東京・銀座 ギャルリー・ヴィヴァンさんで開催中のIKA展からもう少しご紹介します。 この作品は国際万華鏡協会賞を受賞した武山孝行さんの「ネビュラ(星雲)」という作品です。 黒檀で作られた本体は漆黒の宇宙空間を、土台部分は星雲のイメージを表しているそうです。 どっしりと落ち着いた雰囲気の中に広がりを感じさせる作品です。
大きなアイホール(覗き口)から見えるのは新しい恒星の誕生をイメージした映像です。ダイナミックですね。
次にご紹介するのは高瀬義夫さんの万華鏡です。大きな筒に5種類のミラーシステムを組み入れ、内部に照明を持つ作品です。 5種類の魅力的な映像を楽しめます。 シンプルな外観からは想像しにくい、たくさんの映像世界を持つ作品です。
電動式でオブジェクトが動くものは映像の撮影が難しく、少しぶれてしまいましたが、映像の面白さが伝わると思います。
次は、IKA展で昨年初めて作品を拝見した鈴木義夫さん、吉見秀子さん、吉見康博さんの大きな万華鏡です。 今年のコラボレーションの作品「胡蝶の夢」は、一面に藪手毬の花を彫ったみごとな木工の本体です。
大きな覗き口から見えるのは球状の映像に透明な蝶が舞うもの。写真ではきれいに撮れていませんが、蝶のひらひら舞う様子が映し出され、タイトルの意味が伝わる映像です。 内部に照明を持ち青く輝く映像は、外観の印象とはまた違って、覗いた人を驚かせることでしょう。
大きな覗き口の両脇に配された2羽の蝶も覗き口になっていて、そこから覗くと、別のミラーシステムを通して、とてもユニークな美しい映像が見えています。
これらも見事に蝶の舞をイメージしていますね。