京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

古都の四季

2016-11-24 | 宿日記

 川端康成の『古都』が映画化され、12月からの全国公開に先行し、京都では今週末から公開される。

 

 http://koto-movie.jp/

 

 どうやら『古都』は原案に近いらしく、時代設定は現代で、舞台の一つはパリだという。

 

 知る限り、川端康成には、京都を描いた小説が3篇ある。

 1つはもちろん『古都』で、後は『虹いくたび』と『美しさと哀しみと』の2作品。

 このうち『虹いくたび』は、書かれた時期が早いせいか、ややマイナーである。

 が、今回の『古都』映画化に関連してか、今年の初めに新潮文庫で復刊された。

 川端は、どの作品においても、京都の四季折々の景観、風物を様々描いている。

 なのだが、なぜか、これらの作品の中で、紅葉の風景は描かれていない。

 

 『古都』といえば、初版本の口絵に日本画の巨匠、東山魁夷の『冬の花」が使われている。

 『古都』終章のタイトルを画題にしたこの作品は、北山杉の林を描いたもので、『古都』連載終了直後に、魁夷から川端に贈られた。

 両者の関係は、かほどに深いもので、お互いの創作を刺激しあった。

 「京都は今描いといていただかないとなくなります、京都のあるうちに描いておいて下さい」

 川端にそう勧められ、それを契機の一つとして魁夷がとりかかったのが、代表作の「京洛四季」という連作だ。

 川端の小説では描かれなかった京都の紅葉が、「京洛四季」の中にはある。

 新潮文庫で出ている東山魁夷小画集『京洛四季』は、それを手軽に楽しむことができる。

 

 川端が”なくなる”と危惧した京都の情景が、「京洛四季」の中にはあるだろう。

 そして、その中には、今は失われてしまったものが、少なくないはずだ。

 新しいものを作る時、捨て去らなければいけない古いものが生じることもある。

 失うことは、必ずしも悪いことではなく、その良し悪しの判断は、時の流れの中で変転する。

 京都タワーにしても、今の京都駅にしても、それを建てる前には批判が少なくなかったと聞く。

 しかし、今やそれは、京都に欠かせないイメージシンボルとなっている。

 

 川端の小説や『京洛四季』を片手に、京都を歩いてみるのもよいだろう。

 京都の社寺や町の風景が、また違ったように見えるかもしれない。

 ちなみに、京都タワーの着工は、『古都』連載終了の翌年である。

 そして、「京洛四季」のスケッチのために魁夷が京都をしばしば訪ねてきていたのは、まさにその建設中のことである。

 

 あいらんど


圓徳院

2016-11-24 | 京都案内

秀吉没後、高台院の号を賜った北政所が、高台寺を建立するまで住んだ圓徳院。
北政所没後は木下家の菩提寺として高台寺の塔頭となりました。
伏見城から移築された北庭は、桃山式庭園の原形をほぼとどめていると言われ、国の名勝に指定されています。
池泉回遊式のこの庭は、紅葉のこの時期、格別な姿を見せてくれます。





たけのこ


北野天満宮もみじ苑

2016-11-24 | 京都案内

もみじ苑 情報
12月4日 まで 入園9時から4時 入場料大人700円小人350円 ライトアップ 8時まで
当館より 市バス10号系統が便利です(所要時間20分)
入場券には、上七軒 老松の和菓子付きの お茶席が設けられています。

   

お駒姉さん


今年の顔見世

2016-11-24 | 京都案内
京の師走の風物詩、南座の顔見世興行、今年は、先斗町歌舞練場で行われます。南座の改修工事の為ですが、招きは例年通り、南座に上がります。いよいよ京にも冬がやって来ます❗





kaz

二条城の近くに

2016-11-24 | 京都案内
二条城の近くに小さいところですけど良いとこあるよって聞いたので行って来ました(о´∀`о)
神泉苑!
まだ紅葉大丈夫です!

(宇治の羊)