Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

クラシックコンサート:Lorenzo Gatto(バイオリン)

2011-04-20 10:15:25 | Concert
コンセルトヘボウ(アムステルダム)でのEen gepassioneerde virtuoos(情熱的な名人)というタイトルのコンサートへ行ってきました。
開始は夜8時15分。夜といっても、まだ8時頃は明るいです。写真は、コンセルトヘボウの向い側にあるミュージアム広場に面したヴァン・ゴッホ美術館新館前の桜です。ちょうど8時頃に撮ったのですが、明るいでしょ。この日は20度を超える暖かい日で、広場には人がいっぱいいました。芝生に寝そべったり、サッカーをしたり。
さて、コンサートですが、Lorenzo Gatto(ロレンツォ・ガット)というバイオリニストのコンサートで、小ホール(Kleine zaal)でありました。小ホールは初めて行ったのですが、2階にあり、楕円形のホールでした。バルコニー席もあり、全部で400余席ぐらいのホールです。ホール席の少し右よりの真ん中の席でした。小さなホールなので、どこからでもステージはかなり近く、演奏者がよく見えます。伴奏のピアノは、 Eliane Reyes(エリアンヌ・レイエ)でした。

演目は、以下の通りです。
Mozart - Sonate in Bes, KV 454
Saint-Saëns - Introduction et rondo capriccioso in a, op. 28
Tsjaikovski - Valse scherzo in C, op. 34
Ysaÿe - Sonate in d, op. 27 nr. 3 'Ballade à Enesco'
Franck - Sonate in A

Ysaÿeの曲がとても技巧が卓越していて、目を見張るものがありました。
Lorenzo Gattoは、ベルギー人ということもあって、ベルギーの作曲家YsaÿeとFranckの曲を選んだのかどうか知りませんが、慣れた感じで落ち着いて弾いてました。Ysaÿeの曲は情熱的に弾いており、ダイナミックな感じが伝わってきました。片や、Franckのほうは、メロウな感じで、これもまた良かったです。
前半は、少し空気のかすれるような音(どこから来るのか不明)に私自身が気をとられ、あまり集中できなかったのが残念です。それから、バイオリンのひじょうに高い音がこの時はちょっと耳について(寒気がする感じ)でいまひとつでした。以前はバイオリン大好きだったのですが、最近は低音のチェロのほうが身に沁みる感じで好きです。
Lorenzo Gattoですが、若手バイオリニストとは知っていましたが、外見と落ち着きから30歳くらいだろうと思っていました。ウェブサイト等を見てびっくり、1986年生まれだから、25歳くらいです。子どものころ、鈴木メソッドでバイオリンを始めたそうです。影響を受けた音楽家に、小沢征爾や五嶋みどりの名があがっています。また、12歳のころから舞台経験があるそうです。
まだまだ若いので、これからどう熟していくのか楽しみです。
今回は、ヨーロッパ各地も巡るライジングツアーと銘打ったコンサートツアーの最終日だったそうです。最後にアンコール曲、モーツアルトだったと思いますけれど、を演奏してくれました。軽快な、若さを感じる演奏でした。
体調良好。