Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「宇宙は何でできているのか」

2011-11-16 10:51:23 | Book
村山斉著「宇宙は何でできているのか」読了。副題に「素粒子物理学で解く宇宙の謎」とある幻冬舎新書です。
宇宙はどうなっているのか、宇宙の未来はどうなのか、この宇宙を構成している成分は何なのかということについて、やさしい語り口で書かれています。
子どもの頃はこういうことに興味があったけれど、学校で習った知識のままで、ここ最近で大きな変化を遂げているこの分野のことをよく知りませんでした。そして、サイモン・シン著の「ビッグバン宇宙論」を何年か前に読んで、たいへん面白く衝撃を受け、ここのところまた興味が沸いてきていました。
「宇宙は何でできているのか」は、南部陽一郎の色荷や自発性対称性の破れ、小林・益川理論などについて言及があり、また日本の学者や研究機関がこの分野でいかに活躍しているかがわかり、わくわくして読み進められました。
ひも理論という言葉も聞いたことはあったけれど実際のところなんのことか知りませんでしたが、この本で意味がわかり、うれしかったです。知らないことを知るってうれしいです。
たくさん新しい用語が出てきて、ちょっと頭が追いつかないところもありましたが、理論物理学、宇宙物理学、素粒子物理学という分野、とても興味があります。といっても、私は文系なので、詳しい計算とかはまったく理解できません。この分野の読みやすく書かれた本があれば、また読みたいと思います。
今になって悔やむのですが、高校の時に数Ⅲというのですか、微分積分の難しいのをやりたくなくて、文系に進んだのですが、せっかく教えてくれるのだから、やっておけば良かったなと思います。
最近、ヨーロッパのCERNの実験で、光速よりも速く粒子が移動したということがニュースになりました。このことはアインシュタインの相対性理論と矛盾します。このことを説明する新しい理論が出てくるのか、とても興味があります。
それにしても、考えれば考えるほど、知れば知るほど、私たち人間がこうやって地球で文明を築いて暮らしていること自体が、ほんとうに奇跡的な、不思議な出来事なんだなと思います。
体調はまた風邪を引いたのか、ぶり返したのか、喉のあたりが気持ち悪く、咳が出ます。ただ熱はないので、寝込むことはなく、スローですが、ふつうの生活をしています。