この前の夏まつりで、怖い顔をしたおばあちゃんに、腕をむんずとつかまれて”走ったらいかん”と叱られていた子供の固まった顔思い出すと、ふと可笑しくなってしまう。
そういえばこの頃の子供って≪叱られた経験≫が無いのじゃないかとふと思う。
その親の時代からもうすでに大人に叱られた経験がない世代だ。
昔は(こう言うと年寄りの典型みたいだが…)となり近所で叱ってくれる人、厳しい人などいたように思う。
学校の先生は厳しくしつけと教育をする。
落語の中に出てくる御隠居さんは物知りで、世間の事や暮らし方、きまりや常識などすべて教えてもらえる。
小言幸兵衛さんはいつもだれかれとなく小言を言いながら社会生活のルールを教え込む。
そんな社会は今は全く見る事が出来ない。
≪いい事はいい≫とみんなして褒め、≪悪い事≫はきちんとなぜ悪いかをよくわからせて子供を育てる。生命にかかわる事は絶対にしてはならない。命の大切さなどをしっかり分からせる。
今はいったい誰がそれをしてくれるのだろう。
”小言幸子さん”
私もそう言われる人になろうかな?