三河島の準常備連続券

きっぷ蒐集家の間では、連続補充券(連補)は唯一篠ノ井線の坂北駅に残っていることで有名ですが、かつては全国いろいろな駅に設備されていました。JRになっても管理局名が「□東」の標記になったことと地紋が変更されたことを除けば、現行の券は国鉄末期のものと殆ど変わりありません。
ところが、常磐線の三河島駅には、何の意味があったのか、印発機が導入されて硬券が廃止される前日まで、珍しいC型硬券の準常備連続券が設備されていました。

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C型券はA型が2枚連なっている大きさで、国鉄末期の発行例はあまり多くないと思われます。連補については関西地区で発行例が、その他の様式については、新潟地区と天王寺駅に往復準常備券が設備されておりました。
C型券はダッチングを入れるときの方法が独特で、「甲の2」片は通常に印字できますが、「甲の1」片については上部が繋がっているため、90度違えて印字するのが普通でした。こういう券には菅沼式の字体がとても似合います。(残念ながら、最初の6の字だけは天虎式の活字をつけて修理してあるようです。)

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また硬券の連続乗車券のばあい、乗車経路の記載については裏面に記載されており、「甲の1」片には経路記載欄はありませんでした。

 

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