ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

栃尾山 (続き)

2006-09-25 17:14:27 | 山日記
栃尾山の山頂は樹木に囲まれていますが、少し手前の岩があるところ
から西と北側の展望が開けます。



西側の展望です。山名はカシミールの展望図と見比べて下さい。


北には金剛葛城から二上山に続く山並みが見えました。
手前の顕著なピークは天狗倉山です。

さて、山頂には小さいハエが無数にいて身体の回りにまとわりつく
ので、食事もできず早々に下ることにしました。
稜線上の細い道はネット沿いに西南に向かって急激に下っています。
天和山への縦走路と気付いてGPSで確かめると、地図上の大原は
山頂よりやや北東の位置になります。
すぐに引き返して左へ降り口を探すと、別のネットが下(北西)に
続き、その横に分かり難い細い踏み跡がありました。よく見ると
先端に赤いペンキを付けた木の棒が地面に差し込まれています。
ネット沿いの道は灌木に覆われていたのを、新しく切り開いて整備
中のようで、赤ペンキの木の棒が所々にあって心強く思いました。


20分ほど下ると、前の「立入禁止」の札があったネットの扉の前に
でました。(青い字で大平辻と書き込んだところ)
よく観察すると天和山の方に向かう草に覆われた踏み跡もあります。

つまり現在使われている栃尾辻(そして弥山)へのルートは、推測で
(GPSのトラックは林の中、稜線の陰の弱受信で残っていません)
すが、赤線のようになります。
帰ってからネットで見ると、他にもこの辺りで戸惑われた方がおられ
ますので、栃尾山へ行かれる方は注意して下さい。

五月蠅いハエがまだ付いてくるので、昼食はかなり下になりました。
13時半、登山口に帰り、弁天様に無事下山のお礼をして家路につき
ました。
登りの10時頃、二人組の登山者に出会っただけの二人きりの静かな
山でした。


大峰山系・栃尾山 (9月24日)

2006-09-25 09:51:49 | 山日記
栃尾山は天川坪内から栃尾辻、頂仙岳、狼平を経て弥山に
登る道の途中、栃尾辻から西に派生する尾根上の1256.9m
峰です。(2万5千図には山名記載なし)


スタート地点の天河神社。「日本三弁天」として有名なお社に
参拝して…


9時過ぎ、林道坪内谷線と分かれて登山口に来ました。しばらく
左に坪内谷の水音を聞きながらヒノキ植林の中を登ると、傾斜が
緩やかになります。


伐採地の中の次の急な登りも5分ほどで、木材運搬用のモノレール
をまたぎます。


ここからは殆ど水平な遊歩道のような道で、時になだらかな登りを
交えて次第に高度を上げていきます。植生も植林、混成林、自然林
と変わって、ブナやヒメシャラ、ミズナラ、アセビなどの美しい
樹林帯を歩くようになります。


いったん左手が開け、また林の中に入ると送電線の下を通ります。
すぐの関電巡視路「23」の標識近く、右手がやや開け獣除けのネット
があるところが曲者です。「立入禁止」の標識が地面にありました
が、扉を開けて通らせて貰うのが正解です(これは帰りの写真)。
直進すると左手の暗い山腹に入り、今までとうって変わって岩屑の
混じる急で細い山道となります。


このザレ場のトラバースは殆ど足の幅だけで、しかも急斜面です。
♀ペンが手を上げているのは写真では見えませんが、ワイヤロープ
に頼っているところです。このロープもかなり高い位置にあります。


もう一箇所のザレ場を過ぎ、急な登りで栃尾辻手前の分岐に着き
ました。写真右手から登ってきて、鋭角で左手に見える尾根道に
折り返します。


はっきりした踏み跡が続いていますが、美しいブナ林を過ぎると
痩せた尾根を通過します。何度か緩いアップダウンで背の低い笹原
になり、倒れかけたネットに沿っていくと林の中に三等三角点と
小さな山名板がありました。山頂着、11時25分。
朝から一度休憩してお茶を飲んだだけで、案外楽に登ってきました。