6月6日から14日まで銀座の「ギャラリー田中」さんで開催中の「万華鏡の世界」展に伺いました。
11名(組)の作家さんによる最新の作品が並び、それぞれの個性が光る展示会となりました。
今日は小林綾花さんが在廊で、いろいろお話を伺うことができました。
小林さんの最新作「Shambhala シャンバラ」 は今までの作品とは一味違って、色鮮やかさが目を惹きます。
製作過程はとても手が込んでいて、この作品が出来上がるのにどれほど手間と時間とエネルギーがかけられたことかと驚くばかりです。
ターコイズ、コーラル、ラピスラズリーの色のプレートから小さなかけらを切り出し、削ります。 それらをモザイクのように埋めていく作業があり、チベットの文字も金属を切り出して埋めていく作業があります。それから表面がスムーズになるように、磨きこむそうです。 筒のトップの部分も同じように切り出し、埋めて、削るという作業により、筒全体が統一感のある美しいデザインになっています。
中の映像もいつもながら大変魅力的で、天然石や宝石を入れたオイルセルは流れのある動きを見せ、煌めきや彩りに目を奪われる展開です。
金属の筒に美しいグラデーションを施した「Twilight トワイライト」シリーズも新登場です。
金属を酸化させて色の変化を生み出すそうですが、何層にもなった繊細なグラデーションがとても素敵なデザインとなっています。 黄昏時の微妙な色合いを思わせて、絶妙なタイトルだと思います。
細長いこの作品は「Twilight Jewel トワイライト・ジュエル」です。細かい宝石がたくさん入っていることから、そう名付けられたとのこと。 細かい3ミラーの映像が視野いっぱいに広がります。
次は「Twilight Mini トワイライトミニ」でペンダントタイプの万華鏡です。
そして「Twilight Star トワイライトスター」 (写真右側)は 定番の「Twinkle 星の海」(写真左側)よりも少し大きな作品。
グラデーションの色も1点ずつ同じものはなく、独特の表情を持っています。 先端部分とアイホールの部品には文字が彫り込まれています。
タイトルからもわかるように、夜空に光る一番星をイメージしています。
会場には順番で作家さんがいらっしゃるそうですから、お話を伺うのも楽しいですね。
ギャラリー田中
中央区銀座7-2-22 同和ビル1F
「万華鏡の世界」展 6月6日~14日
日曜は休廊。 12時~19時まで(最終日は17時まで)
03-3289-2495