
今日はマーク・ティクルさんの3D映像を楽しむ万華鏡をもうひとつご紹介します。
すらっとした背の高いパーラー型万華鏡(卓上などに置いて覗くタイプ)です。
反対側に回ると、大きな開口部から別世界が垣間見えます。
この部分に映像の模様の変化はありませんが、鏡のマジックで、動かない万華鏡映像といえるでしょう。
立体の球は、実はほんの一部だけが実像であり、残りは虚像でできたものです。でも実際に見ると、奥行きを感じ、球がそこにあるかのように見えるのが面白いです。
底や覗き口の周りの緑の部分は紙を使い、中に浮かぶ球体はゴールド系のおさえた反射が美しい色紙を使っています。 ガラスと組み合わせて美しい紙を使うのが最近の特徴です。
ブルーのガラスをアクセントにした覗き口からは、こんな映像が見えます。
映像の周りにも同じ緑色の紙と、赤い和紙の模様が見えています。
三角形に組んだミラーシステムの一面に緑色の紙を使い、ミラーシステムの先を赤い和紙で一部覆っているためにこのような縁のある映像になります。
この作品も繊細な色模様が美しく、魅惑される映像表現です。 比較的大きめなブルーと黄色のオブジェクトにもご注目ください。
万華鏡の映像の成り立ちがわかるような気がしませんか。
鏡の反射による繰り返しが、心地よい完結した形となってあり、変化し、また次に新たな表情を完結した形で見せてくれる、その心地よさ。 そして オブジェクトの構成バランスがその表情の豊かさを決める要素なんだなと教えてくれるような作品だと思いました。
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