ペンギン夫婦の山と旅

住み慣れた大和「氷」山の日常から、時には海外まで飛び出すペンギン夫婦の山と旅の日記です

奈良の山あれこれ(127) 小峠山

2016-04-17 09:00:33 | 四方山話

*このシリーズは山行報告ではなく、私のこれまで登った奈良の山をエリアごとに、民話や伝説も加えて随筆風にご紹介しています。季節を変えたものや、かなり古いもの写真も含んでいます。コース状況は刻々変化しますので、山行の際は最新の情報を入手されますようお願いします。*

(127) 小峠山(ことうげやま) <1100m>「東側からの釈迦ヶ岳展望台」

大峰山系孔雀岳から東に派生した尾根上のピーク。山頂は釈迦ヶ岳を初め、奥駈道の山々の好展望台である。2006年4月14日、日本山岳会関西支部例会、一般参加も含めて24人の大パーティで登った。

『八木から貸切バスで169号線を南下、池原ダム湖に臨む水尻集落から登り始め、今日はしんがりを務める。


バス停横の階段を登り、墓地を過ぎて樹林帯の急登が続く。尾根に出るとやや傾斜が緩み、松林や常緑樹の林の中を抜けて、小さいコブを二つ三つ越していく。

尾根道のあちこちにシャクナゲが美しく咲き、新緑の中にミツバツツジやアケボノツツジなどが美しいアクセントとなっていた。再び急な登りで926mピークに出る。



左手眼下に幾重にも重なる山々に抱かれるようなダム湖が美しく望めた。』

小さなコルに下って、次に登りなると左側は大きく開けた伐採地になる。ネット沿いに転石混じりの少し歩きにくい道を辿り頂上に着く。ここは三方を樹林に囲まれて西北側だけが開け、中央に釈迦ヶ岳、その左に大日岳の先鋒が見える。5分ほど先にある展望峰までは、シャクナゲの花の道だった。

中峰といわれる最高点(といっても僅か1mほど先程の山頂より高いだけ)で展望はますます拡がり、孔雀岳、釈迦ヶ岳、大日岳から続く大峰奥駈道が涅槃岳、行仙岳(頂上のアンテナもくっきり)、笠捨山…そしてずっと左向こうに玉置山まで連なりを見せていた。同じ道を下山、上北山温泉で山の汗を流して帰途についた。