20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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ティラノサウルスの「スー」

2015年07月09日 | Weblog

             

 アメリカはすでに夏休み。

 先日、娘夫婦一家はシカゴの「フィールド自然史博物館」に、ティラノサウルスの「スー」に会いに行ってきたそうです。

 

 日本の福井県勝山市にある恐竜博物館もだいすきで、家族で何度か行っています。

 そんな、2歳の頃から恐竜が大好きで、自称「恐竜博士」の○くんは、「いつか、スーに会いに行きたい」と言っていたそうです。

 その「スー」に,シカゴで会えたと・・・。

 ところが、念願の「スー」に会えたその時、口をついたひと言が「わ、ちっちゃい!」だったそうです。

 ○くんが、そうつぶやいたら、スーはそっぽを向いたそうですが。

  その瞬間、○くんが思いうかべたのが「勝山の恐竜博物館に行きたい」という気持ちだったそうです。

  

 勝山の福井県立恐竜博物館には、かれこれ10年前、国民文化祭での、「恐竜児童文学賞」の選考委員として、私も勝山市にお邪魔したことがあります。

 夏、選考のために一度と、授賞式のために今度は秋にと、二度の、勝山の季節を楽しませていただきました。

 そのとき、ご案内いただいたひとつが、「福井県立恐竜博物館」です。

 博物館に入り、トンネルをくぐった瞬間、そこは恐竜たちのいる世界でした。太古の世界にタイムスリップした気分でした。

 迫力ある恐竜たちに囲まれながら、恐竜たちの鳴き声を聞き、争う様子を見、恐竜の世界を感動を持って、体感させていただきました。

 

 恐竜好きの○くんは、やはり夏と冬、二度の勝山訪問で、「勝山は、ぼくの故郷」と豪語するくらい、その博物館に惹かれていました。

 「スー」に関しては、2歳の頃『図鑑』を見て、最初に興味を持ったのが、このティラノサウルスの「スー」だったらしいです。

 ちなみに、ティラノサウルスの「スー」というのは、世界で最も有名な恐竜です。

 ティラノサウルスの中でも、最も大きく、最も完全に保存された化石が残っているのが、「スー」なのです。

 これが、シカゴのフィールド自然史博物館に展示してあるのです。

 そのスーを目の当たりにした○くんは、世界で一番大きな恐竜というイメージがあって、そこから想像していたものとは、大違いだったことに、ショックをかくせなかったようです。

「ティラノのスーが、あんな小さいやつだったなんて、がっかりだよ」と。

「スーに、ちっちゃいって日本語で言った?」「うん、日本語だよ」「だったらよかった。スー、意味わからないものね。○くんにそんな風に言われたら、スー、がっかりしちゃうもの」

 

「あ~早く日本に帰って、勝山の恐竜博物館に行きたいよ」と。

「北陸新幹線も開通したし」

「福井からレンタカーで、勝山までいったら、どれくらいの時間がかかるのかしらね?この前、スキーを兼ねて恐竜博物館にいたときは、福井に夜に着いたので、タクシーで勝山のホテルまでいったの。すごく長かったような気がしたけど」と娘が・・・。

 彼らの話から、日本の博物館がいかにレベルが高いかを、教えてもらったような気がします。

(写真は、ネットでお借りした、ティラノサウルスの「スー」)

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