kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

「二病息災」

2021-04-17 14:12:08 | 病は道連れ

「一病息災」を借りて言えば「二病息災」ということになってしまいました。

 15日の手術、説明書には「経皮的冠動脈形成術・ステント留置術」とありますが、この手術の結果最初、追加検査、必要なら追加手術と言われたのです。幸い「これから一カ月毎の定期検査で様子をみましょう」ということになりました。

 それならば直ぐ退院を、と思ったら息子の方が「オヤジが退院できない、と言うから仕事を組んじゃったよ、月曜日一番で行くから」と言う訳。一日に入院したので退院日含めて19日間、十数年前に小腸の切除手術の時退院まで1ヶ月は、と言われたが半月で出て来れた、それを越えた。当時はかなり体力があったということでしょう。

 膀胱がんの検査が3カ月ごとに対して、心臓の方は1ヶ月ごとと言うことは、こちらの方が変化が早いと言うことでしょう。2016年に不整脈ということでCT検査を受け、その時から薬の服用がはじまったのですが、今回手術を要したということは血管の詰まりが現れはじめたのでしょう。

 その時、検査が終わりその場で医者から「特に問題はないです」の一言がいまでも耳に残っています。その後モニターを見ながらの説明を受け、毎日の薬の服用の必要が告げられたのでした。自分の心臓の動きを自分の目で見ながら「なるほど」と思ったのですが、今回手術中もモニターが時折見れました。

 画面に血管が映し出され鼓動につれてかなりせわしく動いています、つい脇の医者に「84年間こうやって動いて来たのだから、故障も出てきますよね」と余計なことをつぶやいていました。84年間は出産後ですから胎児の頃も含めれば、と気付くと胎児の心臓はどのくらいから機能しはじめるのか? 知りません。

 そういう目で見ると、我が身体も何やら新しい意味をもってみえてきます。そう言えば、膀胱がんで、これは手術後モニターで膀胱内を見たとき、普段は真っ暗なのでしょうが肉色の内部を「我がものと思えば……」と感じながら見たものでした。

後で川柳を一句、

がん病んで膀胱内を観る奇遇

 毎日使っている自分の内臓ですが、病にでもならなければなかなか観る機会はないでしょう、奇遇というべきです。心臓と言い膀胱と言い、自分の実態を実感するうえでこれを目で見ておくことはかなり大切なことだと気付きました。

 さて、膀胱に加えて心臓、がんに加えて狭心症というかなり普通の厄介な病気になり「一病」が「二病息災」になったと、ならばそれに相応しく「つぶやき」をはじめたいものだとベットのうえで考えるているところです。