11月中旬に新潟県・上越市の棚田を巡った。
「紅葉と秋水田んぼ」をキーワードとした報告です。

ここは上越市・牧区・坪山です。
「坪山の棚田」です。
『坪山集落の田んぼをみんなで守ろう』を合言葉に、集落一丸となって棚田の維持をしています。
坪山のような中山間地域の米作りで特に苦労することは水の管理。
平地の田んぼと違って用水路がないため、雨水でため池を作ったり、沢の水をポンプでくみ上げたりすることで水を確保しています。

高齢になると農作業が厳しくなり、耕作地を手放してしまう人もいた。
田はいったん荒廃地になると復旧が難しく、地滑りの原因になることもあるので、
このまま耕作放棄地を増やさないために、平成19年に集落全員で農業組合法人を立ち上げた。
誰かが農作業ができなくなっても、組合でその土地を買い取ることで、米づくりを続けることができます。
組合を立ち上げて以降、1つも田んぼを荒らしていない。