こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

食品ロスは畑から始まっている。

2020-02-17 14:47:39 | 営農のこと


食品ロス。
賞味期限や消費期限の切れた商品としての食品の廃棄や食べ残しに注目が集まっていますが、収穫したての作物にもロスがあります。

ロスが起こる理由として、
① 食害や色味が悪い
② 規格に合わない
③ 豊作等で供給過多による価格暴落
以上の3つがあると思います。

うちの場合、①は仕方ないとして、
②と③が理由となる廃棄処分はありません。作物は同じタイミングで種を蒔いても、生長に差が出ることがあります。
同じ作物でもそれぞれに個体差がありますから、育ちの大小は致し方ないんです。

写真の小松菜は大小バラバラの無選別で袋にいれてあります。このようなパックの仕方をなぜか生産者はしませんし、まして店頭で見ることはほとんどないと思います。それではなぜしないのか?
理由は明確です。売れないからです。
見た目の良い大きさの揃ったものを求める傾向が強いことが、無選別を許さないわけです。育ち方に差があるのは生き物として冷静に考えれば当然のことです。
しかし買い手がそれを許さないから規格から外れたものは廃棄処分となってしまうんです。鉄腕ダッシュのゼロ円食堂と言う企画はまさにそれを突いたものだと思います。

お陰さまでげんきの市場さんを通してうちの野菜を購入してくださる方々は、そんなうちの野菜を「それが一つの規格」として認知してくださっています。
また、出荷を始めたらそのロットが終わるまで価格は一定にしています。だから値崩れもありません。

だからうちの畑では①以外の廃棄は無いのです。

食品ロスは収穫期から始まっていることを皆さんに知っていただきたいので、長文を書かせていただきました。



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