Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

The Wall (Roger Waters)

2011-04-11 12:29:59 | Concert
The Wallというロジャー・ウォーターズのコンサートに行ってきました。
「ロジャー・ウォーターズのThe WallというコンサートがArnhem(アーネム)であるんだけど」と言われたときには、「ロジャー・ウォーターズって誰?」っていう感じだったんですが、その後ちょっと検索して、ピンクフロイドのベーシストで、このThe Wallというツアーはとても評判が良いということを知って、こういう大掛かりな成功しているツアーは是非見ておいたほうがいいというこれまでの経験則から、チケットを取りました。
会場は、Gelredomeというシアター対応サッカースタジアムで、オランダでいちばん大きなシアターだそうです。
会場に着くまでがたいへんで、まずアーネムへ行くまでに渋滞にはまり、道すがらの表示にしたがって、専用駐車場についたら、そこからGelredomeまでの臨時バスに乗らなければならず、またそのバスが渋滞につかまって、けっこう長くバスに乗っていなくてはいけませんでした。でもすごく余裕を持って家を出たので、6時すぎには会場に到着しました。開演は夜8時。軽い夕食をとって、待ちました。
会場はアレーナはすべてスタンディングです。そんなに長くは立っていられないので、スタンドのシート席のチケットをとりました。前から3列目のど真ん中あたりでした。ステージから距離はありますが、ステージ全体が見渡せて、かなり良い席です。しかも前の2列には誰も座っていず、空席です。
コンサートが始まりました。大きな会場だけあって、空気の振動が身体に感じられる大音響、曲ごとに変わる素晴らしいステージ美術、ライティング、会場を横切っていく飛行機など、とても大掛かりで、目をみはるものがありました。
写真にあるように、子どもたちがステージ上で合唱して、右に見える大きな怪物のような先生をやっつけるという曲があるのですが、これにはコンサートを行なう場所ごとに地元の子どもたちが参加しているということでした。この曲が終わって少ししたら、私たちの前の空いている2列の席にさっきステージ場にいた子どもたちと引率の人がやってきて、着席しました。あー、このために空いていたのね、と思いました。子どもたちの着ているおそろいのTシャツには「Fear Builts Walls」(恐怖が壁を作る)と書かれていました。
ロジャー・ウォーターズのベースの音もがんがん響いてきて、とても気持ちよく、ほかの楽器の音も気持ちよく、また映像との相乗効果もあって、スペクタクルに酔っているうちに、1時間くらいはあっという間に過ぎ、休憩に。
休憩後もまた1時間くらいコンサートは続きました。
ステージまでは距離があったので、小さな双眼鏡を持参したのですが、それでもロジャー・ウォーターズを含めステージ上の人々をしっかり見ることはできませんでした。
コンサートの様子に興味がある人は、こちらのブログのyoutubeで見ることができます。
お客さんの90%は男性でした。30代くらいから60代くらいまで。多くの人が曲を口ずさんでいました。もうすっかり陶酔して楽しんでいる感じです。
途中背中が痛くなり、休憩中はちょっとつらかったです。でも曲がはじまると、その迫力とさまざまな舞台装置の仕掛けに気がとられ、最後まで何とか楽しめました。サッカースタジアムの椅子だったので、背もたれがほとんどなかったのがつらかったです。
後半では、大きな豚(?)の張りぼてのようなものが会場内を動き回り、また映像では飛行機が爆弾を落とすように、ベンツのロゴやシェル石油のロゴなどを落としていくのが印象に残りました。
帰途も臨時バスに乗るまでかなり時間がかかり、家に辿りついたのは12時を過ぎていました。身体的にはたいへんだったけれど、行ってよかったと思います。
体調はいつも通りです。