■奥の細道の旅 (12月26日着信)
○現在地 尾花沢に到着しました。
○次の目的地 立石寺
○次の目的地までの距離 15.0km
○次の目的地までの歩数 20,016歩で達成です。
長谷川さんの「おくのほそ道」では尾花沢については、二三行と「紅の花」の
句を記しているだけで、そのことは前回ここに書きました、(2013-12-21)。
ただ一昨年ここを訪れた時、街を歩いていて「芭蕉・清風歴史資料館」という
建物に出会い、列車の時間に間に合う間と寄ってみました。そんなこともある
ので「長谷川・おくのほそ道」とは別にすこし書いてみたいと思います。
まず、ここで詠まれた句を
涼しさを我宿にしてねまる也
這ひ出でよ飼屋が下のひきの声
まゆはきを俤にして紅粉の花
蚕飼する人は古代の姿かな 曽良
句意 岩波文庫『おくのほそ道』 脚注による。
涼しさを… 他人の家であることを忘れ、涼しさを一人じめにして、のんびりと
くつろぐことである。「ねまる」は土地で「くつろいで坐る」の意。
這ひ出よ… 蚕室の床下で蟇の低い鳴き声が聞える。蟇よ、ここに出て来て
私の相手をしてくれの意。
まゆはきを… 前回記。
蚕飼する… 養蚕する人々の清浄を旨とした質朴な服装に古代の人々の姿を
感じとった吟。蚕飼は春の季題だが、ここは夏蚕とみる。