こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

消費者の見方は生産者の敵?

2009-06-09 22:17:53 | きょうのひと言
そりゃあ私だって、高いより安い方がいいですよ。

でも、度の過ぎる安売り商品には手を出しません。
まあ”見切り品”ならわかりますが、”本日の目玉”は、ちょっと。

安く売るということは、安く仕入れられるからできること。
安売りの目玉になる品物は、概して安売りの日以外はあまり動かない(売れない)とか。

結局安くしなくては売れないということの悪循環に陥ると、
作る方が結局体力を消耗して倒れてゆく。

安く売るために、スーパーなどの小売店は仕入れ値の値下げを要求してくる。
応じなければ、店頭から商品は消える。

仕入れ値に対してある程度の”利益”を加算して売る店はいい。
でも原価ギリギリか原価割れをしている納入者はどうか?
利益を確保するところがない。

結局美味しい思いをするのは、小売りさんたち。

生産者のほとんどは、消費者への直販ルートを持っていません。
だから販売力のあるところに、販売を委託する。
託された方は”売ってやる”になり、あからさまに”値下げ”を要求する。
そして、”努力の結果ここまで下げました!”とか
”コストダウン分を還元”なんてことを消費者へ伝えるわけ。

努力したのは、納入者。小売店じゃないんです。

ものつくり系の人や企業は、概して売るのがヘタ。
販売ルートがどこかえの依存に頼っています。

独自ルートの確立によって、いわゆる”メーカー直販”が成立。
販売価格を、”卸価格”にすればそれだけで消費者から見ると”安い”ということになる。

誰も痛い思いをせず、みんなが幸せ。
唯一、”売ってやる”の小売業者が売るものを失って倒れるかもしれない。

安売り攻勢をかけ、自らのクビを締めている小売りさん。
大手から零細まで、”安ければ売れる”という思考をそろそろリセットする時期だということに気がつかないのか?

これからの時代は、直販こそが”フェアトレード”かもしれません。


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Comments (2)
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