インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

競争意識

2013年01月23日 | 歴史

今日、塾長が道を歩いていると・・・
小学校帰りの子供が信号待ちをしています。
場所は東渕江小学校の裏辺り、お菓子のシャトレーゼの前を通っているバス通り。
決して交通量は少なくない、意外と車の往来が激しい道です。

すると、道路の反対側から赤信号に飛び出す子供が。
見たところ4年生くらいでしょうか?
信号待ちの男の子の所へ駆け寄ります。

道を走って来たトラックが急ブレーキ。
間一髪、信号手前で止まりました。

そんな事にはお構い無しの男の子。
信号待ちをしていた男の子にじゃれつきます。
交差点の歩道の角でじゃれているものだから、いつ道路に飛び出すか分かりません。
次に信号を通過しようとした車も、信号手前でブレーキを踏む羽目に。

信号が変わり、交差点を渡って来る男の子二人。
今度は何を考えたのか、男の子が信号待ちをしていた男の子の帽子を奪い取りました。
信号を渡り終えた瞬間、男の子は持っていた帽子を道路の真ん中に放り投げます。

信号待ちをしていた車が発進しようとする直前、帽子を投げた男の子が自ら帽子を拾いに道路の真ん中へ飛び出しました。
発進直後に慌ててブレーキを踏む車。
笑いながら歩道に戻る男の子。

そして、その男の子が塾長とすれ違う瞬間。
塾長に首を捕まれました。

何事が起きたのか理解できない男の子。
「ここで何をやってるんだお前はぁ?」

瞬間、恐怖に引きつった顔になる男の子。
「まずはその子に帽子を返せっ!」

「ふざけて良い場所と悪い場所の区別もつかないのかっ!」
頭を強くペシッ!!



塾長が子供の時には、近所にこんなおじさんが沢山いました。
他人の子供だろうと、見た事も無い子供だろうと、悪い事は悪いと怒るおじさん達。
今ではこれも暴力と言われるのでしょうか?

まあ、そんな事は知ったこっちゃ無いですけどね。
悪いものは悪いのじゃ。
文句があるならいつでも来い。



さて、平成塾に戻ります。

最近の子供達は物を投げた事が無いとは何度も書きましたが。
それ以上に物を捕った事がありません。
まあ、誰も物を投げないんだから、常識的に考えれば物を捕る機会も無いわねぇ。

 
何しろ、まっすぐ自分に飛んで来るボールも捕れないんだから。

自分の横にバウンドしてくるボールが捕れる筈もありません。
そもそも捕れる場所に移動すると言う基本的な行動ができないのです。

 
やっとボールが捕れる場所に来たとしても。

ボールがバウンドすると、どこを通過するのかも分かりません。
これもテレビゲームなどで、二次元でしか遊んだ事が無い影響なんでしょうかねぇ?

 
三次元の世界は、全て自分に向かって飛んで来るように見えます。

だからボールを捕るどころか、避ける事で精一杯。

 
恐る恐る手を出してみて・・・

運良くグローブにボールが入ったら儲けもの♪


これは日頃の遊びの習慣が大きく影響してるんでしょうね。
何しろ物を投げちゃいけないと教わって来た子供達ですから、自分に向かって物が飛んで来るなんて、この世の終わりみたいなものなんです。

 
それでも、慣らして行くと正面に入れるようになりますよ。

この辺りが境目ですね。
避ける事優先から捕る事優先に移る瞬間です。

 
それでも、まだちょっと怖い。

せっかく捕れているのに、目をつぶっちゃってます。


ボールは捕り易い場所と、捕り辛い場所がある。
なので自ら捕り易い場所に移動する。
これが出来るようになるまで、塾生達は長い時間を費やしているんです。

 
王様じゃないんだから・・・