
昨日明るい日差しのカリフォルニアから梅雨入りしたばかりの日本に戻ってきました。 ブリュースター・カレイドスコープ・ソサエティー(BKS)のコンベンションが5月29日から6月1日まで、カリフォルニア州の州都であるサクラメントで開かれ、20名ほどの日本人会員の方たちと参加してきました。
毎年1度開催されるコンベンションは、BKSの大切なイベントで、アーティスト、コレクター、リテーラーなど様々な立場から万華鏡を愛する人たちが集まり、新作を発表したり、意見交換したり、アーティストから直接作品を買うなど、いろいろなプログラムを思うように楽しむことができます。
参加者全員がいただける記念スコープは、今年はボブ・エイドさんが製作なさいました。
今年の開催地、サクラメントはゴールドラッシュの頃栄えた町で、オールド・サクラメントと呼ばれる地域は、当時をしのばせる建物や船、列車などを見ることができました。サクラメントリバーにかかる橋は金色で、日差しを受けるとキラキラしていました。夜もライトアップされます。
ここは最初の大陸横断鉄道の起工地だそうです。
昔のたたずまいの町はお土産物屋さんやレストランなどになっていますが、歩道が木造で歩きやすかったです。
BKSのコンベンションはアメリカの各地で行われるので、そのたびにいろいろなアメリカを見ることができるのが、私たちにとっても楽しいです。 私は行動範囲がいつも、たぶん一番狭いので、あまり写真もないのですが、他の参加者の方は忙しいスケジュールの合間を利用して、もっとたくさんのスポットを回ったり、ショッピングを楽しんだりしていたようです。
では万華鏡の話題に戻りましょう。 このサクラメントをテーマにした作品が並ぶのがサイレント・オークションです。アーティストがこのコンベンションのために創ったオリジナル作品をオークションにかけます。会期中は誰もが手にとって覗くことができ、最終日に締め切って、最後に手に入れたラッキーな方が、コレクションに加えることができるという、楽しみでエキサイティングな催しです。
今年の出品作から少しご紹介します。 キャロリン・ベネットさんの「Gold Rush」・・・ブーツが万華鏡です。 金鉱掘りのイメージですね。
山見浩司さんの「Venus III」は、特注の金色のガラスの筒にBKSの文字が飾られた、見るからにゴールド(!)な作品。
キャシー・ペインタ―さんのマーブルスコープは「Wild Wild West」。 私は知らなかったのですが、昔の映画のタイトルだそうです。筒に飾られたピストル、カウボーイハットなどいかにも西部劇ですね。
ジュディス・ポールさん・トム・ダーデンさんご夫妻の作品。タイトルは記録し忘れましたが、見るからに西部の雰囲気です。 革のベルトを巻いた形のセル入れ、古めかしいかばんのようなケースなど、彼ららしい演出のある記念万華鏡です。
中の万華鏡を取り出して覗くとゴージャスな金色の世界。
手前の替えセルも見るだけで楽しいですね。
こんな具合に作家さんも遊び心を持ちながら、魅力あふれた万華鏡を創ってくださるので、たとえオークションでゲットできなくても、拝見するのが毎年の楽しみのひとつです。
BKSのことを日本の万華鏡ファンの方にもっと知ってもらいたいので、これから何回かに分けて、コンベンションの内容や万華鏡作品など、ご紹介していこうと思います。
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