今日は、血液内科の診察の日でした。
いつものようにK医師に時間通りに呼ばれ、診察室に入り、「どうですか?」「いいです」との会話で始まり、コンピュータで、フリーライト血液検査の値をチェックしています。λが70くらいで、κが40くらい。前回よりどちらも微増していますが、特に問題ないとのこと。悪化したときはλの値は1000以上あったそうですから。
レナリドミドの処方箋をもらい、次の診察日を「2ヵ月後ですか?」と尋ねたら、「3ヵ月後でもいいですよ」とのこと。それで、受付で3ヶ月後に予約をとりました。
さて、1ヶ月ほど前にオランダでトップニュースになった医療関係の話題は、医療保険会社協会がひじょうに高価な医薬品に対して補填を行わないようにしたいという方針を出したことでした。
この対象となったのは、遺伝性のひじょうに珍しい病気のファブリー病やポンペ病の薬で、患者は薬を使用することで病気の進行を遅らせることができますが、薬をずっと使い続けなくてはいけません。この薬の年額が、患者一人あたり、ファブリー病で約20万ユーロ(約2000万円)、ポンペ病で40万から70万ユーロ(約4000万から7000万円)かかるそうです。
オランダは、国による保険制度ではなく、個々人が保険会社を選び、保険に加入します。保険会社によって、微妙に内容が変わったりしていますが、基本は同じで、金額もだいたい同じです。また、保険会社は保険に入りたい人を拒否することはできません。よって、皆保険制度の形になっています。ほとんどの医療及び薬が保険でまかなわれます。一部の日常的な薬、例えばパラセタモルや、整腸剤として使われるマグネシウム、睡眠薬など、私費負担のものもあります。
話が少しそれましたが、ファブリー病やポンペ病の薬は、費用対効果があまりよくなく、高すぎるというのが理由のようなのですが、患者にとっては薬がないと病気が進行して、寝たきりになったり、様々な障害があらわれ、死期が近くなってしまうのです。かといって、ふつうの個人が払える額ではありません。
このことについて議論が巻き起こり、様々な団体やキリスト教系の政治団体など、この方針は人権侵害であると強く抗議して、結果、最終的には医療保険会社協会はこの方針を撤回しました。
また同時に、この薬が、国によって値段が違うこともわかってきました。例えば、ポンペ病の薬はオランダでは40万から70万ユーロですが、アメリカでは24.5万ユーロです。オランダ国民健康大臣のSchippersは、薬の値段をもう少し下げるように薬品会社と交渉する予定のようです。
私の使っている薬は、この薬とは桁が違うとはいえ高価なものです。ちょっと他人事だとは思えず、とても気になったニュースでした。
体調は良好です。
いつものようにK医師に時間通りに呼ばれ、診察室に入り、「どうですか?」「いいです」との会話で始まり、コンピュータで、フリーライト血液検査の値をチェックしています。λが70くらいで、κが40くらい。前回よりどちらも微増していますが、特に問題ないとのこと。悪化したときはλの値は1000以上あったそうですから。
レナリドミドの処方箋をもらい、次の診察日を「2ヵ月後ですか?」と尋ねたら、「3ヵ月後でもいいですよ」とのこと。それで、受付で3ヶ月後に予約をとりました。
さて、1ヶ月ほど前にオランダでトップニュースになった医療関係の話題は、医療保険会社協会がひじょうに高価な医薬品に対して補填を行わないようにしたいという方針を出したことでした。
この対象となったのは、遺伝性のひじょうに珍しい病気のファブリー病やポンペ病の薬で、患者は薬を使用することで病気の進行を遅らせることができますが、薬をずっと使い続けなくてはいけません。この薬の年額が、患者一人あたり、ファブリー病で約20万ユーロ(約2000万円)、ポンペ病で40万から70万ユーロ(約4000万から7000万円)かかるそうです。
オランダは、国による保険制度ではなく、個々人が保険会社を選び、保険に加入します。保険会社によって、微妙に内容が変わったりしていますが、基本は同じで、金額もだいたい同じです。また、保険会社は保険に入りたい人を拒否することはできません。よって、皆保険制度の形になっています。ほとんどの医療及び薬が保険でまかなわれます。一部の日常的な薬、例えばパラセタモルや、整腸剤として使われるマグネシウム、睡眠薬など、私費負担のものもあります。
話が少しそれましたが、ファブリー病やポンペ病の薬は、費用対効果があまりよくなく、高すぎるというのが理由のようなのですが、患者にとっては薬がないと病気が進行して、寝たきりになったり、様々な障害があらわれ、死期が近くなってしまうのです。かといって、ふつうの個人が払える額ではありません。
このことについて議論が巻き起こり、様々な団体やキリスト教系の政治団体など、この方針は人権侵害であると強く抗議して、結果、最終的には医療保険会社協会はこの方針を撤回しました。
また同時に、この薬が、国によって値段が違うこともわかってきました。例えば、ポンペ病の薬はオランダでは40万から70万ユーロですが、アメリカでは24.5万ユーロです。オランダ国民健康大臣のSchippersは、薬の値段をもう少し下げるように薬品会社と交渉する予定のようです。
私の使っている薬は、この薬とは桁が違うとはいえ高価なものです。ちょっと他人事だとは思えず、とても気になったニュースでした。
体調は良好です。