自然農法は草の管理や畑を耕さないものと思っている方々が多いのに驚きます。
しかしこれは半分当たっていて半分外れています。
私は草丈より作物が大きくなっていれば草の管理をほとんどしません(当たりの部分)。しかし作物が草丈より小さい場合は草の管理をします(外れの部分)。
草に覆われてしまうと日射しが草に遮られ、また根を張ることを草の根に邪魔されてしまい、作物は小さいままだったりヒョロヒョロになったりと生長が著しく悪くなります。場合によっては作物が消えてしまうことさえあります。
だから作物がしっかりと育つまでは草をしっかりと管理する必要があります。
しっかりと育って草よりも大きく育ったらそれはしっかりと根を張っていることの証拠だし日射しをしっかり受けることが出来るので草を目の敵にする必要はありません。
土を柔らかくしてやることで根がよく伸びるので、作物が良く育つので、種を蒔くときや苗を定植する時は耕します(外れの部分)。しかし時期によってですが、マルチを張って作物を育てていた場合その作物の収穫が終わったら、マルチを再利用して耕さずに種を蒔きます(当たりの部分)。
どちらも時と場合によってすることもあればしないこともある、これが正解です。
生業として自然農法で農業をして生計を立てるには、このするかしないかの判断がとても重要です。
生業としてではなく趣味として畑で土と戯れるのであれば失敗しても生活に影響はないでしょう。自然農法や自然農を謳った著作やセミナー等をされている方のほとんどは専業の農家ではなく、著作やセミナーで生計を立てています。
私から言わせればその方々は理想の宣教師ですね。だからといって、その方々の仕事を否定している訳じゃありません。
自分自身が実践して生計を立ててこそ農業です。悪いけど、ベランダ栽培での自然農法は趣味としてのこと。
本業と趣味では当然取り組み方が違ってきます。趣味を否定しようとは思っていませんけど、その経験ですべてがわかったかのように言われてしまうと苦笑いしか出て来ません。