97条を読まれましたか? 97条が頭の中に入っていることを前提につぶ
やきを聞いてもらいます。
この条文をひと言でいうと【基本的人権の本質】ということになります。これ
は私がまとめたのでなく岩波ジュニア新書『主権者はきみだ』 に載っている
憲法には、各条文毎に内容の要約が括弧内に記されています、その97条の
括弧内文です。
さて、この条文を中学生に説明したものがあります。kaeru頭ではこちらの
方が理解しやすいので紹介します。
“(国民の)基本的人権は、人間がながいあいだ力をつくしてえたものであり、
これまでいろいろのことにであってきたえあげられたものであるから、これから
もけっして侵すことのできない永久の権利である”
この内容に私は同意します、あなたはどうですか。
同意するということは、この条文の削除に反対します。そして削除しようとす
る者は、「人間がながいあいだ力をつくしえたもの、きたえあげられたもの」を
無視・軽視・敵視するものだと考えます。
さて、“ ” 内の文章は、昭和22年8月、文部省によって全国の中学生の一
年生の教科書として発行されたものから引用しました。 しかし、この教科書は
2、3年使われただけで、25年の朝鮮戦争をはさんだ時期に教室から消えた
のです。 25年に中学生になったのですから、私はこの教科書を知りません。
あらためて当時の思いを受けとめてたい、と思います。
97歳のKさんは当時どんな思いで憲法を教えたのか、伺ってきます。