ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

13年前の今日(2001.07.29)

2014-07-29 06:00:00 | 旅の想い出

13年前の今日(2001年7月29日 )、中国四川省にある太姑娘山(タークウニャンシャン 5025m)に二人で登りました。四姉妹になぞらえられる四峰のうち、末娘は6250mで最も背が高く手が出せませんが、長姉のタークウニャンシャンは技術的な難しさのない5025mで、しかも途中の道はブルーポピーやエーデルワイスを始め、色とりどりの花の乱れ咲く雲上の楽園とききました。

 言語上の制約もあって二人だけでは無理なので、AT社のグループツァーに参加して、この魅力的な山域に向かいました。22日に関空を発ち香港経由で成都へ。ツァーリーダーを含めて20人のパーティのうち14人が女性で、この時66歳の変愚院が最年長でした。

23日は臥龍へ向けて出発しましたが、トンネル事故があって引き返し、改めて路線バスをチャーターするなど前途に不安を抱かせるアプローチでした。

24日は、あこがれのブルーポピーなどの美しい花々を見ながら巴郎山峠を越え、日隆へ。25日、高度順応日で往復6時間のラマ教寺院を訪ねました。

26日、日隆を発ちBCへ。なだらかな尾根の向こうに四姑娘山が覗いています。

やがて色とりどりの花が咲き乱れる草原状の尾根道になりました。エーデルワイスは足の踏み場もないほどで、まさに天界の花園です。

昼食も花園に点在する石の上に座って食べました。足元の花を踏まないようにするのが大変でした。

ヒイラギに似たチンカンスウの林を抜けると、目の下に草原に流れる川と何張ものテントが見えました。高度3,600m、老牛園子(ラオニューエンツー)というカルカ(夏季だけの放牧地)にあるベースキャンプです。歓迎の夕食は松茸御飯でした。

27日は2度目の高度順応日で、雨の中を高山の湖・海花海子を訪ねました。

28日、雨の中を登り、4300mにある前進キャンプに入りました。テントの周りの岩礫地に、青いケシや珍しい苔の花などが咲いていました。

7月29日(日)「何とか止んでくれ」の願いもむなしく、待望の登頂日は無情の雨に明けました。6時、標高差700mあまりの頂を目指して登高を始めます。ガレ場の急登からスレート状の岩が積み重なったような不安定な所になり、雨で緩んだ足場に、落石をしないように注意して高度を上げます。

5000m近くなると、高度の影響が現れてきました。いつの間にか、パーティは3つほどのグループに分かれていて、私たちは先頭集団でTLから4,5番目にぴったりついて、ゆっくり高度を上げます。

目の前の岩の勾配がなくなり、やや広い台地にでるとそこが頂上で、思ったよりも楽に登ることができました。

下山は一気にBCまで下ります。夕食はビールや紹興酒も出て豪華な宴になりました。その後は中国側の若い男女スタッフも加わって、日中歌合戦に踊合戦。楽しいよテント生活最後の夜を過ごしました。

30日はパンダの故郷・臥龍(ウォロン)に下りました。「大熊猫保護研究中心(センター)」で「いつまで見ていても飽きない」と言っていた♀ペンは、100元(\1500)でパンダを抱かせて貰って大喜びでした。31日、成都に滞在し8月1日、関空に帰りました。本当に楽しい山旅でした。