Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

本「壬生義士伝」

2013-10-09 08:00:18 | Book
浅田次郎著「壬生義士伝」を読了。上下間で計900ページくらいある長編です。時代物は読まなかったのですが、同著者の「蒼穹の昴」シリーズを読んでたいへん面白かったので、書評などでおすすめのこの本に手を出しました。
読んだ感想は、読んでよかった、感動しました。
岩手の盛岡藩の足軽武士吉村寛一郎が脱藩して新撰組に加わった半生を描いたものです。
何度も書いていますが、私は日本史に疎いのですが、この本を読んで、新撰組のこと、幕末のこと、当時の東北のことがより理解できました。新しい知識と理解が得られることはいくつになっても楽しいことです。
家族愛、友情、武士とは何か、義とは何かを考えさせられました。義に生きる武士、しかし何に義を感じるかが問題なのです。
幕末から150年弱ですが、現在のなんと恵まれて自由なことかと思います。
主人公の語りの部分など東北弁で書かれている部分が多く、とても味のある訛りです。「あまちゃん」で「じぇじぇじぇ」が有名になりましたが、この本では「じゃじゃ」が出てきます。少し似てますね。
待合室など外で読んでいたので涙はなるべく出さないようにしていたのですが、次郎右衛門が最期に実の母に会う場面で唯一涙がこぼれてしまいました。
このような優れた長編を読むのは最上の楽しみの一つです。良い本の巡り合えるとほんとうれしくなります。
体調は良好です。



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