過去10年間に渡り、一人の故障者も出していない平成塾。
卒部する際に肘や肩が使い物にならなくなった塾生は皆無です。
お子さんに野球をやらせるのが平成塾が初めてと言うお母さん達は、これがどのくらい凄い事か御理解頂けないと思いますが。
悲しい事ですが、今や子供達の野球の世界に於いては奇跡に近い事なんですよ。
どうしてこのような事が出来るかと言うと。
まずは投げ方の徹底的な管理指導。
これは平成塾の全てのコーチが共通の意識を持っています。
そしてもうひとつは。
早め早めのケア。
子供達ですから、いくら正しい指導をしても必ず正しい動作を行うとは限りません。
ちょっと肘や肩に負担がかかっているなと思ったら、すぐに投球動作を辞めさせ肘や肩を休ませます。
キャッチボールをする塾生達。
この時、指導陣は一人一人の塾生の投げ方に注目しています。
危険な投げ方をするミニアサ。
この投げ方が一番危ないのです。
何が危ないかと言うと、肘の使い方。
肘の関節は、本来こんな曲り方をしません。
試しにこの写真の通りに肘を曲げてみると解ります。
絶対にこの形を真似できないでしょ?
腕を横にした状態で、肘は後ろに曲らない関節なのです。
肘は高い所で使いなさいと言われる理由が解りますか?
こんな小さい塾生達も例外ではありません。
基本通りに投げないと、容赦なく怒られます。
これが指導陣の愛情なのですよ。
こちらも危険な投げ方をするトレヤ。
肘は低ければ低いほど、危険な状態になります。
正しい肘の使い方をするコモモ。
こうして腕を高く上げて、肘から前に出すように使えば、正しい間接の動きで投げられます。
こちらも正しい肘の使い方をするアカネ。
どうも速い球を投げようと言う欲が無い塾生達は、無理をしないようですね。
で・・・
案の定、この2日後の練習。
ミニアサが肘の張りを訴えて来ました。
ここで簡単に出来る肘の診断をご紹介。
まず何か頂戴のポーズ♪
こうして両手を真っ直ぐに出させると、右手と左手の伸び方が違うのが解りますか?
まだ軽い炎症なので、ちょっと分かり辛いかな?
これが酷くなると、この形で左右の腕が全然違う事に気付きます。
続いて大きな栗の木の下でのポーズ。
これも右手と左手の曲り方が違うのが解ります。
しっかりと肩まで届く左手と違い、肘の炎症を起こしている右手は、若干肩の手前で手が浮いています。
この状態は、まだ本当に軽い炎症を起こした状態。
それでも、ここで無理をさせたら決して良い方向には進みません。
平成塾では、この状態になったら最低でも2週間のノースローを命じます。
そして炎症が治まった段階で、改めてフォームの作り直し。
他の塾生達も試してごらん?
そして肩や肘に張りを感じたり、何か違和感を感じたらすぐに指導陣に報告するように。
僅か一瞬で一生野球ができなくなるからね。