夕方というには早く、昼間というには過ぎたという感じの16時過ぎ、
窓から吹き込んでくる風は、やはり九月中頃らしい初秋の気配充分です。
ふと、つぶやき的にでてくるのは
あかあかと日は難面(つれなく)も秋の風 芭蕉
です。
急いで本を開き詠んだと思われる日を調べると、元禄二年七月二十四日、
西暦1689年9月7日になります。
いま、北陸路にどんな風がどんな夕方近い日差しのなかを吹いているので
しょうか。330余年前と同じように「風に秋あり、日差しに夏」の景のなかを
21世紀の芭蕉が歩いているに違いありません。
この句の前に、
塚も動け我泣く声は秋の風
秋涼し手毎にむけや瓜茄子
の二句が置かれています。
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