MVで区間変更券を作ってみよう ~その2

前回に引き続き、JR東日本の新幹線乗換口にあるMVを使って区間変更券を作って遊んでみましょう。

MVで区間変更券を作る操作には二通りあり、日本語での操作と英語での操作があります。
英語操作の場合、画面はもちろんのこと、案内の音声も英語になります。さらに、発券される券も英語標記となります。さほど難しい流暢な英語ではありませんが、英語の苦手な方は、日本語で操作をマスターしてから挑戦された方が良いかもしれません。

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かなりの部分に英語標記が使われていますが、「区間変更券」の表題と経由欄、「原券発駅」、「領収額」、「原券」、および発行駅名は日本語のままです。

では次に、JR東海のMVを使ってみましょう。

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JR東海の券は、MR12やMR20といった熱転写式マルス券にも言えますが、あまり印字が鮮明ではありません。おそらくこれは用紙のせいではないかと思いますが、JR東日本の用紙と比べると、全体的に白味がかっています。
今回は東北新幹線を指定していますので、他社関連を示す「(3-タ)」の標記とMVの番号が3桁であることが違いますが、様式としてはJR東日本のものと同一です。

ところが、JR東海の精算口には、Suica対応のため、JR東日本からリースされたMV端末も一部設置されています。この機械は、JR東海の機械が青色基調であるのに対し、JR東日本の機械は紫基調であり、またSuica対応の旨が表示されているのですぐにわかります。
このMVから発券される券はちょっと曲者です。

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試しに東海道新幹線を指定してみると、JR東海の自社完結を示す「(3- )」となるべきところがJR東日本の他社関連の「(2-タ)」となっており、JR東海の精算口にあるはずなのにJR東日本によって発券されたことがわかります。領収証を発行しても、「東日本旅客鉄道株式会社」名で発券されます。
しかし、用紙の補充などの管理はJR東海の手によりますので、地紋はJR東海のC地紋の券紙になり、券紙と発行旅客会社が合致しない券になっています。MV番号もJR東海の3桁ですが、一番前にJR東日本のリース機であることを示す「東」の文字が入ります。

images(上記の券の地紋拡大)

それでは逆に、東北新幹線を指定したらどうなるでしょうか?

images  images(左の券の地紋拡大)

やはり、JR東日本自社完結を示す「(2- )」の標記となりますが、券紙はもちろんJR東海のC地紋になります。

このような例は東京駅と品川駅で確認しておりますが、JR東日本管内のその他の共同駅(小田原・熱海)およびJR東海管理の新横浜駅にも存在するかは、まだ確認しておりません。

こうしてみると、JR東日本の機械でJR東海の券紙に印字しても印字が擦れる傾向にあり、JR東海の券の印字が一般的に鮮明でないのは、やはり券紙に起因するものではないかという疑いが濃厚になります。ちなみに、仙台地区でJR東日本の白味がかった券紙を見た事がありますが、印字は擦れて不鮮明でした。

 

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