JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
MVじゃないけど、区間変更券を作ってみよう ~その3
前回はJRの近距離用区間変更券を作ってみましたが、こんどは、JRから私鉄へ乗り換える時の区間変更券を券売機で作ってみましょう。
これは、新宿駅の京王線乗換改札口に設置された券売機で作った区間変更券です。新宿までのJR運賃がオーバーし、且つ、京王線目的地までの運賃には満たない場合のものです。区間変更はなされておりますが、さらに110円を精算額として収受されているのがわかります。また、この券売機はJR東日本が管理しており、右下に「□東」が表示されています。
次は、品川駅の京浜急行線乗換改札口に設置された券売機で作った区間変更券です。品川駅までのJR運賃がオーバーし、且つ、京浜急行線目的地までの運賃もオーバーしている場合のものです。区間変更はなされておりますが、この場合オーバーしている運賃部分についての払戻しはされず、領収額が0円となります。この券売機はSuica対応のJR東日本リース機ですが、管理はしていないため「□東」の表示はありません。
しかし、乗換改札口の無い、一旦改札を出なければならないような乗換駅には区間変更のできる券売機が無いため、正式には改札補充券による区間変更処理をするべきと思われますが、原券発駅から私鉄目的地までの計算をするという手間をかけては改札業務が停滞するため、「駅に区変□(駅名)」というスタンプを捺印することで着駅精算の形をとっているようです。
京王井の頭線の吉祥寺駅でも同様のスタンプによる処理をされた経験があり、おそらく私鉄からJRへの区間変更についても、ほぼこの処理が行われていると思われます。
その他の処理の方法としては、以前西武鉄道の高田馬場駅の乗換出札口で処理されたものですが、
このように裏面に「高田馬場から区変」というスタンプを捺印したうえで着駅精算とした取り扱いもありました。東急線の目黒駅の乗換出札口でも同様の取り扱いを受けたことがあります。
当時、区間変更のできる券売機はありませんでしたが、専用の区間変更券が設備されていたにもかかわらずこのような処理をしたのは、恐らく手間を省いたためと思われます。