20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

コオロギ

2009年08月11日 | Weblog
 昨夜、寝ようと思ってベッドに入ったら、近くで虫の鳴き声が・・・。
 チリチリチリ・・・・。
 どうも、ベランダで鳴いているというより、部屋のどこかで鳴いている様子です。
 寝ていたら、顔の上に跳んできたなんてことになったらいやだなと思い、起き出すとリビングでパソコンに向かって仕事をしていた息子のところに行きました。
「虫が鳴いてるみたいなの」
「どれどれ」と、息子がやってきました。
「コオロギだ!よく、こんなところまで上がってきたね」
 そういって足もとのコオロギを見つけ、捉まえようとしましたが元気のいいコオロギで、ぴょんぴょん跳んでいってしまいます。
 やっとのことで息子が捉まえ、ベランダの植木の茂みに落としました。
 耳をすますと、外からチリチリチリ・・・。
 また元気に鳴き出しました。

 長梅雨で真夏はいずこへと思っていたら、いつの間にか季節は立秋。
 寝ながら虫の音などを聞いていると、このまま秋になってしまうのかしらなんて、妙にセンチメンタルな気分になります。

 今日は夕方から赤坂見附で、S社のKさんと仕事の打ち合わせです。
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ARMANI / RISTORANTE

2009年08月10日 | Weblog
 夫の母の法事のことやなにやらで、ばたばた慌ただしく過ごしておりましたが、少しだけ一段落つきました。
  
 昨日の日曜日は、久しぶりに、帰宅した夫と息子と三人で(息子の奥さんはお腹が大きいので、吉祥寺のご実家で)銀座のアルマーニ・タワーの10階にあるイタリアンレストランで、イタリアンを楽しみました。
 予約をしていなかったのですが、幸いすぐに席に着くことが出来て、オリジナルなイタリアンに舌鼓を打ちました。
 息子は大学での学生たちの講義用にと、銀座の有名ブランドの建物をカメラでぱちぱち。
 こうしてあらためで銀座のブランドの建物を見回すと、すごい建築家たちの競演といえることに驚きます。
 まるでバブルの頃のように。

 銀座の松坂屋は、すっかり中国人の富裕層向けのデパートに転身しました。歩いていても中国語が氾濫しています。
 日本人は、H&MやZARAなどヨーロッパのリーズナブルブランドのお店にちらほら。
 H&Mにははじめて入りました。
 銀座にはじめて上陸したころ、前を通りかかりましたが、2時間待ちとかにうんざりして、それ以来、近寄ってもいませんでした。
 不況の今。「やすかわいい」(安くて可愛い)風潮が世の中にあるようですが、そんな時代を、銀座も確実に反映しているようです。
 
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『ひあたり山とひつじのヒロシ』(高田桂子著 国土社刊)

2009年08月09日 | Weblog
 親しい作家、高田桂子さんの新刊です。
 ご存知のように高田桂子さんは、『ざわめきやまない』(理論社刊)で山本有三路傍の石文学賞を受賞するなど、ヤングアダルト文学の先駆者です。
 新刊『ひあたり山とひつじのヒロシ』は、久々ぶりの中学年向けの作品。
 勉強のあまりできない主人公の「ぼく」はテストのとき、不安なとき、ガムをつつんであった銀紙をまるめたボールをぎゅっと握りしめると心が落ち着きます。
 けれどそのことから、カンニングの疑いをかけられ・・・。
 仲よしのぼく(りょう太)とヒロシ、冴子、三人の関係を縦軸に、再開発でなくなろうとしている「ひあたり山」、おじいちゃんの遠距離介護に通っている母さんのこと、毎日帰りの遅い父さんのこと。父さんに連れていってもらった牧場で見たひつじのことなどが、「ぼく」の視点から繊細に語られていきます。

 圧巻は胸のなかにどろどろと檻のようなものが溜まってしまった「ぼく」がとうとう爆発するシーン。
 
 食器棚のひきだしをあけた。一万円札が目にとびこんだ。
「もういやだっ」
 涙がころがりおちた。とまらなかった。
 一万円札をふたつにやぶった。四つにさいた。八つにさいた。こまかくちぎった。ちぎれるだけ、ちぎった。
(中略)
「いやだあ。なんで一万円だよ。そんなの持って、コンビニ、行くの、こわいだろ。大きいにいさんとか、店の前にすわりこんでいるだろ。千円とか、百円とか、なんでおいてかないんだよ。どうしてわかんないんだよ」 
 ぼくはとうさんをげんこつでたたきつづけた。
 げんこをかわしながら、床の紙ふぶきを見ていたとうさんは、かた手で、それをすくった。はっと体をこわばらせ、しゃがれ声でいった。
「わるかった」
 気がついたら、ぼくはとうさんのうでの中にいた。骨がぼきぼき鳴った。

 その夜。ふたりは紙吹雪になった一万円札の修復作業をすることになります。
 こういった、息を飲むようなシリアスなシーンやファンタジーを思わせる広がり。そしてラスト、冴子のお茶目な仲直り法。
 緩急をつけながら、胸のどこかを暖かくさせて物語は閉じます。
 さすが、ベテランの技。
 皆さま、どうぞお読みになってください。
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子どもの本・九条の会学習会

2009年08月08日 | Weblog
 本日は、子どもの本・九条の会の学習会が行われます。
 タイトルは「少国民文化の時代 昭和18年<愛国いろはかるた>制定への道」です。
 アジア・太平洋戦争の時代に、児童読み物の「浄化」から始まった児童文化に対する規制は、官民合同による一元的統制をめざす日本少国民文化協会の設立へと到りました。その経緯と、この協会の行った事業や活動の全体をふまえて、協会から当時の子どもたちに直接届けられた「愛国いろはかるた」の性格について考えてみたいと思います。(なお、会場で「九ゾウくんカルタ」も販売されるそうです)

 期日:8月8日(土) 午後2時から
 場所:子どもの文化研究所(豊島区目白3-2-8)
 参加費:500円
 
 講師は浅岡靖央氏です
(浅岡氏略歴)
 1955年大阪生まれ。専門は児童文化理論、児童文化史。日本児童教育専門学校専任講師。東京家政大学、白百合女子大学、宮城教育大学等の非常勤講師を務める。「子どもの育ちと文化」「文化と子ども」ほかの著がある。
 皆さま、どうぞふるってご参加ください。


 
 と、申し上げつつ、残念ながら私はうかがことができません
 これから夫の母の49日法要とお別れの会なのです。
 朝から蝉がミンミン鳴いていて、暑そうな一日です。
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木もれ日

2009年08月07日 | Weblog
 日差しが強くなると、写したくなる一枚です。
 道に出来た、木の葉のレース模様。

 すっかり夏の暑さのもどってきたこんな日は、お出かけして歩くのに、なにか夏らしい楽しみでも見つださないと暑くてやってられません。

 今夜は、明日の法事のために夫と息子夫婦が帰京します。
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ベストクラシック100

2009年08月06日 | Weblog
 エアコンの修理が午後なので、今朝は窓を全開にして、机に向かっています。
 こんなにムシムシしていると、なにか気分転換でもしないと、集中できません。
 
 そんなときの、とっておきが「ベストクラシック100」
 6枚組のCDです。
 コアなクラシックファンには物足りないCDでしょうが、パソコンにインストールして、長楽で聴くにはもってこいです。
 
 わずかな風がカーテンをゆらしただけで、すっごく幸せな気分になりながら、シューベルトやバッハや、ありとあらゆるクラシックのシャワーを浴びています。
 いつだったか街頭でいただいた、宣伝用の小さなうちわで、時折、顔をあおぎながら。
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エアコンが壊れた!

2009年08月05日 | Weblog
 一昨日、突如、仕事部屋のエアコンが壊れました。
 リモコンを向けると、気まぐれに作動はするのですが、おおむね、知らん顔。
 修理依頼の電話をしたら、ケイタイのカメラかデジカメで、リモコンの先っぽを写して見てくれと言われました。
「肉眼では確認できませんが、カメラを向けると、もしリモコンの具合が悪いのなら光りません」
 すかさずケイタイカメラを向けると、ちかっ。
 どうやら問題は、リモコンではなくて本体のようです。
 
 うんざりしながら、明日工事に来ていただくようお約束をしました。
 そして、気休めに窓を全開にしました。
 いつもの夏だったら窓を全開にしたからといって、暑さ解消などにはなりません。なにしろ西日がぎらぎら差し込む部屋なので。
 けれど今年は、遮熱カーテンと冷夏のおかげでどうにか凌いでいます。
 
 でもでも、今朝は、ギブアップ。だって風がまったくないのですから。
 こうしてパソコンに向かって座っているだけで、汗がじわっと滲み出てきます。
 
 幸い、お昼をすませたら午後から、神楽坂で児文協の運営委員会です。
 逃げ出せます。
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『海月姫くらげひめ1』(東村アキコ著 講談社)

2009年08月04日 | Weblog
 先日の「王様のブランチ」で、作家・三浦しをんさんがお気に入りのマンガ三冊を紹介していました。
 その中の一冊「海月姫」にすごく興味を持ち、すぐさま日本橋の丸善に買いに行きました。
 
 子どものころ、お母さんに連れていってもらった水族館で見たクラゲ。
 お姫様のドレスみたいなふりふりのクラゲをみて、お母さんはこう言いました。
「女の子は大きくなったら、みんなみんな美しいお姫様になれるんだよ」と。

 大人になった主人公の「月海」は、インターネットのコミュニティーサイトで知り合ったお友だちと共同生活をはじめて3ヶ月。
 いまは亡きお母さんに、大人になるとお姫様になれると言われた「月海」は、いまは腐った女の子、いわゆる腐女子(ふじょし)になっていました。
 そしてその共同生活している仲間たちすべてが、ヲタ女子(オタク)の「腐女子」なのです。「月海」はクラゲオタク。
 彼女たちは自らのことを、こう呼んでいます。「尼~ず」
 ページを開いてしょっぱなから渋谷を闊歩して歩くのは「お姫様」いえ、「age嬢」風の、お髪のトップをぐ~んと膨らませてくるくる巻髪にしたお姫様たち。
 この作者の東村アキコさん、なかなかファッションセンスがおありの方のよう。
 age嬢が、なんともモードチックで、おしゃれです。
 その対比であるヲタ女子たちの、なんとも哀れなこと!
 おまけに、共同生活の家主は行動が夜行性の、ボーイズラブを書いている売れっ子作家。~と、まあ、念には念の入れよう。

 男子禁制の、その「尼~ず」に、ある日、age嬢を装った「女装男」(じょそお)がやってきます。
 さて、男と知らず、ましてや自分たちとは人種の違う「age嬢」ふうの子を見た、ヲタ女子たちの反応は。
 
 ヲタ女子(腐女子)のひとりひとりが、実にリアリティがあります。
「いるいる、こんな子、確かにいそう・・・」って感じ。
 
 さて、ここで「腐女子に聞いてはいけない質問ランキング1位」を発表します。
・質問:「仕事とか、何してる人なの?」
・答え:「尼~ずの収入源、それは仕送りだ!」
 
 すごいところをついてくるマンガです。
 児童文学はぜったい、こんな世界、書けないだろうなと思いながら、ヲタ女子たちの見事な描きっぷりに、抱腹絶倒。
 いや~、おもしろかった。
 2巻もすぐに買いに行こっと。(現在、2巻まで)
 
 それにしても三浦しをんさん。こんなマンガまで読書のテリトリーに入ってるなんて、その幅の広さにびっくり。
 いやはや恐るべし、です!
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真夏の日差し

2009年08月03日 | Weblog
 東京は、やっと真夏の暑さがもどってきました。 
 木々を透けて、まぶしい夏の日差しがキラキラと輝いています。
 夏本番でしょうか。
 日本列島の梅雨明けも、きっともう間近でしょう。

 あたりは蝉時雨。
 いっぱいの汗をかきながら、いままさに、真夏の日差しを受けとめています。
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遠花火

2009年08月02日 | Weblog
 夜、窓をあけて仕事をしていると、真夏ではないような爽やかな風が・・・。
 そして土・日の夜になると必ず、どこからか盆踊りの歌や太鼓の音。そして遠花火が見えます。

 ずっとベランダに出て、風にあたっているとまるで秋が訪れたようです。
 虫の音さえも、聞こえてきそうです。
 真夏は、地上の熱で靄ってしまう空が、やけにクリアです。ですから夜景がとってもきれいです。
 
 写真は天井から床までがガラス張りのグラントウキョーサウスタワーと、ノースタワーの夜景。
 あのまぶしいビルの下が東京駅です。
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