万華鏡の楽しみ ガラス色の幸せ

万華鏡の魅力、ガラス色の幸せを伝えたいと思います

エンドレス・ビジョン

2011-03-10 13:44:59 | 万華鏡ブログ

今日は万華鏡ルネッサンスの先駆者のひとりであり、数え切れないほどの万華鏡を製作してきたコーキー・ウィークスさんの作品「エンドレス・ビジョン」のご紹介です。

この万華鏡は外のデザインもユニークですが、マイラーと呼ばれるポリエステルフィルムを着色したものを透明なアクリルの下に巻いています。光沢があるので、金属のように見えます。
「エンドレス・ビジョン」の特徴は、ひとつの筒に2つのミラーシステムが入っていること。



二つのアイホール(覗き口)が見えますね。 それぞれから異なった映像が見える仕組みです。
実は、この仕組みは、コーキー・ウィークスさんが最初に取り入れた作家さんで、1986年のことでした。その作品は ザ・ブリュースター・ソサエティーの最初の「創造的作品賞」Award for Creative Ingenuity を受賞しました。 

ひとつの覗き口からは、2ポイントの映像が見えます。
大胆なオブジェクト使いが生み出す面白い映像展開です。

そしてもうひとつの覗き口からは6ポイントの映像です。 質感の異なるさまざまなオブジェクトがオイルの中で生み出す映像は、コーキーさんならではの面白さと、強いインパクトを感じる展開です。 かなり大きなオブジェクトもありますが、それらの使い方がうまいなあと思います。

コーキーさん自身、数々のユニークで新しいミラーシステムを求めて万華鏡を製作してきたけれど、見続けていくなら、やっぱり普通の2ミラーの映像に勝るものはないとのコメントが、コージー・ベーカーさんの本で紹介されていました。 
今でもそう思っていらっしゃるかなと思いつつ、2ミラーの映像をもうひとつ。



素材・デザインの多彩さもコーキーさんの作品の特徴です。 金属、アクリル、ガラス、布、木材など駆使して生み出されてきた作品を思い起こすと、そのエネルギーに驚かざるを得ません。本当にすごい作家さんです。 下の写真は2006年のコンベンションでのコーキー・ウィークスさんのテーブルです。 そしてコーキーさんも。

 

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