放生会は、食べ物として口にする生き物を供養したり、放したりすることで、
殺生を戒め、この世の生き物に感謝する、古来から行われている宗教行事です。
先日、6月1日に、東山区の辰巳大明神前で、「祇園放生会」が行われ、
辰巳大明神前で法要が営まれた後、比叡山の大阿闍梨や舞妓さん達が、
木桶に入った金魚を白川に放流し、命に感謝の気持ちを捧げます。
当行事も、初夏の風物詩となり、多くの観光客や写真家が見守ります。
「放生会」は、京都市内では他に本能寺や大原三千院等で行われます。
「本能寺放生会」
毎年9月15日に行われ、本堂で法要した後、三条大橋付近の鴨川河川敷で、
コイ・フナ・ウナギ・ドジョウ等が放流されます。
焼香と放生に参加された方には、本能寺より魚の箸置きの記念品があるそうです。
当館の近くですので、是非一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。
「三千院放生会」
毎年、8月28日に行われる、三千院の恒例行事です。
参拝者は、辰殿にお参りした後、庭園の小道を進み、
手桶に入れたコイを放流します。 <京都 好き男>