「長野灯明まつり」は今年で9回目だそうですが、善光寺参道にある宿坊「白蓮坊」さんでは、この期間(2月11日から19日まで)、依田満さん・百合子さんご夫妻による「投影万華鏡世界展」を開催中です。あたり一帯が冷たい冬の夜の中、幻想的で美しい光、温かい光に包まれます。
切絵と灯りの共演「ゆめ灯り絵展」が参道を飾る中、善光寺に向かうとその先には美しくライトアップされた山門が・・・
そして山門をくぐると善光寺が赤く染まって見えてきました。
照明デザイナー、石井幹子さんの企画で、今年のテーマは「復興と平和の黎明」だそうです。
そして今年も依田さんご夫妻の万華鏡が映し出されて「白蓮坊」さんの建物全体を万華鏡模様で包みました。 今年は模様もより鮮明で、オブジェクトの動きがきれいに映し出されていて、多くの人の目を惹きつけていました。
ほぼ時期を同じくして、北海道、札幌の青少年科学館でも万華鏡展があり、そこにも依田さんご夫妻は投影万華鏡の展示をなさっているそうです。 そのほか、 依田さんの大型作品、さまざまな作家さんの作品、富良野やまべ美ゅーじあむの所蔵作品なども展示され、素敵な万華鏡体験ができるそうです。
二つの大きな展示会のための準備・設営は本当に大変なことだったと思いますが、私は長野で拝見して、細部まで気を配った素晴らしい作品だとあらためて深く感じ入りました。
「白蓮坊」さんには、万華鏡ファンにはよく知られた「ギャルリ蓮」というギャラリーがあり、依田さんをはじめ、国内外の万華鏡作家さんによる作品がとても充実しています。 作家さんからも深く信頼されているオーナーの川口さんと依田さんご夫妻のコラボレーションで、今回も宿坊の広間が素敵な万華鏡映像空間になりました。
一番上の写真は、影絵が浮かびあがる障子のスクリーン。いつも心温まる風景が展開しますが、今年は灯明が並んでいます。 ろうそくの灯りが万華鏡映像になり、柔らかい色合いで変化します。
この影絵のデザインもいつも本当に素晴らしく、温かくて、人の心を和ませると思います。依田さんの工房の作家さんです。
今年のテーマは海の中ということで、明日またご紹介したいと思います。
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