御朱印巡りではどうしてもポツンと残ってしまった寺社が出てきてしまいます。今回は福岡で残っている御朱印巡りをやってみたいと思います。

まずは地下鉄藤崎駅前の
猿田彦神社です。

藤崎駅の1番出口の脇に目立たずひっそりある神社です。創建については公式サイトにはっきり書かれていませんが、神社の付近には唐津街道の一里塚があり、道祖神として猿田彦大神が祀られたものと考えられます。いつの頃からか猿にちなみ「災難が去る」「幸福が訪れる」としてお参りする人が増え、玄関先に猿面を掲げることで「災難が去る」として福岡では親しまれています。

この猿田彦神社は同じ藤崎にある紅葉八幡宮が管理しているもののお正月でも社務所は開いていません。ところが60日に一度の庚申の日のみ社務所が開き御朱印がいただけるのです。つまりチャンスは年6日だけ(ごくまれに7日の年もあります)。しかも曜日関係なしで60日に1日です。このため「
福岡では一番御朱印をもらいにくい神社」と言われています。
今年の庚申の日は1/18(土)・3/18(水)・5/17(日)・7/16(木)・9/14(月)・11/13(金)です。その年最初の庚申の日は「初庚申」で参拝客が特に多く相当に並ぶことになりますが福岡にいる日と庚申の日が重なることはほとんどないので今回を逃さないようにしたいと思います。
初庚申の日は朝5時30分からですが、4時頃から並んでいるそうです。一応知り合いに聞いたら「午後がよか」とのことで、14時30分から並んでみます。

うげっ。住宅地にこの行列が延々続いています。どこが最後尾・・・鍵状にくねくね曲がってようやく発見です。警備のおばちゃんは「今は空いてるよ」と言っていましたが後で確認したら約350mの行列でした。
列は2~3分ごとにほぼ車1台分位進みます。1時間で半分ちょい進みました。

ようやく境内に入れたのは80分後でした。これでも早いそうです。

このように狭い境内で、人でぎっしりです。お参りを済ませると左手に見える社務所で猿面や御朱印が授与されています。

もちろん御朱印も行列で、お願いしてしばらくしてようやく頂けました。並び始めて実に100分かかりました。

ようやく頂けた猿田彦神社の御朱印です。
翌日は少し時間ができたので
福岡県護国神社に行ってみました。天神警固神社前から六本松方面に行くバスに乗ればOK、バスは次々と来ます。「護国神社前」で下車となります。

1968年に戊辰戦争で亡くなった藩士を祀るため堅粕(博多区)と馬出(東区)に招魂社が創建されたのが始まりで、1939年に福岡護国神社と改称、さらに福岡県内にある他の護国神社をまとめて1943年に現在地に移転し福岡県護国神社となりました。

神社のある地は福岡城の南にあたり、藩の練兵場があった土地だそうです。緑地の少ない福岡市内中心部では大濠公園などと並んで数少ない都会の森です。

福岡県護国神社の御朱印です。
天神から簡単に行けますので手が空いたタイミングでも構いませんから訪れてみてください。
今回の御朱印情報です(特記ない限り御朱印料は300円)。
猿田彦神社 1種を社務所で授与。庚申の日のみ。オリジナル御朱印帳あり。
福岡県護国神社 1種を社務所で授与。500円。オリジナル御朱印帳あり。