こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

ウソや誤魔化しは必ずバレる。だから正直に。

2022-11-07 18:48:27 | 営農のこと



キズや虫食いを見えないように隠すような姑息なことをしていると信用を無くします。

キズや虫食いを売りたいのなら正々堂々と正直にそれを知らせるべきと考えます。

今日はニンジン一袋に「虫食いシール」を貼り、虫食いがわかるように袋詰めをしました。


出荷する側がよく見せたいからと見えないように隠しても、買われる方はわかっています。欺いたツケは生産者の名前や産地、販売店を信用しなくなるという明確な態度で返ってきます。

「ウソは必ずバレる」という信念で、私は正直にこんな感じですと見てわかるように意識的に袋詰めして出荷しています。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

視点を変えると当たり前が見えてきますね。

2020-12-22 12:31:44 | 営農のこと
これ売れるか?と考えるのは、
売る側の発想。
これ欲しいか?と考えるのは、
買う側の発想。


これは売れる!といくら売る側が思っても、これを買う!(欲しい!)って買う側が思わなければ商品って売れません。

売る側の理屈で売るか売らないかを判断してしまうと、買う側は見た目と値段の2つしか選択の余地が無くなってしまいます。こうなると売る側も見た目の良いものが売れなければ値段を安くすることが常識になってしまいます。

当たり前のようなこの流れ、
私はおかしいと思っています。


買うか買わないかを決めるのは買う方です。だから売れないだろうと売ること自体を諦めたり、率先して安売りをする自虐的な売り方ってそもそも変な発想だと思うんです。

どうすれば買ってもらえるか?
これは興味を持ってもらうことに尽きると思います。

だから正直に事実を伝え興味を持ってもらうことが大切だと思い、状況に応じてこのようなシールを貼っているんです。

そして買うか買わないかの判断はお客さんに委ねます。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

計画は大事ですよ。

2020-12-18 17:39:03 | 営農のこと
来年度の生産計画策定中。

ほ場(畑)ごとの生産計画と販売(出荷)計画を来月早々に提出しなければなりません。
来年の計画を立てるためには、今年の実績をしっかりと総括しないといけませんね。

実績に応じて来年の作付け量を増減したり、今年売れ行きの芳しくなかったものに関しては引き続き作付けするか否かを判断する必要があります。

定番野菜は売れ筋になるので外すことはできませんが、収穫時期が重なれば価格競争に巻き込まれる可能性が高くなるのでその辺は一捻りが必要ですし、また一定のニーズはあるけど周囲で作付けをする人が少ない作物も外せません。

残念なことですが栽培方法が付加価値となることはほとんどありません。
どんな栽培法であってもやはりしっかり仕上がったものでなければ受け入れてもらうことは難しいです。

自信があるからと定番野菜で真っ向勝負を仕掛ければすぐに価格競争に発展します。数を流通させるには希望価格よりも値下げするしかない。でもそれはどうしても避けたいです。

他所があまり手掛けない作物でニーズのあるものを発掘してオンリーワンを目指すことも必要なことですが、売れるとわかると翌年にはパクられます。
よって確固たる販路を持たないとここでも価格競争になりかねません。

さ~て、来年はどんな戦略で行こうか?
今年と過去のデータを検討しつつこれからのトレンドをしっかりと押さえて遅くても年内(あと約2週間!)には計画を完成させようと思います。



Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大事に売りたいので。

2020-12-03 17:55:33 | 営農のこと


大根、まだまだあります。
でもね、出荷はかなり抑えています。
理由は単純。
今値崩れが起こっていて、悔しいですが無農薬無肥料の自然農法で時間を掛けて育てて来た大根たちが大きさと価格で慣行栽培の大根に勝てないんです。

自然農法だからといってべらぼうな値段をつけているわけではなく、周囲が大ディスカウントをしているので結果的に高くなってしまったって感じです。

こんな状況の中でも有り難いことに購入してくださる方が一定数いらっしゃいます。その方々のためにとある程度は適正価格で出荷を続けています。

畑で出番を待っている大根たちは、順次ゆっくり収穫して出荷や切り干し大根の原料としながら周囲の出荷が終息するのを待ちます。そうしているうちに気温が下がって来るので大根は甘味を増して今以上に美味しくなります。

どんどん採ってどんどん売りたい気持ちは痛いほどわかりますが、それをすることで品物がダブついて価格が下がると言う悪循環に巻き込まれたくないのでこんな対応をしています。

丁寧に育てた大根や他の作物を投げ売りすることはどうしてもしたくないのです。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぶれない

2020-11-28 11:37:28 | 営農のこと
野菜の価格が下がってますね。

自然農法で手間暇掛けて育てた野菜も店頭に並んだら他の野菜と別け隔てなくこの影響を受けます。

ともすると価格競争に巻き込まれてしまう現状ですが、今うちは売れ行きを半分度外視していつもの価格で出荷を続けています。残念ながら売れ残ることもしばしばあります。
元々“適正価格”で売って来ているから、相場が上がろうが下がろうが価格はほとんど変えません。
まもなく年末商戦が始まり今度は相場が上がって来るはずです。それでもうちはそこで儲けようとはせず、従来通りの価格で出荷を続けて行きます。

野菜作りは博打じゃありませんから、
相場がどうであっても生産コストはさほど変わりません。

それよりも、うちの野菜をご贔屓にしてくださる方々を増やす事が一番重要だと考えています。

だから手を抜かず誠実に日常の作業をして、誠実に売って行きたいんです。




Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

常に上を目指す❗

2020-02-21 22:57:53 | 営農のこと


栽培技術の向上を常に目指す。

無農薬の自然農法だから、
虫食いは仕方ない。

無肥料の自然農法だから、
小さいのは仕方ない。

自然農法だから、
・・・。

これって全部甘えだと思うんです。

店頭で見かける「有機野菜コーナー」や「地場産コーナー」が自体がもしかしたら甘えの温床になっているのかもしれません。

自然農法、有機栽培、慣行農法。
たとえどのような栽培法であっとしても、見た目が良く食べたら美味しくて笑顔がこぼれるような作物を作らないと本当はいけないのだと思います。

実際にこれをするには、
どんな農法であっても技術が必要です。
頭でっかちな理屈じゃない栽培のノウハウです。
マニュアルに書けないノウハウです。

今日は1日かけて近隣の特色あるお店を6件回って市場調査をしてきました。
そこで見た自然農法、有機農法、慣行農法の野菜は自己主張している“完璧"なもの、ただあるだけで個性のないもの、どう見ても栽培法に“甘え”ているものと様々でした。うちの野菜と比べた時、味と香りはわかりませんが見た目で勝ったと思えたものもありましたが、完全に負けてると思ったものもありました。

これって当然のことですが、
私はとても悔しかったです。

風呂に浸かりながら今日見てきたことを思いだし、これから何をしていかなければならないかを考えました。
そしてその答えが冒頭に書いた、
「栽培技術の向上を常に目指す」です。

今の時代、
安全安心なんてあたりまえです。
有機JASなどの認証を取得していても大したことのないものもそれなりにあります。もちろん素晴らしいものも沢山あります。でも認証を取っているから素晴らしいのではなく、技術が素晴らしいんです。費用をかけて認証を取ってそれを継続するために定期的に費用を払って審査を受けるなんて、零細農家のうちにはできません。その代わり今に満足せず、上を目指すことは出来るしそれをしないといけないと思います。

冷静にこのようなことを考えることが出来た今日はとても有意義な1日でした。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食品ロスは畑から始まっている。

2020-02-17 14:47:39 | 営農のこと


食品ロス。
賞味期限や消費期限の切れた商品としての食品の廃棄や食べ残しに注目が集まっていますが、収穫したての作物にもロスがあります。

ロスが起こる理由として、
① 食害や色味が悪い
② 規格に合わない
③ 豊作等で供給過多による価格暴落
以上の3つがあると思います。

うちの場合、①は仕方ないとして、
②と③が理由となる廃棄処分はありません。作物は同じタイミングで種を蒔いても、生長に差が出ることがあります。
同じ作物でもそれぞれに個体差がありますから、育ちの大小は致し方ないんです。

写真の小松菜は大小バラバラの無選別で袋にいれてあります。このようなパックの仕方をなぜか生産者はしませんし、まして店頭で見ることはほとんどないと思います。それではなぜしないのか?
理由は明確です。売れないからです。
見た目の良い大きさの揃ったものを求める傾向が強いことが、無選別を許さないわけです。育ち方に差があるのは生き物として冷静に考えれば当然のことです。
しかし買い手がそれを許さないから規格から外れたものは廃棄処分となってしまうんです。鉄腕ダッシュのゼロ円食堂と言う企画はまさにそれを突いたものだと思います。

お陰さまでげんきの市場さんを通してうちの野菜を購入してくださる方々は、そんなうちの野菜を「それが一つの規格」として認知してくださっています。
また、出荷を始めたらそのロットが終わるまで価格は一定にしています。だから値崩れもありません。

だからうちの畑では①以外の廃棄は無いのです。

食品ロスは収穫期から始まっていることを皆さんに知っていただきたいので、長文を書かせていただきました。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

မြန်မာအသီးအရွက်

2020-01-27 09:30:01 | 営農のこと
ローゼル、唐辛子、夕顔、エンサイ。
ミャンマーの食卓で定番の野菜を育てます。日本に住んでいるミャンマーの方々に是非食べてもらいたいと思います。

Roselle, chili,bottle gourd , morning glory.
Grow classic vegetables at Myanmar dining tables. I would like to have Myanmar people living in Japan eat it.

မြန်မာရဲ့ဟင်းသီးဟင်းရွက်တွေကိုပြုလုပ်ပါမယ်
ကျေးဇူးပြုပြီးစားပါ


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作付け計画策定中

2020-01-23 17:44:24 | 営農のこと
始めるものと止めるもの。

作付け計画策定中です。
現段階で春~夏に栽培継続をするのは、
中玉トマト、ナス、ピーマン、小松菜、ルッコラ、水菜、蕪、春菊、エンサイ(空芯菜)、ニンジン、パクチー、チンゲン菜の12品です。

栽培中止を決めた作物は、
スイートコーン、ズッキーニ、さつまいも、カボチャ、ジャガイモ、おかのり、オキヒジキの7品です。

新規(復活)で栽培を始める作物は、
ミニトマト、ケール、プリッキーヌー(タイ唐辛子)の3品、復活はローゼルです。

続けるも止めるも、どれも思い入れのある作物なので悩ましいです。

この後は作付け量を落とし込んで畑の割り振りをしますが、この段階で場合によっては栽培計画の再検討が必要となる可能性があります。限られた畑をどうすれば有効に使えるか?計画を立てる度に頭を悩まします。




Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現実との葛藤

2019-08-13 22:16:30 | 営農のこと


売れ残って廃棄したゴーヤーです。

夏になるとゴーヤーがクローズアップされますが、爆発的に売れるわけではないのです。苦味が苦手とよく耳にします、またゴーヤーチャンプルー以外の食べ方がわからないとも言われます。

健康野菜としてのポテンシャルがとても高いのに食べ方と言う基本的なところでつまずいているようでとても残念です。

いま収穫のピークを迎えていますが、
販売数が伸びず廃棄処分が増えています。安くすればとの意見もあると思いますが、コスト割れをしてまで安くするのであれば売らない方が損失が少なくて済みます。ですから、安くするのにも限度があります。

もったいないのは、わかっています。
しかし生業として育てている以上、
損失を無視することもできないのです。


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする