香川県の宇多津町でご朱印巡りをしてきました。

綾歌郡宇多津町は香川県中部(中讃)にあり、坂出市と丸亀市に挟まれた町です。面積は約8平方kmと香川県で一番狭い自治体なのですが、人口は1.9万人で現在も人口が増えています。瀬戸内海を埋め立ててできた番の州工業地帯のうち瀬戸大橋線より西側(YKKの工場など)は宇多津町になるため工業の町という一面を持っています。
宇多津町は1955年に隣の飯野村が丸亀市に合併される際に一部の集落(現在のマルナカ宇多津店周辺)を編入していますが、1890年の宇多津村成立以来一度も他の市町村と合併をしていない珍しい町です。1890年時点で宇多津村であったエリアには「大字」が存在せず宇多津町○○番地という住所になっています。その後1970年代に製塩を取りやめて使われなくなった塩田跡地が再開発され新しい町ができ、「浜○番丁(一~九)」という地名が割り当てられています。塩田跡地は今やマンションや大型商業施設が建ち並び、香川県ではトップクラスの住みやすい町として人気だそうです。
宇多津へはJR宇多津駅が便利です。宇多津-坂出間に本州側から来た線路のジャンクションがあり、高松方面は坂出駅へ、松山・高知方面は宇多津駅につながるようになっています。このため宇多津駅は瀬戸大橋開業の際に塩田跡地に移転しています。元の予讃線は県道33号線の浜側に並行するように走っており、予讃線の開通当時は線路より浜側は塩田だったようです。なお旧宇多津駅周辺は廃線後に再開発されたため場所が分からなくなっています。
県道33号線の南(山側)には備讃瀬戸の海上交通を監視する備讃マーチス(備讃瀬戸海上交通センター)があります。備讃マーチスのある青の山の麓付近が元々の宇多津の集落で、寺社もこの付近に固まっています。
この青の山に連なる小高い丘の上に宇夫階神社があります。

807年に現在の場所に遷座し、以来宇多津の鎮守として守られています。

1972年に元の社殿を火災で焼失、現在の社殿は伊勢神宮の外宮第一別宮・多賀宮を移築したものだそうです。また境内に「うぶしな」といううどん屋さんがあることでも知られています。

宇夫階神社のご朱印です。
宇夫階神社からさらに東に歩いてみましょう。

明らかに旧街道の面影がありますね。このあたりが旧来の宇多津の村だったのでしょう。
街道筋の画像にあるとおり四国霊場78番・郷照寺があります。「厄除けうたづ大師」として年末年始には岡山・香川のテレビでCMを流すほどの有名なお寺です。

725年に行基が開創、807年に弘法大師が改修したとされています。その後兵火に遭い、1664年に高松藩主松平頼重により再興されますが、その際に時宗に改宗したため八十八カ所では唯一の時宗のお寺になります。

他の八十八カ所のお寺と同じく本堂があって別に大師堂があります。
秋の巡礼にはまだ早いのか雨が降っているからかお遍路さんは一人だけでした。

郷照寺のご朱印です。
郷照寺のすぐ近くにさぬき三十三観音霊場の聖通寺があるのですが、ご住職がお葬式で不在とのことでご朱印は頂けませんでした。さらにその先にさぬき三十三観音霊場の圓通寺もありますが、時間的に難しくなったのでパスします。
郷照寺の入口近くには「高橋地蔵餅」があります。

郷照寺を訪れるお遍路さんに長年親しまれたお店で、あん餅とおはぎを買いました。朝作って売り切れじまいだそうです。製塩の町だっただけに餡に塩が少し入っており、甘すぎないおいしいお餅でした。
駅への帰り道、締めは本妙寺です。

室町時代に創建された法華宗本門流のお寺です。本門流は日隆が開いた日蓮宗系の一派で、本能寺の変でおなじみ本能寺が大本山です。そのためお寺の瓦にある寺紋が本能寺と全く同じでした。香川は弘法大師生誕の地だけに真言宗系のお寺が多く、日蓮宗系のお寺は少ないようです。宇多津でも唯一のお寺みたいです。
門前には日蓮の銅像がありますが、戦時中の金属回収令で外されて運ばれたものの担当者が急に病になるなどしたため戻されたのだそうです。高松の女木島にある日蓮像も金属回収令でスクラップにされるところでしたが、島民から「仏罰が当たる」と反対に遭い中止になったそうで、香川では少なくとも2体の日蓮像が命拾いしたようです。

庫裏でお茶を頂きながら聞いてみるとやはり本能寺の末寺にあたるそうです。

もちろん本門流でも御首題を頂けます。本妙寺の御首題です。やはりヒゲ文字は上人ごとの特徴があっていいですね。
残り時間が少なくなってきましたので宇多津駅に引き上げます。
宇多津は小さな町ですが、歴史あるお寺が集まっていますし讃岐うどんに地蔵餅と美味しい食べ物も揃っています。一日ゆっくり回ってみるのもいいと思います。
今回のご朱印情報です。(特記ない限り御朱印料は300円)
宇夫階神社 社務所で1種を授与。
郷照寺 納経所で1種を授与。オリジナル御朱印帳あり。
本妙寺 庫裏で御首題1種を授与。御朱印料は任意の額で。
このほかさぬき三十三観音霊場の聖通寺・圓通寺でも頂けるはずです。

綾歌郡宇多津町は香川県中部(中讃)にあり、坂出市と丸亀市に挟まれた町です。面積は約8平方kmと香川県で一番狭い自治体なのですが、人口は1.9万人で現在も人口が増えています。瀬戸内海を埋め立ててできた番の州工業地帯のうち瀬戸大橋線より西側(YKKの工場など)は宇多津町になるため工業の町という一面を持っています。
宇多津町は1955年に隣の飯野村が丸亀市に合併される際に一部の集落(現在のマルナカ宇多津店周辺)を編入していますが、1890年の宇多津村成立以来一度も他の市町村と合併をしていない珍しい町です。1890年時点で宇多津村であったエリアには「大字」が存在せず宇多津町○○番地という住所になっています。その後1970年代に製塩を取りやめて使われなくなった塩田跡地が再開発され新しい町ができ、「浜○番丁(一~九)」という地名が割り当てられています。塩田跡地は今やマンションや大型商業施設が建ち並び、香川県ではトップクラスの住みやすい町として人気だそうです。
宇多津へはJR宇多津駅が便利です。宇多津-坂出間に本州側から来た線路のジャンクションがあり、高松方面は坂出駅へ、松山・高知方面は宇多津駅につながるようになっています。このため宇多津駅は瀬戸大橋開業の際に塩田跡地に移転しています。元の予讃線は県道33号線の浜側に並行するように走っており、予讃線の開通当時は線路より浜側は塩田だったようです。なお旧宇多津駅周辺は廃線後に再開発されたため場所が分からなくなっています。
県道33号線の南(山側)には備讃瀬戸の海上交通を監視する備讃マーチス(備讃瀬戸海上交通センター)があります。備讃マーチスのある青の山の麓付近が元々の宇多津の集落で、寺社もこの付近に固まっています。
この青の山に連なる小高い丘の上に宇夫階神社があります。

807年に現在の場所に遷座し、以来宇多津の鎮守として守られています。

1972年に元の社殿を火災で焼失、現在の社殿は伊勢神宮の外宮第一別宮・多賀宮を移築したものだそうです。また境内に「うぶしな」といううどん屋さんがあることでも知られています。

宇夫階神社のご朱印です。
宇夫階神社からさらに東に歩いてみましょう。

明らかに旧街道の面影がありますね。このあたりが旧来の宇多津の村だったのでしょう。
街道筋の画像にあるとおり四国霊場78番・郷照寺があります。「厄除けうたづ大師」として年末年始には岡山・香川のテレビでCMを流すほどの有名なお寺です。

725年に行基が開創、807年に弘法大師が改修したとされています。その後兵火に遭い、1664年に高松藩主松平頼重により再興されますが、その際に時宗に改宗したため八十八カ所では唯一の時宗のお寺になります。

他の八十八カ所のお寺と同じく本堂があって別に大師堂があります。
秋の巡礼にはまだ早いのか雨が降っているからかお遍路さんは一人だけでした。

郷照寺のご朱印です。
郷照寺のすぐ近くにさぬき三十三観音霊場の聖通寺があるのですが、ご住職がお葬式で不在とのことでご朱印は頂けませんでした。さらにその先にさぬき三十三観音霊場の圓通寺もありますが、時間的に難しくなったのでパスします。
郷照寺の入口近くには「高橋地蔵餅」があります。

郷照寺を訪れるお遍路さんに長年親しまれたお店で、あん餅とおはぎを買いました。朝作って売り切れじまいだそうです。製塩の町だっただけに餡に塩が少し入っており、甘すぎないおいしいお餅でした。
駅への帰り道、締めは本妙寺です。

室町時代に創建された法華宗本門流のお寺です。本門流は日隆が開いた日蓮宗系の一派で、本能寺の変でおなじみ本能寺が大本山です。そのためお寺の瓦にある寺紋が本能寺と全く同じでした。香川は弘法大師生誕の地だけに真言宗系のお寺が多く、日蓮宗系のお寺は少ないようです。宇多津でも唯一のお寺みたいです。
門前には日蓮の銅像がありますが、戦時中の金属回収令で外されて運ばれたものの担当者が急に病になるなどしたため戻されたのだそうです。高松の女木島にある日蓮像も金属回収令でスクラップにされるところでしたが、島民から「仏罰が当たる」と反対に遭い中止になったそうで、香川では少なくとも2体の日蓮像が命拾いしたようです。

庫裏でお茶を頂きながら聞いてみるとやはり本能寺の末寺にあたるそうです。

もちろん本門流でも御首題を頂けます。本妙寺の御首題です。やはりヒゲ文字は上人ごとの特徴があっていいですね。
残り時間が少なくなってきましたので宇多津駅に引き上げます。
宇多津は小さな町ですが、歴史あるお寺が集まっていますし讃岐うどんに地蔵餅と美味しい食べ物も揃っています。一日ゆっくり回ってみるのもいいと思います。
今回のご朱印情報です。(特記ない限り御朱印料は300円)
宇夫階神社 社務所で1種を授与。
郷照寺 納経所で1種を授与。オリジナル御朱印帳あり。
本妙寺 庫裏で御首題1種を授与。御朱印料は任意の額で。
このほかさぬき三十三観音霊場の聖通寺・圓通寺でも頂けるはずです。