
クリスマスツリーの並んだ映像、可愛らしいですね。 これは2008年にデュレット夫妻が発表したクリスマススコープで、「Spirit of Christmas」(スピリット・オブ・クリスマス)という万華鏡です。
上品なゴールドのボディーにもクリスマスツリーが飾られています。
もう製作も終わってしまった限定版ですが、当時もとても人気があって、完売したと思います。
クリスマスをとても大切になさっていた作家さんで、いろいろなクリスマス万華鏡を創ってこられました。 どれも温かな雰囲気ときれいな映像、そして変わらない品質の作品ですので、コレクターさんのもとでいつまでも楽しまれていることでしょう。
この作品の特徴の一つは、オブジェクトセルとその背景の部分が別々に動く仕組みです。
背景の部分に偏光フィルターを使っていて、映り込む色合いが変わるのです。
最初の映像写真と違う5ポイントの星型の映像ですが、この作品には覗き口が2か所あり、それぞれに違ったミラーシステムが組み込まれています。
同じ部分の繰り返しのはずなのですが、この種の万華鏡は色が違うのが不思議で面白いです。
こちらは、コーラスラインと呼ばれる横に長く連なる映像ですが、マスキングという手法で、もみの木が並ぶように見えています。 これも繰り返しですが、色が違っているのがお分かりになると思います。このように、2種類の映像があり、しかもいろいろな色模様を背景に見えているのですから、楽しみがたくさんある万華鏡です。
オブジェクトセルにはクリスマスのイメージを膨らませるアイテムが選ばれ、変化する映像を見ていると、クリスマスの楽しい雰囲気が伝わってきます。
先日、仙台万華鏡美術館でこの万華鏡が展示されていて、久しぶりに拝見しました。 やっぱりデュレット夫妻の万華鏡は素敵だなあとあらためて感動しました。
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