神奈川中央交通の回数券

神奈中ネタの第四弾は回数券です。

私が通学に利用していたころの昭和61年ごろ、神奈川中央交通には紙の回数券が多数ありました。
これもまた、乗車券ヲタの蒐集癖を増長させるような地紋入りの券でした。

  images (10円券)  images (10円券裏面)

  images (100円券)  images (100円券裏面)

  images (110円券)  images (110円券裏面)

  images (130円券)  images (130円券裏面)

  images (140円券)  images (140円券裏面)

取り敢えず10円券~140円券までを取り揃えましたが、すべての券種の表と裏に神奈川中央交通地紋が印刷され、前述のバス停留所券とは違って金額ごとに地紋の色が違っていました。
バスの回数券でここまで徹底して地紋を印刷する例は他にあまり無いのではないでしょうか?

この後昭和63年頃、同社は紙の回数券に代わって「神奈中バスカード」という「バス<共通>カード」の元祖と云える、日本のバス事業者では初のプリペイド式カード回数券を登場させました。

  images (5000円カード)  images (3000円カード)

   images (1000円カード)

5000円カードは5,850円分、3000円カードは3,360円分、1000円カードは1,100円分使えるもので、これらは後に登場するバス<共通>カードのプレミア額のお手本になったと言われています。
私の記憶が確かであれば、これらバスカードの登場により、神奈川中央交通の紙回数券は消滅したと思われます。

その後、かじゆき様より10円券、90円券、180円券の3種類が今でも生き残っているという情報をいただきました。ありがとうございます。

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神奈川中央交通のバス停留所券

神奈中ネタの第三弾です。

神奈川中央交通の主要バスターミナルでは、降車時の混雑防止のため、混雑時には「バス停留所券」という乗車券の立ち売りをしている姿が見られます。

同社の路線は横浜・川崎地区の均一区間を除いて基本的に整理券方式の後払い運賃距離加算制が採られていますが、この券を購入した当時、他社とは違った扉扱いをしていました。起終点では中扉乗車・前扉降車の取扱いでしたが、途中停留所では中扉は締切り、前扉だけで乗車と降車をするようになっていました。
そのため、途中停留所で乗車する際に降りる乗客がいる場合、先に降りる乗客を降ろしてから乗車させるようになっていて、扉が開いてもしばらくそのまま待っていました。
このようなシステム上、特に観光地路線の混雑ピーク時には不慣れな乗客の運賃精算が大変もたついてしまい、バス停留所券は絶大な威力を発揮させていました。

  images (130円券・表)  images (130円券・裏)

これは130円券です。ピンク地の神奈川中央交通地紋の券で、後述する予定の回数券とは別の様式になっています。
表面だけでなく、裏面も地紋で埋め尽くされているのが特徴で、乗車券ヲタの蒐集意欲がそそられるデザインです。

  images (神奈川中央交通地紋)

裏面の地紋を拡大してみると、こんな感じです。
これは前回御紹介した補片と同じ地紋となっています。

  images (140円券・表)  images (140円券・裏)

140円券も同じピンク地の神奈川中央交通地紋で、様式的には同じです。

これらの券は昭和62年ごろ通学時に購入したもので、他にどのような券種があったのか細かく調べていませんが、大概の運賃区間用のものは用意されていたようです。

後払いの区間でも現在は営業所単位で中扉乗車・前扉降車の取扱いに改められつつあり、また、バスカードやPASMOなどのプリペイド式カードなどが普及し、バス停留所券もいずれ過去のものになってしまうかもしれません。

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神奈川中央交通の補充片道乗車券

3月30日エントリーの拙ブログ「神奈川中央交通の国鉄連絡常備券」にて硬券の乗車券を御紹介いたしましたが、同社では国鉄(JR東日本)との連絡運輸取扱末期は常備券での発売はなく、補充券による発行であったようです。

      images

これは神奈川中央交通阿久和線の阿久和駅にて発行された、厚木線中田駅から戸塚駅接続の大船ゆき乗車券です。
様式は鉄道の補片に準じたもので神奈川中央交通オリジナル地紋になっており、裏面には何も印刷されていません。

昭和41年3月に国鉄内部資料として発行された「停車場一覧」の連絡運輸路線一覧のページによりますと、当時の阿久和線と厚木線のことが記載されています。

   images (停車場一覧表紙 … 再度クリックすると大きく表示されます)  

   images (阿久和線の欄 … 再度クリックすると大きく表示されます)

   images (厚木線の欄 … 再度クリックすると大きく表示されます)

補充券の発行箇所はゴム印による補充式となっており、「阿久和6528104」という印が捺されています。
この6528104という番号は駅名コード番号で、国鉄・私鉄共通の番号となっています。停車場一覧の阿久和線のところを拡大ししてみますと、

   images (阿久和線部分拡大 … 再度クリックすると大きく表示されます)

阿久和駅には△6528104という駅名コード番号が振られていることがわかります。 

   images (厚木線部分拡大 … 再度クリックすると大きく表示されます)  

また、中田駅には△6528202という駅名コード番号が振られていることがわかります。

因みに、国鉄(JR東日本)との連絡運輸取扱区間となっている同社の路線は阿久和線と厚木線の他、下記の路線があったようです。

   東海道本線平塚駅接続…大山線・秦野線・半原線
   横浜線橋本駅接続 …  中野線
   横浜線淵野辺駅接続 … 中津線

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