ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

16年前の今日(1998.07.16)

2014-07-16 06:00:00 | 過去の今日

 スコーキー・トレイル(続)

7月16日(木)曇り後雨 7月16日(木)曇のち晴
Skoki rodge 9:25… Pika's Pass11:45…Boulder Pass12:10~12:50…Trail Head14:15…Fish Creek(parking)15:00


爽やかな目覚めで朝を迎えた。ロッジの名物男でその生き方が一冊の本にもなっているKen Jones(88歳)が、鮮やかな手つきで焼き上げたパンケーキで朝食。日本の山小屋と違って、8時になってようやく頂くことが出来る。
   雨は朝になって止んだが、曇り空から今にもまた降ってきそうなので、予定を変えて短いコースになる。小屋の前の川を渡って、深い谷間の道に入る。湿った土の上にムースの足跡があり、クマの糞がある。ハハコグサが多い。カナダでは "pussy's 何とか" 「小猫の足の裏」というそうだ。日本では "mother and children だ"と言ったが、どうもカナダの方がうまく表現しているようだ。青緑の見たこともない色のリンドウが咲いている。

森が切れ、昨日遠目に見た滝目指して進む。この滝は氷河の水をたたえた大小二つの池・スコーキー・レイクスから落ちる、かなり幅広い滝である。

滝の右岸、急で狭い階段状の岩場を登る。かなり高度感があり、ちょっとスリルがある。最後はチムニー状で岩穴をくぐる。岩の上に雷鳥(ptarmigan)が3羽。頭の赤いのが母親だ。それで気が付いたが、昨日のターミガン・レイクは「雷鳥湖」だ。

岩屑の道のやや急な登り。ピカ・ピークを右手に見てピカ・パスに近づく。ピカ PIKAとは俗称・岩ウサギ(rock-rabbit)で、グレイの身体に大きな円い耳を持ち、テニスボールに耳を付けたように見える。滅多に見られないそうだ。(前掲書による)。ところがアランさんが立ち止まって、口に指を当てたのでそちらを見ると、なんとこのピカが岩屑の上にいたのだ!あわててカメラを向けると、素早く姿を隠してしまって残念ながら写真には残せなかった。このパスが今回の最高地点。

後は下に見える雷鳥湖に向けてお花畑の中をのんびり下る。ターミガン・レイクにはガンの一種、ルーン(loon)の家族が一列になって泳いでいた。



この鳥はカナダの国鳥だそうで、1ドル貨 loony に姿を刻んでいる。ここから元の道をどんどん下ってバス停に着いた。バスが来るのに45分あるので、アラン、Kさんと3人はパーキングまで歩くことにする。

広い林道はときどきスキーのトレイルと交錯する。予定通りの時間に到着。昨日11K、今日が19キロ(林道歩き含む)のトレッキングということになる。