旅行から帰って、出来ればのんびりしたかった土曜日と日曜日。蓋を開けて見れば全くそうもいかず。
土曜日。
朝一番で、旅行疲れ解消のため、予約していた月に1度のお愉しみリフレサロンへ。オーナーのお嬢さんは、高校生の時にストックホルムにバレエ留学し、2児の母になった今も現役のバレリーナだ。無事に北欧の旅が叶ったことを一緒に喜んで頂き、ちょっぴりお土産をお渡しして、後はいつものように身を委ねる。延々とバスに揺られた所為か、腰がかなり張っていたということで、時間をかけて丁寧にほぐして頂く。
今月のプレゼントは日焼け後用のクリーム。とても嬉しい。旅行中、ずっと長袖を着ていたが、油断して日焼け止めを塗らなかった手の甲がすっかり日焼けしてしまい、色が変わってしまった。後の祭だが、汚らしくなって大慌てだ。
施術後は、これからお隣のレストランで食事なので送りは大丈夫です、と言ったところ、“胃腸はお元気ですか”ブレンドのハーブティを淹れてくださった。
一方、夫と息子は朝一番でリフレサロン隣駅の美容院へカットに。
それぞれ午前中のスケジュールを終えた後、夫とは2度訪れてとても満足した、サロン隣のフレンチレストランで、3人で合流してお昼のコースを愉しんだ。
帰りは買い物を済ませ、私は半月ぶりでリンパプラスヨガのクラスに参加。久し振りにホットな環境でたっぷり汗をかき、リラックスし、かつ、ちょっとボーっとして帰宅した。
夕食は夫が焼肉を準備してくれる。明日の朝、息子がまた京都に戻るということで、スーツケースにパッキング。あれこれ言ってもなかなか作業が進まず、リビングにどんと広げた荷物。お互いにストレスな時間である。
日曜日。
夏休み後半の日曜日だから新幹線はさぞや混んでいる筈、しかも息子は夕方から部活だという。されば、ゆっくり寝かしている訳にもいかないと、早めに起こす。洗濯物を片付け、忘れ物の最終確認をして、駅までのタクシーを呼び、途中駅まで送るという夫と息子を無事送り出してほっとした矢先のこと。小さな忘れ物があったけれど、まあ、すぐ使うものではないから来月忘れずに、とLINEで連絡したら、ほどなくして夫の携帯で家の電話が鳴る。嫌な予感である。
「忘れ物をしたので、家に取りに帰らせた」と。寮の鍵もIC乗車券も定期も大丈夫と言っていた筈なのに、市内バスの定期を忘れたらしい。忘れ物大王ジュニア、ここにあり、である。どこで気付いたのかと言えば、最寄駅ではなく、JR乗換駅とのこと。つまり不要な2駅分の往復と、最寄駅から自宅への往復が加算されたということだ。時間にして最短でも40分。夫の慧眼だったのは、何かあったら、と自分はタクシーに乗っていかずに、マイ電動自転車で最寄駅まで出かけたこと。その自転車を借りて、息を切らして息子が帰ってきた。それにしても何と間抜けなことか。忘れ物と定期を玄関先で渡し、飲み物を飲ませて再び送り出す。私が呆れて口を開こうとすると、言うことが振るっていて「今、メンタルやられているからどうか優しい言葉をかけてほしい」と。
夫に相当コテンパンに言われたようだ。
そんなわけで、予定より出発が小一時間遅れ、更にJR乗換駅では窓口が大混雑で、15分並んでも全く埒が明かず、結局、新幹線乗車駅までは普通切符を購入して行ったらしい。
新幹線乗車駅でも、軒並み満席で1時間近く乗れなかったという。まあ、到着してから荷物を置いて休む間もなく出かけたようだが、これは自業自得だろう。
昼食は夫と待ち合わせて済ませ、その足でバスに30分程揺られて実家詣で。午後には、10月の大学ホームカミングデーで歌う合唱の練習があったのだけれど、一昨日書いた通り実家で気がかりなことが起きて、そちらに夫と出向くためお休みすることにした。
実家での気がかりなこととは、母が小腸がんの疑いがある、と言われたことである。
大腸がん検診でひっかかった母が、市立病院に行ったのが金曜日のこと。内視鏡検査の結果、大腸は問題がなかったけれど、小腸にがんが見つかったとのこと。結構な大きさがあり、開腹手術と抗がん剤治療になるだろうと言われたそうだ。ちょっとネット検索をしたところ、小腸のがんは希少で、5種類あり、種類により治療が異なるらしい。乳がんのように標準治療が確立されているわけでもないようだ。
来週末に造影CT、結果説明があるのが9月の初め。圧迫骨折で背骨が曲がり、足が弱くなった87歳の父はもはや一人で外出が出来ないから、当然付き添いが出来る状況ではない。私が同席することにしたが、いきなりがん患者の当事者となった母のことも心配ではあるが、家事一般が一切出来ない父を、最低1か月間どうするか、というのが一番のネックだ。
それについても、治療方針やスケジュールが出ないことにはなんとも動けないのだが、とりあえず父が週2回通っているデイケアセンターと、週明け早々相談することにした。
148cmで36kgしかない82歳の母が、5~6時間もの開腹手術と1か月の絶食後にどのくらい体力が衰えるているかわからないし、その後の抗がん剤治療にも耐えられるのかどうか。
とはいえ、起きてしまったこと、なかったことには出来ない。出来る時に出来る人が出来ることをして、家族で乗り切っていかなければならない、と夫が全面的に協力してくれる姿勢であるのが何より心強く有難い。
今回の旅行も、私を息子と同室にすると、パッキング等も私がどうしても2人分やらなければならないし、休めないだろうから、と自分が全て請け負ってくれた。だからこそ、私は自分のことだけに専念して、8日間のハードスケジュールを何とか体調を崩さずに乗り越えられたのだと感謝している。
ああ、息子が東京にいて運転免許でも持っていれば、見舞等の送迎もしてもらえたのにと思うが、ないものねだりをしたところで致し方ない。いずれにせよ、カドサイラ(T-DM1)の副作用である手足の痺れや痛みを除き、私の体調が概ね落ち着いている今、で本当に良かったと思う。神様は乗り越えられる試練を与えてくださるのだ、と思うほかない。
出来れば順番を守ってもらって父から・・・と思っていたが、そううまくコトは運ばないことも実感した。母も、自分のことより父のことが心配らしい。ただ、今、父に自分の身の回りのことをせよ、と言ったところで無理な話だし、ここで何か無理をして、父まで何かあったら洒落にもならない。ここはグッと堪えてフォローしていくしかないのだろう。
さあ、介護と自分の治療と日々の生活の三足の草鞋の生活がいよいよ始まる、という気がしている。ここが正念場、肝を据えねばなるまいと覚悟する。
とにもかくにも明日からまた新しい1週間が始まる。10日もしないうちに9月である。何より私が体調を崩さずにいなくては。余計なことは考えずに早めに休むことにしよう。
土曜日。
朝一番で、旅行疲れ解消のため、予約していた月に1度のお愉しみリフレサロンへ。オーナーのお嬢さんは、高校生の時にストックホルムにバレエ留学し、2児の母になった今も現役のバレリーナだ。無事に北欧の旅が叶ったことを一緒に喜んで頂き、ちょっぴりお土産をお渡しして、後はいつものように身を委ねる。延々とバスに揺られた所為か、腰がかなり張っていたということで、時間をかけて丁寧にほぐして頂く。
今月のプレゼントは日焼け後用のクリーム。とても嬉しい。旅行中、ずっと長袖を着ていたが、油断して日焼け止めを塗らなかった手の甲がすっかり日焼けしてしまい、色が変わってしまった。後の祭だが、汚らしくなって大慌てだ。
施術後は、これからお隣のレストランで食事なので送りは大丈夫です、と言ったところ、“胃腸はお元気ですか”ブレンドのハーブティを淹れてくださった。
一方、夫と息子は朝一番でリフレサロン隣駅の美容院へカットに。
それぞれ午前中のスケジュールを終えた後、夫とは2度訪れてとても満足した、サロン隣のフレンチレストランで、3人で合流してお昼のコースを愉しんだ。
帰りは買い物を済ませ、私は半月ぶりでリンパプラスヨガのクラスに参加。久し振りにホットな環境でたっぷり汗をかき、リラックスし、かつ、ちょっとボーっとして帰宅した。
夕食は夫が焼肉を準備してくれる。明日の朝、息子がまた京都に戻るということで、スーツケースにパッキング。あれこれ言ってもなかなか作業が進まず、リビングにどんと広げた荷物。お互いにストレスな時間である。
日曜日。
夏休み後半の日曜日だから新幹線はさぞや混んでいる筈、しかも息子は夕方から部活だという。されば、ゆっくり寝かしている訳にもいかないと、早めに起こす。洗濯物を片付け、忘れ物の最終確認をして、駅までのタクシーを呼び、途中駅まで送るという夫と息子を無事送り出してほっとした矢先のこと。小さな忘れ物があったけれど、まあ、すぐ使うものではないから来月忘れずに、とLINEで連絡したら、ほどなくして夫の携帯で家の電話が鳴る。嫌な予感である。
「忘れ物をしたので、家に取りに帰らせた」と。寮の鍵もIC乗車券も定期も大丈夫と言っていた筈なのに、市内バスの定期を忘れたらしい。忘れ物大王ジュニア、ここにあり、である。どこで気付いたのかと言えば、最寄駅ではなく、JR乗換駅とのこと。つまり不要な2駅分の往復と、最寄駅から自宅への往復が加算されたということだ。時間にして最短でも40分。夫の慧眼だったのは、何かあったら、と自分はタクシーに乗っていかずに、マイ電動自転車で最寄駅まで出かけたこと。その自転車を借りて、息を切らして息子が帰ってきた。それにしても何と間抜けなことか。忘れ物と定期を玄関先で渡し、飲み物を飲ませて再び送り出す。私が呆れて口を開こうとすると、言うことが振るっていて「今、メンタルやられているからどうか優しい言葉をかけてほしい」と。
夫に相当コテンパンに言われたようだ。
そんなわけで、予定より出発が小一時間遅れ、更にJR乗換駅では窓口が大混雑で、15分並んでも全く埒が明かず、結局、新幹線乗車駅までは普通切符を購入して行ったらしい。
新幹線乗車駅でも、軒並み満席で1時間近く乗れなかったという。まあ、到着してから荷物を置いて休む間もなく出かけたようだが、これは自業自得だろう。
昼食は夫と待ち合わせて済ませ、その足でバスに30分程揺られて実家詣で。午後には、10月の大学ホームカミングデーで歌う合唱の練習があったのだけれど、一昨日書いた通り実家で気がかりなことが起きて、そちらに夫と出向くためお休みすることにした。
実家での気がかりなこととは、母が小腸がんの疑いがある、と言われたことである。
大腸がん検診でひっかかった母が、市立病院に行ったのが金曜日のこと。内視鏡検査の結果、大腸は問題がなかったけれど、小腸にがんが見つかったとのこと。結構な大きさがあり、開腹手術と抗がん剤治療になるだろうと言われたそうだ。ちょっとネット検索をしたところ、小腸のがんは希少で、5種類あり、種類により治療が異なるらしい。乳がんのように標準治療が確立されているわけでもないようだ。
来週末に造影CT、結果説明があるのが9月の初め。圧迫骨折で背骨が曲がり、足が弱くなった87歳の父はもはや一人で外出が出来ないから、当然付き添いが出来る状況ではない。私が同席することにしたが、いきなりがん患者の当事者となった母のことも心配ではあるが、家事一般が一切出来ない父を、最低1か月間どうするか、というのが一番のネックだ。
それについても、治療方針やスケジュールが出ないことにはなんとも動けないのだが、とりあえず父が週2回通っているデイケアセンターと、週明け早々相談することにした。
148cmで36kgしかない82歳の母が、5~6時間もの開腹手術と1か月の絶食後にどのくらい体力が衰えるているかわからないし、その後の抗がん剤治療にも耐えられるのかどうか。
とはいえ、起きてしまったこと、なかったことには出来ない。出来る時に出来る人が出来ることをして、家族で乗り切っていかなければならない、と夫が全面的に協力してくれる姿勢であるのが何より心強く有難い。
今回の旅行も、私を息子と同室にすると、パッキング等も私がどうしても2人分やらなければならないし、休めないだろうから、と自分が全て請け負ってくれた。だからこそ、私は自分のことだけに専念して、8日間のハードスケジュールを何とか体調を崩さずに乗り越えられたのだと感謝している。
ああ、息子が東京にいて運転免許でも持っていれば、見舞等の送迎もしてもらえたのにと思うが、ないものねだりをしたところで致し方ない。いずれにせよ、カドサイラ(T-DM1)の副作用である手足の痺れや痛みを除き、私の体調が概ね落ち着いている今、で本当に良かったと思う。神様は乗り越えられる試練を与えてくださるのだ、と思うほかない。
出来れば順番を守ってもらって父から・・・と思っていたが、そううまくコトは運ばないことも実感した。母も、自分のことより父のことが心配らしい。ただ、今、父に自分の身の回りのことをせよ、と言ったところで無理な話だし、ここで何か無理をして、父まで何かあったら洒落にもならない。ここはグッと堪えてフォローしていくしかないのだろう。
さあ、介護と自分の治療と日々の生活の三足の草鞋の生活がいよいよ始まる、という気がしている。ここが正念場、肝を据えねばなるまいと覚悟する。
とにもかくにも明日からまた新しい1週間が始まる。10日もしないうちに9月である。何より私が体調を崩さずにいなくては。余計なことは考えずに早めに休むことにしよう。