20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

桜が咲きました。

2009年03月21日 | Weblog
 桜が咲きました。
 お隣に佇んでいる、艶やかないろをした寒緋桜は、すでに満開です。
 
 日のひかりに照らされた桜はとても清楚なのに、夜桜はどこか魔性を秘めています。
 夜の闇にぼーっと浮かぶ満開の桜の木の下を歩いていると、きもちが不安になってしまうくらいに。
 
 こうした桜の、陰と陽の表情の魅力に、古来より人間はずっと惑わされてきたのでしょう。
 今年もまたそんな桜に、どっぷり惑わされてみようじゃありませんか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やっと、お休みです。

2009年03月20日 | Weblog
 怒濤の連続4夜を、無事に楽しく過ごし、やっと今日からお休みです。
 さすがに、疲れました。
 肩も凝ってぱんぱんです。
 
 それでも元気をだして、午前中、銀座にお買い物にでかけてきました。
 ふと見上がると、さくらの蕾がちらほらひらきかけています。
 雨もあがり、今日も汗ばむような陽気です。
 この暖かさで、金・土・日の三連休中に、桜がぜんぶひらいてしまいませんように・・・。
 
 実は火曜日。鎌倉でお花見会なのです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

俳句的思考

2009年03月19日 | Weblog
 今夜は二ヶ月ぶりに親しい仲間たちとやっている俳句の会、「北句会」にお邪魔したいと思っています。
 今月の兼題は「風」。他、自由句。
 
 お買い物などで道を歩きながら、あれこれ頭をひねって、俳句を生み出そうと努力するのですが、そう簡単には生まれるものではありません。
 結局、いつも句会にうかがう数時間前に無理矢理ひねり出すという、無謀なことばかりやっているのでちっとも俳句が上手になりません。

 でも言葉へのこだわりや、試行錯誤しながら選りすぐった言葉をどう表現していくか。
 作品を書くときのそういったこだわりは、俳句的思考のおかげです。
 
 俳句は下手だけれど、この俳句的思考。
 私にとっていまは、宝物です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『あなたを探して』(マルク・レヴィ著・PHP研究所刊)

2009年03月18日 | Weblog
 今夜は隔月ごとに親しい友人たちと、神楽坂の児文協事務局をお借りしてやっている研究会です。
 今月のテキストは『あなたを探して』(PHP研究所刊)です。
 久しぶりに泣けた本でした。

 子どものころから恋人同士だったスーザンとフィリップは、生まれた環境やなにやらからくる人生観の違いで、大人になってから生き方が大きくかけ離れていきます。
 ニューヨーカーとして、バリバリと仕事をこなし、認められるセクションにつきたがるフィリップと、人道支援の平和部隊に入って、長期にホンジュラスへと飛び立っていったスーザン。
 ふたりは手紙を交換しながら、ふたりの愛を確認しあい別々に生きていきます。けれど時は、いえ、それぞれの人生の根幹を見つめる価値観は、残酷にもふたりの気持ちを引き離していきます。

 エキセントリックなまでに、自分のこだわりに固執するスーザン。そのスーザンは、だれの子どもかわからない女の子を出産します。
 数年が過ぎ、その子どもがある日「母親が死んだから」と、スーザンの遺言をだずさえて、フィリップを訪ねてきます。フィリップとメアリ夫妻は、その子「リサ」を養女として向かい入れます。

 そこから向き合う「家族」としてのさまざまなつながりや葛藤を経て、スーザンの生んだ私生児「リサ」は、ある日、養母であるメアリにこう問いつめます。

「あなたは、あたしにとって何?」
 メアリは一瞬ためらって、こう答えます。
「わたしはあなたのパラドックスよ」
(注: パラドックス・・・一見、矛盾しているように見える正論)
 メアリは、リサにパラドックスの意味を、さらにこういいます。
「わたしはあなたの母親にはなれないけれど、あなたは永遠にわたしの娘だってことよ」

 きっと、いまの時代だったら、スーザンのようなエキセントリックに自己主張しながら、他者との関係性に生き悩む、不器用な人間のひりひりした感情の描出に、作家は心血を注ぎたくなるような気がします。
 それが「生きにくい現代」のテーマとでもいいたげに。(もちろん、そういったこともしっかり書かれていますが)
 でも、この作家の軸足は違います。
 ある意味、とてもわかりやすく凡庸で、けれど限りなく知的で根気強い女性。
 そこに軸足をおいて、描いているのです。
 そこを生き抜く強さ、たいへんさを、きちっと引き受けながら。
 そのことに、限りなく感動します。
 この「気持ちよさ」が、この作品をベストセラーに仕立てあげている所以なのかもしれません。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

運営委員会

2009年03月17日 | Weblog
 今日は児文協の運営委員会です。
 先日来、じっくりと議論を重ねていた、総会・附設研の詳細がおおよそ決まりました。
 本日の運営委員会で、審議される予定です。
 ですからまだ、決定ではありませんので、こちらでご紹介することはできません。
 
 でも、とっても魅力的なラインアップとテーマが設定されました。
 作家のAさんと、評論家のHさん。
 おふたりの、この附設研にかける熱い思いと、粘り強さ。
 そしてなにより、すばらしいアイディアのたまものです。
 乞うご期待ください♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ぼくたちの失敗」(森田童子)

2009年03月16日 | Weblog
 今夜は高田馬場で、お酒とカラオケの会です。
 
 会議のあとに、ときおりハシゴしたカラオケ屋さんで、S先生がいつも最後に歌ってくださったのが「ぼくたちの失敗」(森田童子)でした。
 それを今夜は歌いたい気分です。
 仏文がご専門でいらした先生はシャンソンをフランス語で歌われたり、流行の歌を歌われたり、むか~しのド演歌を歌われたり・・そのレパートリーの広さには目をみはるものがありました。
 S女子大の授業ではラジカセを持参され、女子学生を前にカラオケを歌われたという武勇伝があるくらいですから。 
 そして、この「ぼくたちの失敗」の歌詞、

「地下のジャズ喫茶 変われないぼくたちがいた。
 悪い夢のように 時がなでてゆく。

 ぼくがひとりになった部屋に きみの好きな
 チャーリー・パーカー見つけたよ ぼくを忘れたかな」

 そのジャズサックス奏者であるチャーリー・パーカーのフレーズのところにくるといつも、先生のお声に力が入ります。
 どうやらS先生はチャーリー・パーカーがお気入りだったようです。

 今夜は、そんなS先生のお好きだったカラオケ曲の、オンパレード熱唱の夜になることでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅立ちに幸あれ

2009年03月15日 | Weblog
 今週は、明日16日の月曜日から19日の木曜日まで、連日いろいろな会が目白押しで、大忙しです。
 2日や3日は重なることはときどきありますが、連続4日というのは、なかなかありません。 
 
 そして同じく今週には、息子夫婦のお引っ越しもあります。
 お昼のお食事くらい用意して持って行ってあげようかしらと連絡したら、
「午前中に荷物が積み終わったら、すぐ出るからだいじょうぶだよ」
 との返事。その言葉に甘えて私は家から会議に直行ということになりそうです。
 
 息子の家には、たくさんの「家族」たちがいます。
 パリに行く前から飼っていたミドリガメが、巨大な大きさになってのんびり元気に動き回っていたり、何種類ものきれいな熱帯魚たちがひらひら泳いでいたり・・・。
 そしてなにより、チワワのかわいらしい女の子のわんちゃんがいます。
 そんなわけで、たくさんの「家族」たちをみんな車に積み込んで、夫婦で交代で車を運転しながらお引っ越しです。
 しばらくはさびしくなりますが、仕事でちょくちょく帰京するようなので、それを今から心待ちにしているところです。
 
 また、4月の半ばには、その息子の新刊本が、講談社現代新書から出版されるそうです。(詳細は後日、改めて)

 旅立ちに幸あれと、こころから願う、うららかな春の新しい週のはじまりです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大恐竜展ー知られざる南半球の支配者

2009年03月14日 | Weblog
 今日から上野の国立科学博物館で「大恐竜展」がはじまります。
 雨の初日なので混雑せずに入れるのではと、朝早くから出かけてきました。
 
 数年前、福井県の勝山市にある「福井県立恐竜博物館」に、勝山市役所の方々にご案内いただいて以来、すっかり恐竜ファンになってしまいました。
 そのときご一緒していた、漫画家であり恐竜研究家のヒサクニヒコさんがいろいろお話下さった恐竜の謎も、とてもおもしろかったです。
 とにかく、あの恐竜博物館はほんとにすごかったです。
 博物館の入り口トンネルをくぐった瞬間、まるでタイムトラベルでもしてしまったかのように、太古のジュラ紀あたりに連れていかれてしまうのですから。

 一年くらい前にとつぜん恐竜が見たくなって、やはり上野の国立科学博物館に恐竜を見に行ったことがあります。そのときは常設の恐竜しか見ることができませんでした。
 けれど久しぶりに会った恐竜たちの巨大さと、そのロマンに、私は完全に圧倒されていました。
 2億6000年もむかし、あんなすごい生き物が地球上に存在していたのだと思うと、わくわくします。

 今回の「大恐竜展」での発見は、白亜紀の草食恐竜「ニジュールザウルス」の500本ものハーモニカのような歯です。
 こういう発見があるからおもしろいです。
 フラッシュをたかずに、撮してきました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ススキの群生

2009年03月13日 | Weblog
 名刺が切れてしまったので、いつも印刷をお願いしているお店に、それをとりにいてきました。
 その道で、枯れススキの群生に出会いました。
 
 ススキというのは、なぜ、こんなに人を惹きつけるのでしょうか。
 ススキが群生していると、知らん顔をして通りすぎることができません。
 秋にススキが銀色の穂を風にたなびかせながら揺れるすがたは、きらきらとまばゆいくらいに、きれいです。
 世界中の、日のひかりや、風を、いっしんに集めて。

 でも枯れススキは、どことなくさびしげです。
 この落差が、私はすきです。
 人生、山あり谷あり。
 枯れススキも、また秋になると、自らを奮い立たせるように花をひらき、うつくしい穂を揺らします。
 冬の寒さをじっと耐え、乗り越えてきた力があったからこそ、美しさに輝きが加わるのです。
 
 な~んてことを、ススキを見ながらしみじみ思った朝でした。
 フレーフレー、わたし。
 フレーフレー、みなさん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春野菜

2009年03月12日 | Weblog
 今日、スーパーマーケットで、タケノコを見かけました。
 熊本産の、まだ小さなタケノコです。
 春になると、タケノコや、ウドや、菜の花など、おいしい春のお野菜が店先に並びます。
 でも、あんな小さなタケノコでは下ごしらえすると、ほんの少ししかお料理に使えなそうです。
 
 タケノコご飯に、タケノコの土佐煮。ウドの皮のきんぴらに、ウドの酢みそ和え。そして菜の花の芥子醤油あえや、菜の花のお料理。
 なんだか、昨年からベストセラー驀進中の『おつまみ横町ーすぐにおいしい酒の肴185』(編集工房桃庵編集 池田書店刊)みたいになってきました。
 お酒も飲めないくせに。
 
 ああ、早く春の香りをのせた、春野菜満載の食卓を楽しみたいものです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする