時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

皆既食~Total Eclipse~5

2014-11-30 | 舞台/役者
19世紀
フランスを代表する天才詩人
アルチュール・ランボーと
ポール・ヴェルレーヌの軌跡を描いた作品どぇす

若く
才気溢れるランボーと
その才能をいち早く見出した
ヴェルレーヌの運命的な出会い
自由奔放な
ランボーに翻弄されながら
美しい若妻に対する
執着も消えぬまま
厳格な義父母の干渉も
断ち切れないヴェルレーヌ

パリ
ブリュッセル
ロンドン
2年間に渡る放浪と闘争の日々
その果てに訪れた
別離と破滅
17年の月日を経て
それぞれの
孤独な最期が語られる

原作は
クリストファー・ハンプトンの小説
『太陽と月に背いて』
1995年
レオナルド・ディカプリオが
21歳の時
ランボー役を演じ
映画化されています



探せば
DVD出てくるハズ
若き
天才的詩人
無節操でありながら
感情をコントロールできず
時に
残酷なまでに
相手に愛を求める
ランボーを
演じたディカプリオ
鮮烈な
余りにも
強烈なインパクトがありました


これを
岡田将生さんが
演じました
今回が初舞台



悪くはない
悪くはないが
ゴメン
16歳のランボーを演じるには
25歳の
岡田さんには
10代のもつ
危うさ無謀さ
残酷さを
表現するには
青年過ぎた気がする
10代が持つ
独特の初々しさを
醸し出すのは
流石に
無理だったか…
とは言え
「天然コケッコー」
「ホノカアボーイ」の頃の
岡田さんが演じたら
鼻血出してたかもσ(^_^;)



蜷川幸雄演出で
初舞台…
ラッキーだよぉ~
舞台に立つことが
快感になってくれると
嬉しいです

同性愛の
話でもあるので
どんな
演出をされるのかと
思っておりましたが
普通でした
ドギツイと申しますか
ドギマギするような
過激な演出は
皆無でした



優柔不断と言えば
優柔不断
何処までも
煮え切らない
妻マチルダとランボーの間を
行ったり来たり
迷いっぱなしのヴェルレーヌ
この男の
何処が良かったんだろう
マチルダとランボー…

Bunkamuraのサイトに
ランボーを
堕天使と表現していましたが
まさに
堕天使に
魅入られてしまった
ヴェルレーヌの
翻弄され続けた人生は
悲劇だったのか
至福の時だったのか



生瀬さん演ずる
ヴェルレーヌありきの作品でした
愛するが故の狂気
他人からみたら
かなり自堕落な
破滅的に生きたヴェルレーヌを
見事に演じておられます
上手いですね~

これまでにも
何本か
舞台を拝見しておりますが
こう言うキャラの演技
初めて見たかも



と言う事で
今年の舞台観劇は
これが最後です
5本しか見てない!

来年は
どんな舞台
どんな役者バカと
出会えるか
楽しみです

                  画像はm.マイナビニュース他より引用しています