お世話になります
この度の大雪で大変な思いをしておられる方が多いと存じます
御見舞い申し上げます
自然の猛威になすすべも無く、、、
自然に蓋をしてしまう(対立する)ような人間の驕りが被害を大きくしているように感じます
雪で閉ざされる これは恐怖です
26年前の1988年 ログハウスにあこがれて友人と京都の山奥(京北)に建てました
建てたといっても手作りではなく そこは地元のプロに委ねた訳です
斜面地に頑丈な基礎をしその上に8坪ほどの北山杉を使った小さくても立派なログハウスです
ログハウス本体以外 テラスやトイレ棟は手作りで 毎週通ってコツコツ作業をしておりました 当時 大阪市内に住み 土曜日の夜行き 日曜日の夕方帰る というパターン
ある時 大雪で車が出れない 国道まで出れば走れるんですが(もちろんチェーン必須)そこまでの300mほどの道がアウト あとちょっと助けがあればなんとかなりそうだったんですが
日曜日のことです 翌日は会社もあるし 子供もいろいろ予定もある なんとかせねば! と思案して
そのログハウスを建ててもらった地元の人に相談すべく 公衆電話のある国道沿いまで雪道を歩きました(たいした距離ではありません&携帯電話の無い時代です)
山の中では何でも解決してくれそうな頼りになる存在の大将 答えて曰く
「食糧は、水は、暖房の燃料は?」
「あります」
「そしたらもう一泊しいや」
「?・? は はぁ」
「それぞれ連絡すりゃあええやん 無理して動くより 明日なんともならんかったら助けに行くから 暗くなってから無理したらあかん」
「は、はい」
というやりとりがあり 会社や学校 帰りに寄る予定の実家にも連絡
街の生活 街のリズムで考えていたので帰ることしか頭になかったのです
そんな自分達の焦りが パッと晴れ 「こんな簡単な解決策があったんだ」 と
もう一泊すると決めると「あ ビールがなかった」と 自販機でビールを買い 鍋をつついてそれなりに楽しく一泊
少し考え方を変えると 大変な事態も少し違う方向性をもつ
恐怖と思い込んでいたものが 少し変えるとそうでもなかったりする
当時のログハウスは電気もなく 暖房は薪ストーブ 明かりはコールマンの2バーナー コールマンの2バーナーはすごく熱を持ち熱くなるんですが 食卓の天井=ロフトの床がこの熱で床下暖房状態
冬場は温かいものです(夏はたまらなく熱いのですが)
行政や政府に対しての不満だけではなく 我々も謙虚に反省し「少しだけやり方を変える」ことが求められる時代ではないでしょうか
江戸時代に戻る等々 極端な議論ではなく「少し変える」ことがポイントではないかと
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正月に嫁がファイルしていた古い資料を整理
※この件(くだり)から書き出していたのですが この度の大雪で冒頭の件を追加しました
「こんなん あるでぇ いる?」と聞いてきたのが 2009年1月6日の朝日新聞の17面~20面
日本の里100選 人と自然 あふれる物語
http://www.sato100.com/
我が枚方市の穂谷も選ばれております
おお と思わずカバンの中から最近買った本を取り出しました
似たような話題が出会いこういうことはよくおこります
この本 特に目新しい内容ではないと思うんですが「少しだけやり方を変える」という行動が紹介されています 角川書店の解説では これが里山資本主義!日本の新常識!! ・世界的に鉄筋コンクリートから木造高層建築への移行が起きている ・オーストリアはエネルギーの地下資源から地上資源へのシフトを起こした ・田舎でものが売れる秘密は「原料を高く買う」「人手をかける」 ・日本の本当の危機は、“著しい”少子化である かつて人間が手を入れてきた休眠資産を再利用することで、原価0円からの経済再生、コミュニティー復活を果たす現象。安全保障と地域経済の自立をもたらし、不安・不満・不信のスパイラルを超えるモデルだ。都会の団地」と「里山」は相似形をしており、次世代産業の最先端“スマートシティ”と里山資本主義の志向は「驚くほど一致」している。里山資本主義が競争力をより強化するといえる。 http://www.kadokawa.co.jp/sp/201307-04/contents/about.php またネットでNHK放送を見ることができますのでぜひ! ■ ■ ■ ■ 一方 世の中はすごいスピードで大きく変化しています |
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ということでした
今 街ではワンコインで約2回満腹になれます 一方 安全な素材へのこだわりは誰しも持っています
早い、便利:危険
遅い、手間:安全
という図式が成り立つと思います 少し手間をかけることは すごく価値を生み出すことであります
電気を使うけれど たまにはキャンドルを使ってみる 等
アルコール・ストーブの手作りに凝っています ビールのアルミ缶を2本用意し切ったり穴をあけたり加工し、燃料用アルコールを入れると結構使えるコンロが出来上がります
アウトドアでの遊び それは楽しくも 案外お金のかかることです それを少し家庭にも持ち込む
そんな風に「少しだけやり方を変える」ことが価値を持ってくる時代ではないかと愚考する次第です
ではまた