土作りから栽培・収穫まで農薬や化学肥料を一切使わない、
「露地草生栽培」(自然農法)に2003年から取り組んでいます。
初めの数年間の野菜の出来は、いまから思うとひどいものだったと思います。
それでも当時は、無農薬だからとか、
化学肥料を使ってないから等と勝手な解釈をして”だから仕方ない”と思っていましたし、
無農薬・無化学肥料栽培ということ自体が付加価値であると思ってもいました。まさに自己満足です。
そうこうしているうちに年月が過ぎ、
いくら栽培方法にこだわっても売れなければこの取り組みは事業として継続できないと考えるようになりました。
無農薬・無化学肥料(最近は無肥料も手掛けています)で露地栽培。
当時からその手法は変わっていませんが、明らかに野菜の出来映えは向上しました。
栽培する上でのコツを少し習得出来たからだと思います。
始めた当初は、完全な頭でっかちでした。
資料や技術書を読んで理屈だけは一人前だけど、技術が伴ってない。
ビギナーズラックのような成功と失敗を繰り返していくうちに、
経験値が上がり自分の失敗事例を冷静に考察できるようになって行きました。
失敗を素直に認める。
農家にとって不作の原因はいつだって異常気象です。
技術の未熟さが不作の原因と認める農家はいまも少ないと思います。
今年12回目の夏を迎えました。
そう、まだ12回しか夏野菜を育てたことがないんです。
だからいまも野菜の奥深さに日々感動しています。
知識とデータがあれば経験なんて関係ないと考える人もいますが、私はそうは思いません。
例えれば料理本のレシピと同じで、
同じ材料と調味料を使っても必ずしもおいしい料理が仕上がるとは限らないですよね?
ましてや、レシピが惜しげもなく公開されているのに飲食店が成立していることって不思議だと思いませんか?
答えは簡単です。表現できないコツがそこにはあるからです。経験によって習得出来るコツです。
農業も同じで、何度も何度も試行錯誤を繰り返すことによって習得出来るコツが出来映えに影響してきます。
去年よりも今年、今年よりも来年・・・。
一見同じことの繰り返しに見える農作業ですが、そこには見えない改善があります。
いつも通りの通用しない自然を相手にしているんです。同じことがそんな簡単に通用するはずがありません。
ましてや自然をコントロールするなんで、絶対に自分にはできません。
むしろ、自然の変化にどう合わせて行くかの方が合っていると思います。
今年は少し試行錯誤をしているためか、
品質はいいと思うのですが収穫量が落ちています。
こうなった原因は?
目下の課題はこれを解明することですが、
そう簡単に原因は見つからないかもしれません。
それでも必ず原因があるはずですから、
小さな変化や昨年と今年の作業上の違いを精査してそれを見つけ出してやろうと思います。
挑戦と試行錯誤。
これからも続きます。
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「露地草生栽培」(自然農法)に2003年から取り組んでいます。
初めの数年間の野菜の出来は、いまから思うとひどいものだったと思います。
それでも当時は、無農薬だからとか、
化学肥料を使ってないから等と勝手な解釈をして”だから仕方ない”と思っていましたし、
無農薬・無化学肥料栽培ということ自体が付加価値であると思ってもいました。まさに自己満足です。
そうこうしているうちに年月が過ぎ、
いくら栽培方法にこだわっても売れなければこの取り組みは事業として継続できないと考えるようになりました。
無農薬・無化学肥料(最近は無肥料も手掛けています)で露地栽培。
当時からその手法は変わっていませんが、明らかに野菜の出来映えは向上しました。
栽培する上でのコツを少し習得出来たからだと思います。
始めた当初は、完全な頭でっかちでした。
資料や技術書を読んで理屈だけは一人前だけど、技術が伴ってない。
ビギナーズラックのような成功と失敗を繰り返していくうちに、
経験値が上がり自分の失敗事例を冷静に考察できるようになって行きました。
失敗を素直に認める。
農家にとって不作の原因はいつだって異常気象です。
技術の未熟さが不作の原因と認める農家はいまも少ないと思います。
今年12回目の夏を迎えました。
そう、まだ12回しか夏野菜を育てたことがないんです。
だからいまも野菜の奥深さに日々感動しています。
知識とデータがあれば経験なんて関係ないと考える人もいますが、私はそうは思いません。
例えれば料理本のレシピと同じで、
同じ材料と調味料を使っても必ずしもおいしい料理が仕上がるとは限らないですよね?
ましてや、レシピが惜しげもなく公開されているのに飲食店が成立していることって不思議だと思いませんか?
答えは簡単です。表現できないコツがそこにはあるからです。経験によって習得出来るコツです。
農業も同じで、何度も何度も試行錯誤を繰り返すことによって習得出来るコツが出来映えに影響してきます。
去年よりも今年、今年よりも来年・・・。
一見同じことの繰り返しに見える農作業ですが、そこには見えない改善があります。
いつも通りの通用しない自然を相手にしているんです。同じことがそんな簡単に通用するはずがありません。
ましてや自然をコントロールするなんで、絶対に自分にはできません。
むしろ、自然の変化にどう合わせて行くかの方が合っていると思います。
今年は少し試行錯誤をしているためか、
品質はいいと思うのですが収穫量が落ちています。
こうなった原因は?
目下の課題はこれを解明することですが、
そう簡単に原因は見つからないかもしれません。
それでも必ず原因があるはずですから、
小さな変化や昨年と今年の作業上の違いを精査してそれを見つけ出してやろうと思います。
挑戦と試行錯誤。
これからも続きます。
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