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北海道新聞2024年1月21日 16:16(1月21日 19:05更新)
自民党の杉田水脈衆院議員は、山口市内で21日までに行われた年頭記者会見で、アイヌや在日コリアンを侮辱した自身の非人道的な投稿に関し「差別するつもりは一切ない」と改めて正当化を図った。「どなたも傷ついていないのであれば、謝罪する必要はないのではないか」とも述べ、謝罪表明が口先だけだったことをにおわせた。当事者らの間で「レイシズム(人種差別主義)をあおる挑発的な態度で、看過できない」との批判が広がる。
記者会見は15日。差別投稿に対する札幌、大阪の両法務局による人権侵犯認定が明るみに出た昨年9月以降、杉田氏が会見に臨むのは初めて。山口県を地盤とする国会議員は年頭会見に応じる慣行があり、比例中国ブロック選出の杉田氏もこれを踏まえた。杉田氏は昨年11月、会見に応じない意向をX(旧ツイッター)に書き込んでいた。
投稿は「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」といった文言が含まれるが、杉田氏は会見で、自分に差別意識はないとの持論を展開。自身の人権感覚について「ごく一般の方々と同じだと自負している」などと主張した。法務局から意見聴取されずに人権侵犯を認定されたとして「理不尽」だと訴えた。
また「傷ついた方がいらっしゃるのであれば謝罪し、削除すると申し上げた」と説明し、おわびも投稿削除も条件付きだったことを強調。傷ついた人がいるかどうかは「受け取り方だ。私が特定するものではない」と述べ、分からないとした。
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