ベニバナヤマシャクヤク ボタン科キンポウゲ属
和名はヤマシャクヤクに似て淡紅色の花をつけることから来ています。朝露に濡れた可憐な花を写しました。
花弁の中の様子がよく分かるように上から撮った一枚です(2011.06.24)。
花柱の先が伸びてクルリと曲がっているのが、下のヤマシャクヤクとの違いです。
ヤマシャクヤク(青葉山 03.05.06)
このように開きかけた花も風情があります。ある時期、この花を見たさにせっせと観音峰に通いました。
観音峰(1347m)
大峰山系にあるこの山の名は後村上天皇が観音の夢告げで難を逃れたことに由来します。南朝の後醍醐天皇が吉野行宮で崩御のあと、大塔宮護良親王、後村上天皇、長慶天皇らは天川郷を南朝最後の砦として潜行していました。この峰は南朝守護の観音信仰の場所であったといいます。(詳しくはこちらをご覧ください)
山頂は上の写真の無展望ですが、途中の観音峰展望台からは、まさに360度の大展望です。これは東南の眺め。左から大日岳、稲村ヶ岳からバリゴヤ谷の頭に続く岩稜、さらに鉄山、弥山、八経ヶ岳、頂仙岳と大峰の山々が続いています。
この展望地付近に点々とベニバナシャクヤクの花が見られます(2008.06.27)。
(2011.06.24)
ところがシャクヤクの近くで、外来種のジキタリスが繁殖して幅を利かすようになりました。去年は大分、刈り取られて少なくなっていましたが、今年はどんな様子でしょうか?(写真は 2011.06.24 右奥の山が観音峰)