突入したが、さすがに帰路の車内だけでは読み切らず。
乗換駅でお弁当を調達し、最寄り駅からは当然タクシーに乗るつもりだったが、あいにく車の姿が見えず、タクシー待ちの人が大勢並んでいたので諦めて汗をかきかきフウフウ言いながら帰宅。
帰宅時間は仕事をして帰ってくる時間より1時間ほど早めだったが、あれこれ片づけているうちに、なんと出張先から直帰の夫が帰ってきてしまう。当然支度など何もしていない。リビングのテーブルの上は薬やら荷物やらが散乱している。今日は歯科クリニックの予約が入っていると聞いていたので、いつもより遅い帰宅のつもりでのんびり構えてダラダラしていたのだけれど。
結局、歯科クリニックから帰宅した夫にお弁当やお寿司を並べさせてしまった。だるいし食欲はないし、何やら帰り道から右耳の耳鳴りが続いていて鬱陶しいことこの上ない。押し寿司を2つつまんで薬を飲んで終了。
明日は金曜日なので、会議はない。とにかく明日を乗り切れば、土日である。とはいえ、投与日が普段と1日ずれているから復活するのは日曜日の午後あたりか。せっかくの土日なのに二日とも体調不良が見込まれるのはちょっと憂鬱だ。
記録のために。一昨日届いた今月の鉢は赤紫のミニ胡蝶蘭とアイビーの寄せ植え。玄関の涼しい所に置いてある。次回のお届けは早くも9月。まだまだこんなに暑いのに今年も余すところ3分の1かと思うと、本当にびっくりである。