[JAL/ANAがマイルのルールを改定]
JALとANAがともにマイルのルールを改定しています。両者とも似たような内容でして、
・国際線の正規割引運賃での獲得マイル数を少なくして運賃とのバランスを図る
・アジア/オセアニア線でよりマイルを貯めやすく
・優良顧客へのマイル付与利率の引き上げやアップグレードサービスの拡大
といった感じです。詳細は両社の公式サイトでご確認ください。
LCCが日本でも本格的に就航する中で国際線でのマイル加算にメリハリを付け、ビジネス客など単価の高い乗客や利用の多い上級会員へのサービスを手厚くして囲い込みを図るのが狙いとみられます。一方で国内線中心の旅客についてはほとんど影響がない改定だと思います。
[伊丹空港での長距離便規制が緩和]
関西空港の利用促進策として伊丹空港発着の長距離(1,000km以上)便に対して課されていた1日4便以内との制限が来年3月から1日10便以内に緩和されます。対象となるのは北海道・沖縄便で、今回の緩和で利用しやすくなりそうです。同時にジェット代替枠(プロペラ機の発着枠を利用して低騒音のジェット機を飛ばすことのできる発着枠)についても緩和されます。
現在はこの制約の下でANAは新千歳と那覇行きを各1往復、JALは新千歳2往復、那覇1往復を運航しています(制約が緩和される季節臨時増便を除く)。このうちJALの新千歳行きの1往復は定員50人のCRJ200という小型ジェット機を使用することで制約の対象外となっていますが、CRJ200は長時間の搭乗には適しているとは言えない狭苦しい機材でしたので、今回の制限緩和は歓迎すべき方向だと思います。
私もこの制約のおかげで沖縄行きの航空券を取るのに毎回苦労してきましたし、旅行会社のツアーなんかでも伊丹発着便は関空発着便に対し4,000円もの高額な追加料金が必要でした。関空は国際線とLCCに任せて伊丹の国内線を便利にしてくれればと思います。
[JALがHACと共同運航を検討へ]
JALグループから離脱したものの経営難の続く北海道エアシステム(HAC)の救済策としてJALがHAC運航便にJALの便名も付けて運航する共同運航を検討している模様です。対象路線やJAL側が買い取る座席数を詰めている模様で、早ければ来年夏から実現する見込みとのことです。
本件とは直接関係ありませんが、HACの拠点空港である札幌の丘珠空港で小型ジェット機を就航できるか検討が進んでいるようで、来年夏にもフジドリームエアラインズのエンブラエルE70を使用してテストを行うとのことです。丘珠空港は札幌の市街地に近いことから滑走路の延長を断念しプロペラ機専用となっていますが、低騒音のE70なら可能性はありそうです。
[東海汽船が2013年前半のダイヤを発表]
伊豆諸島への定期船を運航している東海汽船が来年6月までのダイヤを公開しています。4隻目のジェット船「セブンアイランド友」が4月より就航し、GWには4隻をフル稼働したダイヤが組まれています。
今まで不便だった神津島へは東京からのジェット船が2往復に増便され、夜行の客船と組み合わせれば神津島での最大滞在時間が6時間弱となり日帰りも可能になります。また、しばらく運航されなかった東京-式根島-新島-東京の三角運航も復活するようです。かなり意欲的なダイヤが組まれています。
そういえば今週27日にテレビ朝日系で黄金伝説の年末特番として「2012年東京の島でサバイバル大賞」という番組が放映され、伊豆諸島が舞台となるようです。昨今ロケ中の事故が続いていることからか大島・式根島・八丈島と無難な島ばかりが選ばれていますが、時間があれば見てみようかと思っています。